トランプ氏、ロシアのG7首脳会合復帰を呼び掛け
ドナルド・トランプ米大統領は8日、クリミア併合を巡り先進7カ国(G7)から除外されていたロシアを
主要国首脳会議に復帰させるよう呼び掛けた。
トランプ氏はこの日、カナダのケベックで開かれるG7首脳会議へ出発するにあたり、ホワイトハウスで
「ロシアもこの会議に入るべきだ」と語った。
さらに「なぜロシアなしで会議を行うのか」と問いかけ、「統制すべき世界がある(中略)ロシアは交渉の場に
いるべきだ」と述べた。
G7首脳会議は8、9日の2日間にわたって開かれる。米国の鉄鋼・アルミニウム関税措置を巡り高まるトランプ政権と
同盟諸国の緊張は、会議にも色濃く影を落とすとみられる。
トランプ氏は会議を「少し早く」退出するかもしれないとし、「これらの国々はどこも貿易で米国を利用してきた」と
貿易政策について同盟国を批判した。今回は最近のG7でもとりわけ対立が目立つ会議となる可能性がある。
外交政策専門家は、トランプ氏の機嫌に左右される予測不能な会議となるかもしれないと指摘している。
各国首脳は会議を前にしたこのところの発言で、トランプ氏との単刀直入なやりとりが見込まれ、共同声明の
採択にいたらない恐れがあると警告している。
カナダのジャスティン・トルドー首相は8日午後に経済協議を主催する。カナダ当局者はこの協議について、
米貿易措置を巡る問題に対処する初の機会になるとみている
トランプ氏対抗の為ヨーロッパはロシアのサミット復活を呼び掛けている。トランプ氏は中東がらみでロシアを入れたいのでしょう。
米の関税対策で欧州が結束・・・オーストリア首相 米国はますます「頼りない」/ 米国の関税対抗策として、ロシアのG8復活を要請=独左派党議員
米大統領、ロシアのG7復帰提案 伊新首相は支持
2018年6月9日 / 00:15 / REUTERS
[ワシントン/ラマルベ(加ケベック州)/モスクワ 8日 ロイター] - トランプ米大統領は8日、
主要7カ国首脳会議(G7サミット)にロシアも参加するべきだとの考えを示した。
G7はカナダのシャルルボワで8─9日に首脳会議を開くが、トランプ大統領が掲げる「米国第一」主義が世界的な
貿易戦争や各国間の深い亀裂を生むリスクが高まる中、G7はこれまでになく意見が分かれた状態で首脳会議に
臨むことになる。
トランプ氏はカナダに出発する前、ワシントンで記者団に「政治的には正しくないかもしれない」としながらも、
「G7はかつてはG8だったがロシアは追放された。ロシアも交渉の場にいる必要があるため、ロシアを復帰させる
ことはできる」と述べた。
ロシアは同国がウクライナ南部のクリミア半島を併合したことを受け2014年にG8から除外されている。
これについてイタリアのコンテ新首相はトランプ氏の考えに支持を表明。初のG7首脳会議に出席するために
カナダ入りしている同首相は、「トランプ大統領に賛同する。ロシアを復帰させG8とすることは誰にとっても
利益となる」とツイートした。
イタリアのコンテ新首相
イタリアの大衆迎合主義(ポピュリズム)政党の「五つ星運動」と反移民を唱える極右政党「同盟」が組んで
成立した連立政権は、これまでに対ロシア経済制裁の解除を呼び掛けるなど、外交政策で親ロシア路線をとる
姿勢を示している。
一方、英国の外交筋は、ロシアの復帰について検討を始める前に、同国が態度を改