北朝鮮に必要なのは「ニンジンではなくむち」 ティラーソン米国務長官
2018年2月18日 11:09 発信地:ワシントンD.C./米国 AFP
【2月18日 AFP】レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官は北朝鮮側から直接対話の兆候がないか「耳をそばだてている」
と語った。18日放映予定の米CBSのニュース番組「60ミニッツ(60 Minutes)」で述べたもの。
「60ミニッツ」のインタビュー抜粋によると、ティラーソン氏は「国務長官としての私の任務は、わが国の対話のチャンネルは常に
開いていると北朝鮮側にわからせることだ」と語った。「私から多くのメッセージを返すことはない。現時点で北朝鮮側に言うことは
何もないからだ。だから北朝鮮の方から対話の準備があると言ってこないか耳をそばだてている」
緊張が高まっていた南北関係の平昌冬季五輪を機にした雪解けムードを受け、数か月にわたって舌戦を繰り広げていた米国と
北朝鮮の間でも直接対話の兆しが出てくるのではないかとの臆測も出ている。
しかしティラーソン氏は「60ミニッツ」で、対話については「彼ら(北朝鮮)の方から言ってくるべきだ」と言明。
また北朝鮮にインセンティブを提示したことは一切ないと強調。「彼ら(北朝鮮)を対話の席に着かせるためにわれわれが使うのは
ニンジンではない。大きなむちだ。このことを彼らは理解しなければならない」と語った。