米国による韓国での「THAAD」システム配備は地域の安全バランスを崩す
2016-08-02 10:19:21 | 新華網
新華網北京8月2日 韓国国防省は近ごろ、米韓双方が終端高度地域防衛システム(すなわち「THAAD= サード」システム)を韓国
南東部・慶尚北道星州郡に配置することを決定したと発表した。韓国政府はTHAADの配備は朝鮮の弾道ミサイルの脅威を抑え、韓
国国民を保護するためのものだと表明しているが、当面の朝鮮半島の安全と非核化問題の対話による解決の努力がいまだに行われ
ている状況のもと、軍事力を一 方的に向上させることで既存の構造を変えるという方案は、疑いなく最良の選択ではない。その結果、
一方的な安全をもたらさないばかりか、地域全体の安全の バランスをも崩すだろう。
その理由としてまず、米国による韓国での「THAAD」システムの配備は、朝鮮の核問題の平和的解決に対して各当事者が努力する
プロセスを客 観的にかき乱したこと。朝鮮にとって、米国による韓国での「THAAD」システムの配備は、政治上で不満の意を示した以
外に、軍事上で弾道ミサイルの発射 により対抗し、更には、安全のバランスをより求めるために、新たな核実験を行おうとする可能性
がより見られるだろう。この脅威は「THAAD」システムの 配備により引き起こされ、しかも「THAAD」システムにとって対応や処理もで
きないことなのだ。
次に、「THAAD」システムの配備は韓国の防衛ニーズをはるかに越えたことであり、中国とロシアの関連地域における戦略兵器の
配置や使用を 脅かし、核大国の戦略バランスに直接影響を与え、中国とロシアは相応の戦略調整と反応を余儀なく行うだろう。こうな
れば、大国間の戦略兵器の新たな競争が 引き起こされるだけでなく、また、新たな大国関係の調整を引き起こす可能性もある。この
ような競争や調整は、きっと地域諸国の安全保障協力や信頼の構築に は役立たず、最終的に韓国の安全自体にも不利となるはずだ
より最終的に形成された新しい共通認識やウィンウィンを勝ち取ることにある。地域の調停プラットフォームや国際での努力を放棄し、
対抗や軍事力の優勢の求めを頼りにすれば、危機を緩和するのではなく悪化させることになるだろう。
最後に、「THAAD」システムの配備は韓米、韓中関係にとって無益であること。韓米は1953年に軍事同盟関係を確立したが、実際
には韓国と 米国の同盟国関係は平等なものではなく、米国が対韓の防衛義務を担う前提として、韓国軍の戦時作戦統制権を握って
いる。冷戦後、韓国は韓米同盟は「価値同 盟、相互信頼同盟、和平同盟」の三原則を基礎にするべきで、各分野の共同利益を拡大
し、また戦時作戦統制権移管の問題を検討し、より平等な同盟関係を勝ち 取ることを提起した。しかし、「THAAD」システムの配備は
明らかに韓国が想定した韓米関係の発展の方向とは相反しており、韓米同盟を「アジア復帰」の 戦略配置に陥れさせるだけでなく、韓
国の今後の安全を米国の戦略システムや安全の枠組みにいっそう依存させる恐れもある。韓国の安全が米国の戦略と関連付 けた結
果、韓国自身の独立性が制限され、安全の自主権が弱体化される恐れがあると断言できる。
韓国が「THAAD」システムの配備を発表したことは伝統的な同盟という従来の道に再び戻るのと同様で、中国・韓国がすでに形成し
た良好なイン タラクティブを破壊した。 米国が「THAAD」システムの配備を決定したことにおいて、韓国が偏向的な策略を講じれば、
きっと中韓関係の完全性や成果の 獲得が容易でない良好な発展の勢いが深刻に損なわれるだろう。
(作者は中国社会科学院アジア太平洋・グローバル戦略研究院の韓鋒氏)
中国も自国の国益のそぐわない韓国のTHAADには腹が立つことでしょう。
韓国もコウモリ外交する韓国が一番の元凶ですが、
北朝鮮対策いついて安全の保障をしてもらいたかった。これも虫のいいはなしですが。
そして2016年1月北朝鮮が水爆実験と称する核実験をおこなった。このとき中国は韓国を無視した。
これが韓国がまたコウモリと化し米国へ飛んでいった原因の1つになっていると思います。
中国は経済制裁と脅しで韓国を責め立てるとおもいますが、
韓国はあたふたしながらも、2つの大国から必要とされてると、また勘違いの思考に浸るのかもしれません。
懲りない国ですからね。
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