マクロン大統領来日。日仏首脳会談
2019/6/26 首相官邸
令和元年6月26日、安倍総理は、総理大臣官邸でフランス共和国のエマニュエル・マクロン大統領と
首脳会談等を行いました。
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょうに続き、両首脳は会談を行い、「特別なパートナーシップ」の
下で両国間に新たな地平を開く日仏協力のロードマップ(2019~2023年)を発出しました。
その後、両首脳は文書交換式に立ち会い、共同記者会見を行いました。
夜には、都内でマクロン仏国大統領夫妻を招待して夕食会を行いました。
会談概要
日仏協力の工程表は2013年にまとめたものを初めて改訂し、23年まで5年間の方針を示した。
太平洋島嶼とうしょ国との協力を日仏共同で進め、不審船を探知するなどの海洋状況把握(MDA)
能力の強化、インフラ(社会基盤)整備での協力を盛り込んだ。自衛隊と仏軍の相互運用を効率的に進め、
防衛装備品の共同開発や防衛産業間の協力を進めていくことも明記した。
安倍首相は会談後の共同記者会見で、「日仏間の協力を早期に具体化し、インド太平洋地域の
平和と繁栄に貢献していきたい」と述べた。マクロン氏は工程表について、「今後5年間の日仏両国の
関係を定めるもので、さらなるいい成果が出る」と期待感を示した。日仏の「包括的海洋対話」の
初会合を9月に仏領ニューカレドニアで行うことも明らかにした。
会談では、中東情勢も議論し、首相が今月12~13日のイラン訪問を説明した。両首脳は米国と
イランの対立に懸念を示し、緊張緩和に向けて緊密に連携していくことを確認した。
北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」の実現を目指す方針で一致した。
日本政府によると、会談では、日産自動車と仏自動車大手ルノーの問題は議論しなかった。
マクロン氏は記者会見で、両社の関係について、「これからの自動走行などの色々な競争に勝つ
ためにも、アライアンス(提携関係)が重要だ。関係の強化は狂うものではない」と述べた。
日仏協力のロードマップ(2019~2023年)(日本語(PDF)
両陛下が仏大統領夫妻をお出迎え 通訳なしの仏語で(19/06/27)
安倍首相、マクロン仏大統領と共同記者会見