ダーイシュ最高指導者を殺害したとされる露国防省の空爆の写真が公開
2017年06月16日 20:07 SPUTNIK
写真からは、ダーイシュ(イスラム国、IS)最高指導者のバグダディ容疑者と幹部らが会合を行っていたと見られる住宅
へ 、ロシア航空宇宙軍が空爆を行ったのは3週間前の5月29日だと見られる。ロシア軍は、バグダディ容疑者が確かに
殺害されたと確認するために、死亡についての情報を急ぎ発表しなかった。
2枚めの写真も同じ地域を写したものだが、建物があった場所にはその廃墟がみられる。写真には、「施設は破壊済
み」と書かれている。
ロシア国防省は「ダーイシュ(IS)」の指導者バグダディ容疑者が、ロシア空軍による空爆の結果、殲滅されたとの情報
について、様々なチャンネルを通じて確認中である。国防省報道部が伝えた。
指摘されているところでは、バグダディ容疑者は5月28日、ラッカ南部郊外での会議中、殲滅された可能性がある。
ロシア空軍によるこの空爆では「IS」のいわゆる軍事評議会のメンバーを含め、このテロ組織の幹部など戦闘員およそ
330人が死亡した。
ラッカ郊外でこの日、「IS」戦闘員リーダー達の会議があるとの情報を、ロシア国防省が受け取ったのは5月の末だっ
た。情報をチェックする中で、この会合の目的が、戦闘員を所謂「南部回廊」を通じてラッカから脱出させるルートの策定
にある事が明らかになった。
ロシア空軍は、5月28日深夜、モスクワ時間で00時35分 から 00時45分まで、無人機が場所と時間に関する情報を確
認した後、「IS」幹部の会合場所を空爆した。
バグダディ容疑者は1971年、イラクのサマラで生まれた。
報道によると、バグダディ容疑者は敬虔な家族の出で、親類は有名な宣教師や、アラブ語、レトリック、論理分野の専門
家だった。
2003年の米軍主導の有志連合によるイラク侵攻後、反政府武装勢力との関与を深める。
ロ軍、IS最高指導者を殺害と発表。 有志連合は「確認できていない」
2017年06月16日 19:52 AFP
【6月16日 AFP】(更新)ロシア軍は16日、シリアで先月にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の指導者らが集まって
いた会合を狙った空爆を実施したと明らかにし、同組織の最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-
Baghdadi)容疑者が死亡したかどうかの確認を進めていると発表した。
ロシア軍の声明によると、ISの拠点であるシリア北部ラッカ(Raqa)付近で、スホイ(Sukhoi)戦闘機が夜間に10分間
の空爆を実施。会合にはISの指導者らが集まり、ラッカから戦闘員を撤退させるかどうかの話し合いを行っていたとい
う。空爆は、会合が行われていることを無人機(ドローン)で確認した後、実施したという。
また声明は「ISの指導者たち、および現場の警備などに当たっていた指揮官30人と戦闘員最大300人が死亡し」、
「さまざまな手段によって検証した情報によると、ISIL(ISの別称)の最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者もその
会合に出席しており、空爆によって死亡した」と述べた。殺害された人物の中にはラッカの首長やISの治安担当トップも
含まれているという。
さらに声明によると、この空爆については米国にも通知したという。
一方、米軍主導の有志連合は、バグダディ容疑者の死亡について「確認できていない」としている。