EMERALD WEB≪拝啓 福澤諭吉さま≫

政治・経済・生活・商品情報などさまざまな話題で情報を発信してます。

柔軟な思考を認めない韓国

2016-06-22 12:06:44 | 韓国

答えを1つだけ強要する「正解社会」の副作用

2016/6/21 中央日報

 32年前に体験した、あきれるような話だ。釜山(プサン)から済州道(チェジュド)行き の旅客船に乗って新婚旅行に向かうところだった。

8月中旬なので日差しも強く、気軽に半ズボンをはいて甲板に出ていたが、突然ある船員が「風紀びん乱 (?)」と指摘して部屋に戻れと言うではないか。

もっとも短いスカート・長髪の取り締まりが終わってからいくらも経っていない時期だったからそんなことも あるだろう。

だが、なぜ長いズボンはよくて短いズボンはだめだというのか。

  理由は、長いズボンがその当時の社会が定めた「正解(Right Answer)」だったからだ。

だが、このような両極端な見方から 抜け出せば結果は違う。

いくつか答えになりうる「良い解答(Good Answer)」の観点だ。

答えを決めずに開放しているため自身の独創的な考えが入 る可能性がある。

明らかに半ズボンは夏の衣服の1つに過ぎず、間違った答えではない。

  問題は歳月が流れたにもかかわらず、韓国社会が依然としてさまざまな解答よりも1つの正解だけを探す文化に浸っているという点だ。

事 実それしか方法がない。

学生の時から衣食住の大部分を国家が決めてくれたように生きてきたのだから。

制服を着て、集団給食を食べ、学校・クラス・先生・科 目など人が決めたことをあまりにも当然のように受け入れた。

試験は学生たちの創造的な答案よりも教育部が定めた解答を時間内に探す「試合」」になってし まった。

大学も同じだ。教授が話したことを答案用紙で提出してこそAプラスをもらうということだ。

  だが留学中に感じた米国教育は違っていた。

最も印象深かったのは「ブレイン・ウォッシン・クラス(Brain Washing  Class)」だった。

今までに習った経済学の知識が間違っていたので頭脳を「洗浄」しようという講座だ。

中でも白眉はノーベル経済学賞受賞者の主張がい かに間違っていたのかを解きほぐすというものだった。

私たちが数学オリンピックのように時間内に答えを探すことには強いが、

もともとノーベル賞受賞や世界 的な大家がなかなかいない理由は、まさにこのような教育的な差のためだ。

  国家政策も1つの正解を決めておくようだ。例えば企業政策は大きいのは悪く、小さいのは良いという図式だ。

そのうちに大企業は規制対 象、中小企業は支援対象になる。

しかし先進国はもはや企業の「サイズ(Size)」で規制はしない。むしろ企業を育てて「グローバルチャンピオン」に成長 させるという。

また1つだけの正解が手の平をひっくり返すように変わるケースも多い。

以前は大企業の過剰 投資を問題にしていたが近頃はあまりにも投資をしないと大騒ぎで、

大企業トップの持分率が高いという批判はいつのまにか低いという批判に変わった。

状況に よっても変わる。

外国企業が韓国に投資してお金を稼げば稼いで行ったから国富流出、

韓国企業が外国に投資して金を稼げば、外国に投資したから国富流出だと いうのだ。

右往左往する「正解」に企業だけが苦しくなる。

  政治も同じだ。

国会で摩擦が頻繁に発生する理由は、各党が持ついくつかの良い答えを認めずに自分の考えだけが正しいと主張するから だ。

国家発展のための答えがどうして1つだけだろうか。宗教の自由を認めてこそ紛争がないように、

相手の党に対する認定と尊重こそが国家発展の第一歩だ。

  このように硬直した正解文化は、さまざまな社会的副作用を生む。

まず創造性が欠如する。

アニカ・ソレンスタムなど名誉の殿堂入りした 世界的な女性ゴルファーを見れば、ほとんどが自分なりの創造的なスイングフォームを持っている。

自分の体にとって最も効率の高い「良い答え」を探したの だ。

一方、韓国の指導者はそのようなフォームをまねるなと教えることさえする。

そうするうちに韓国の選手たちの大部分は体形とは関係なく、ほとんど同じ 「教科書」的なフォームを駆使する。

  また社会的な正解からはずれれば、ほかの人々から行き過ぎた関心を集めて人生が疲弊する。

ある高位公職者が明るい色の官用車に乗った ことがメディアで記事化されるほどだ。

世界的な幸福心理学者であるソ・ウングク教授は、

経済力があるにもかかわらず韓国・日本などの幸福度が少ない主な原 因として低い「心理的自由度」を挙げた。

相手方をありのままに認めるよりも社会に合わせることを強要・干渉する傾向が高いということだ。

  今や正解を盲信する社会的雰囲気から抜け出さなければならない。

その土台には、それぞれ違うということを認めて尊重することが最初の徳性であろう。

正解だけに固執することはやめよう。「良い答え」が「正しい答え」だ。

韓国に上下関係という意識があるうちは「良い答え」を出すのは無理ではないですか。

上位の者がすべて「正解」なので違う答えをだせば叩かれます。相手の意見を認めないので議論ではなく喧嘩になるのです。

相手を尊重するという意識が国家全体に生まれないと創造性は発揮されないと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<参考>幸福度ランキング

Ranking of Happiness 2013-2015

1. Denmark (7.526) 2. Switzerland (7.509) 3. Iceland (7.501) 4. Norway (7.498) 5. Finland (7.413)

6. Canada (7.404) 7. Netherlands (7.339) 8. New Zealand (7.334) 9. Australia (7.313) 10. Sweden (7.291)

11. Israel (7.267) 12. Austria (7.119) 13. United States (7.104) 14. Costa Rica (7.087) 15. Puerto Rico (7.039)

16. Germany (6.994) 17. Brazil (6.952) 18. Belgium (6.929) 19. Ireland (6.907) 20. Luxembourg (6.871)

21. Mexico (6.778) 22. Singapore (6.739) 23. United Kingdom (6.725) 24. Chile (6.705) 25. Panama (6.701)

26. Argentina (6.650) 27. Czech Republic (6.596) 28. United Arab Emirates (6.573) 29. Uruguay (6.545) 30. Malta (6.488) 3

1. Colombia (6.481) 32. France (6.478) 33. Thailand (6.474) 34. Saudi Arabia (6.379) 35. Taiwan (6.379)

36. Qatar (6.375) 37. Spain (6.361) 38. Algeria (6.355) 39. Guatemala (6.324) 40. Suriname (6.269)

41. Kuwait (6.239) 42. Bahrain (6.218) 43. Trinidad and Tobago (6.168) 44. Venezuela (6.084) 45. Slovakia (6.078)

46. El Salvador (6.068) 47. Malaysia (6.005) 48. Nicaragua (5.992) 49. Uzbekistan (5.987) 50. Italy (5.977)

51. Ecuador (5.976) 52. Belize (5.956) 53. Japan (5.921)54. Kazakhstan (5.919) 55. Moldova (5.897)

56. Russia (5.856) 57. Poland (5.835) 58. South Korea (5.835) 59. Bolivia (5.822) 60. Lithuania (5.813)

61. Belarus (5.802) 62. North Cyprus (5.771) 63. Slovenia (5.768) 64. Peru (5.743) 65. Turkmenistan (5.658)

66. Mauritius (5.648) 67. Libya (5.615) 68. Latvia (5.560) 69. Cyprus (5.546) 70. Paraguay (5.538)

71. Romania (5.528) 72. Estonia (5.517) 73. Jamaica (5.510) 74. Croatia (5.488) 75. Hong Kong (5.458)

76. Somalia (5.440) 77. Kosovo (5.401) 78. Turkey (5.389) 79. Indonesia (5.314) 80. Jordan (5.303)

81. Azerbaijan (5.291) 82. Philippines (5.279) 83. China (5.245) 84. Bhutan (5.196) 85. Kyrgyzstan (5.185)

86. Serbia (5.177) 87. Bosnia and Herzegovina (5.163) 88. Montenegro (5.161) 89. Dominican Republic (5.155) 90. Morocco (5.151)

91. Hungary (5.145) 92. Pakistan (5.132) 93. Lebanon (5.129) 94. Portugal (5.123) 95. Macedonia (5.121)

96. Vietnam (5.061) 97. Somaliland region (5.057) 98. Tunisia (5.045) 99. Greece (5.033) 100. Tajikistan (4.996)

101. Mongolia (4.907) 102. Laos (4.876) 103. Nigeria (4.875) 104. Honduras (4.871) 105. Iran (4.813)

106.Zambia (4.795)・・・・最下位157. Burundi (2.905)

 一人当たりの国内総生産(GDP)=黄

健康寿命=青

社会的支援(困ったときに頼れる人の存在)=オレンジ

信用性(政治やビジネスにおける汚職のなさ)=グレー

人生における選 択の自由=黄緑・

寛容性=紫

の6要素で、各国間・各地域間の違いの約4分の3を説明できるというが、貨幣経済が主流を占める現代世界においては、経済的な指標はこの 「各国別

幸福度」にいくらか影響を及ぼしているだろう。事実、幸福度ランキングの最下位グループは中東やアフリカ諸国によって占められた。

不平等とwell-being

4刊目を迎えた同報告書(2012年に初刊発行)では、不平等(inequality)に大きく焦点が当てられ、

とりわけ不平等がwell-being*にもたらす影響が考察された。
報告書は、「より不平等が少ない国に暮らす人々の方が、より幸せであると感じる」ということを明らかにしている。

また、ほとんどの国と地域内、そして世界全体における幸福度の不平等は更なる広がりを見せていることを明らかにしており、

幸福度の不平等が減少したのは、わずか10%の国々にとどまった。

*well-being…健康的に良い状態、幸福な状態、安楽な状態などを意味する言葉。

世界金融危機前後の比較

報告書では、2007年から始まったとされる金融危機前の2005年~2007年と、その後の2013年~2015年を比較し、

45の国が幸福度に おいて大きく減少を見せたことが明らかになっている。

0~10の数値で表される幸福度の減少値は、

オーストリアの-0.003ポイントから、財政危機や欧 州移民危機で苦しんだギリシャの-1.294ポイントまで幅広く見られる。

最も大きく上昇したのは中央アメリカ中部に位置するニカラグアの1.285ポイ ント、続いて西アフリカに位置するシエラレオネの1.028ポイント。

日本は-0.446ポイントと、126か国中107位となった

日本は昨年より7ランク下がってしまいました。157国を対象にしています。G7の中では最下位です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

最後までお読み頂きましてありがとうございます。