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オランダでファーウェイ製品の「バックドア」発見、政府が調査。イタリアでもか。

2019-05-22 13:07:30 | IT関連・サイバー攻撃・SNS・ゲーム・5G・ポスト5G

オランダでファーウェイ製品の「バックドア」発見、政府が調査。イタリアでも。

 2019/05/20 10:00   Forbes


米ドナルド・トランプ大統領は5月15日、米国企業に対し、安全保障上の脅威となる外国企業の

通信機器の調達を禁止する大統領令に署名した。ここで述べられた「外国企業」が中国のファーウェイを

指していることは明白だ。

それから24時間も経たないうちに、オランダの諜報機関AIVDが、ファーウェイに対する調査を

開始したと現地メディアのVolkskrantが報じた。ファーウェイには、オランダでの中国の

スパイ活動に関与した疑いがもたれているという。


記事は関係筋の情報として、「ファーウェイはオランダの大手通信キャリア3社のうち1社の

デバイスに、バックドアを潜ませ、データを収集していた疑いがある」と伝えている。

AIVDは、これらのバックドアと中国政府のスパイ活動の関連を調査中という。


AIVDや通信キャリアは、コメントを避けている。「当局は報道された件を肯定も否定もしない。

進行中の案件に関わる質問には回答しない」とAIVDはVolkskrantの取材に応えた。


トランプの大統領令への署名を受けて、米国商務長官のウィルバー・ロスは「この命令は外国の

諜報機関による、米国の国家機密の略奪を防ぐためのものだ」と述べた。オランダの諜報機関が、

素早い反応を見せたことは彼らにとって非常に喜ばしいはずだ。


米国は昨年から中国の通信機器メーカーに対する危機感を高めており、とりわけファーウェイを

問題視してきた。欧州は米国がファーウェイの追放を目指す上で、非常に重要な拠点だ。

先日、ロンドンを訪問したマイク・ポンペオ米国務長官は「米国の同盟国の間にセキュリティの

不備があるとしたら、国同士の信頼が損なわれる。西側諸国の同盟関係にヒビを入れることが、

中国の望みだ」と述べていた。


ポンペオはさらに「米国にはアメリカ企業が活動を行う国で、セキュリティ上のリスクが発生して

いないことを確認する義務がある」とも述べていた。


イタリアでも「バックドア」が発見との報道

AIVDはかつて「我が国にセキュリティ上の脅威を与えようとする国の企業が製造した、

ハードやソフトを用いることは危険だ」と警告していた。これは、中国やロシアを指した

発言だと思える。


さらに、ブルームバーグは4月30日の記事で、「ボーダフォンが2011年から2012年にかけて

イタリアで導入したファーウェイの通信デバイスに、バックドアが見つかった」と報じていた。

ただし、ボーダフォンはこの報道に対し「これはバックドアではなく、単なるセキュリティ上の欠陥だ」

と後に述べ、ブルームバーグの報道を否定した。

仮に今回の報道が事実であるとすれば、ファーウェイはイタリアで疑惑が持たれたのと同様の行為を

オランダでも行っていたことになるが、それを証明するためには何らかの証拠が必要になる。 

いずれにせよ、トランプの大統領令が英国やその他の欧州諸国にさらなる頭痛のタネを与える中で、

今回の事態はさらに問題を悪化させる可能性がある。


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