米国連大使「金正恩氏は被害妄想状態」
「現在の状況で北朝鮮との対話は不可能、圧迫を続ける」
2017/05/15 22:58 朝鮮日報
米国のニッキー・ヘイリー国連大使は14日(現地時間)、北朝鮮の弾道ミサイル発射に関連し「北朝鮮の金正恩(キ
ム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は被害妄想(パラノイア)状態にある」と述べた。
ヘイリー大使は同日午前、米国ABC放送に出演し「北朝鮮のミサイル発射は、ドナルド・トランプ大統領と面会できる
方法ではない」と批判した。また「米国は北朝鮮に対して圧力を加え続ける」とも述べた。今回の挑発によって、トラン
プ大統領が先ごろ言及した「(北朝鮮との)適切な状況での対話」は困難な状況になったということを強調したわけだ。
ヘイリー大使はまた「北朝鮮のミサイルプログラムは(ミサイルの落下地点が)徐々にロシアに近づいている」と指摘
し、ロシアも行動に出る必要があると強調した。中国に続きロシアにも、北朝鮮に対する圧迫に同調するよう要請した
ものとみられる。
米国は同日、日本と共に国連安全保障理事会に緊急会議開催を要請し、16日午後に北朝鮮のミサイル発射への
対応策を話し合う会議が開かれることになった。ロイター通信などが報じた。国連の外交消息筋は「今回の会議では、
北朝鮮のミサイル発射のたびに国連安保理が採択してきた対北朝鮮非難の報道声明とは別に、北朝鮮に対する追
加制裁決議案が話し合われるだろう」と説明した。
米議会では、ミサイル防衛体制の強化に向けた立法が推進されている。デン・サリバン米上院議員は、アラスカやカ
リフォルニアなど米国西部の海岸地域に迎撃ミサイルを追加で配備し、ミサイル防衛体制を強化する法案を今週中に
発議する予定だという。これは議会専門誌「ザ・ヒル」が報じた。
上院軍事委所属のサリバン議員はこれまで「北朝鮮が米国西部の海岸に到達するミサイル技術を保有する場合に
備え、対策を急がねばならない」と主張してきた。