アフガニスタン タリバンが州警察本部襲撃し5人死亡
6月18日 22時09分 NHKニュース
不安定な治安情勢が続くアフガニスタンで、反政府武装勢力タリバンが州の警察本部を襲撃して警察官5人が死亡し、
アフガニスタンの政府軍や警察の育成が進まない中、治安が急速に悪化しています。
アフガニスタン東部パクティア州の中心都市ガルデーズで、18日、州の警察本部の前で、爆弾を積んだ車が爆発しまし
た。
さらに、武装した男たち4人が敷地内に侵入しようとして警察官との間で銃撃戦になり、アフガニスタンの内務省によりま
すと、警察官5人が死亡したほか、巻き添えになった市民を含む18人がけがをしました。武装した男たちは、全員が殺
害されたということです。
事件のあと、アフガニスタンでテロや襲撃を繰り返している反政府武装勢力タリバンが、犯行を認める声明を出しまし
た。
アフガニスタンでは、2014年にアメリカ軍を中心とする国際部隊の大部分が撤退しましたが、治安を担うはずの政府軍
や警察の育成が遅れていて、タリバンに対して苦戦を強いられています。
さらに、アフガニスタン東部では過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織も拠点を築き、首都カブールなどでテロ
を起こすなど、治安が急速に悪化しています。