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ロシア空母、史上最悪と認定 露海軍の反応は?

2018-04-08 15:51:29 | 軍事・兵器・訓練演習・自衛隊

ロシア空母、史上最悪と認定 露海軍の反応は?

2018年04月05日 23:16  SPUTNIK

ロシア空母「アドミラル・クズネツォフ」が史上最悪の空母ワースト5に入ったことに対して、ロシアの海軍大将は賛成していない。

 

元海軍総参謀長ヴィクトル・クラフチェンコ大将は、「10隻以上の空母を持ち、うち数隻は原子力空母を持っている米国の基準で、

最新のベースで考えれば、比べることは確かにできない。私達の空母にはわずか50機の航空機のみであまり多くないが、

米国の空母では最大100機だ。だが、他の多くの諸国はこうした空母ももっていない」と述べる。


クラフチェンコ氏は、「アドミラル・クズネツォフは新しくはない。しかし、シリアで作戦に参加した時に同空母は、十分に

有益だと示した」と指摘する。


クラフチェンコ氏がコメントしているのは、ナショナル・インタレスト誌によるランキング。


クラフチェンコ氏は「総じて『アドミラル・クズネツォフ』について語るなら、現代の基準でも十分に強力な艦体だ

。一定の任務を効果的に遂行できる。攻撃兵器がある。対潜水艦用も対空武器も。修理されれば、全て問題なくなる」と述べた。



ロシア空母「アドミラル・クズネツォフ」はそれほど最悪か?ロシア人専門家がナショナル・インタレスト誌記事にコメント

2018年04月08日 00:28    SPUTNIK
 


ロシア海軍は空母を1隻しか配備していない。それは「アドミラル・クズネツォフ」だが、時おり西側諸国の様々な寄稿者による

ウィットの練習台となっている。「アドミラル・クズネツォフ」の長期間の航行において、彼らの筆からは悪意のある記事しか現れず、

それは、空母がいわく古びているとか、何の役にも立たないとか、状態が悪く、煙突からはひどく煙が出るとか書かれる。


米誌ナショナル・インタレストに寄稿した米国のロバート・ファリー氏は、全世界で史上最悪の空母を5隻選び、

「アドミラル・クズネツォフ」をそこに加えた。


この評価がどれほど正当で、ロシアの空母はそれほど最悪なのか?ロシアの軍事専門家ワシリー・カシン氏がスプートニクの

インタビューに答えた。

 

「アドミラル・クズネツォフ」はちなみに、今でも実戦配備されている同リストで唯一の空母である。

実を言えば、この空母に対する厳しい意見はロシア国内における同空母に関する一部の否定的な記事の結果でもある。

ロシア語圏のインターネットでは、質の高いメディアや軍事技術を専門とするブログがいくつかある。彼らがロシアの様々な

軍事計画を批判することは珍しいことではない。この批判は公平である時もあるが、「アドミラル・クズネツォフ」のケースの

ようにしばしば明らかに誇張されている。


事実のみを見れば、「アドミラル・クズネツォフ」を史上最悪の空母に並べる根拠はない。この空母によりロシアは厳しい

1990年代と2000年代初頭に甲板から離陸するパイロットの育成システムを自国で作ることができた、有益な艦船だ。

「アドミラル・クズネツォフ」の運用実績により、ロシアは空母用技術と装備を輸出できたため、経済的にもプラスとなっている。


2000年代と10年代初頭、ロシアはインド海軍のため、古いソ連製航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」をベースに空母

「ヴィクラマーディティヤ」へと改修した。艦船だけでロシアは50億ドル以上を得た。さらに、インドはロシアから艦載機

「MiG-29K」「MiG-29KUB」や、インド国内でもう1隻の空母を建造するためのサービスと装備を購入した。


「アドミラル・クズネツォフ」は西側の空母に比べ、海外の介入には全く適していない。なぜなら異なるコンセプトで建造された

からだ。この空母の課題は原子力ミサイル潜水艦の巡回海域の防衛と、その潜水艦に対する先制攻撃を防ぐことにあった。

空母はつまり、ソ連海軍の核戦力の防御要素だったのだ。「アドミラル・クズネツォフ」は艦上戦闘機「Su-33」を搭載可能で、

強力なミサイル防衛(MD)システムを持ち、射程550キロの超音速対艦ミサイル「グラニート」12発を装備している。

こうした装備の空母が守る領域を突破することは、どんな相手でも難しくなる。

 

また、シリアでの作戦の実績が示したように、最新、改良型戦闘機を搭載した「アドミラル・クズネツォフ」は、西側で人気の

「遠征」航行でも十分に利用可能である。現在、「アドミラル・クズネツォフ」に搭載された艦載機は通常弾や誘導弾を用いて

正確に攻撃を加えることができ、空母にある司令センターにより、高い水準で兵器の使用を調整することができる。

技術的問題によるシリアでの飛行機2機の損失は、明らかになっている限りでは、兵士の経験不足に関係しており、

これはロシア1隻目の空母の最初の戦闘ミッションにとっては驚くことではない。


「アドミラル・クズネツォフ」を、タイの空母「チャクリ・ナルエベト」のように華々しい成果を持たない空母とともに史上最悪の

空母のリストに入れることは奇妙なことだ。また、技術的問題の数はフランスの空母「シャルル・ド・ゴール」のようにより

高額な空母と似たようなものだ。一定の設計上の欠陥はあるものの、「アドミラル・クズネツォフ」は戦闘の観点から有益で

効果的な艦船であり、さらなる勤務と成功が運命づけられている。ロシア海軍はこうした船や、1990年代の厳しい経済状況の

中でこの空母を支えてきた人びとの英雄的な努力を十分に誇ってもよい。