瀬取り北朝鮮船の監視でオーストラリア・カナダ軍機、日本に派遣へ
2018年04月29日 05:16 SPUTNIK
北朝鮮籍の船の活動を監視するため、カナダとオーストラリアが、日本に哨戒機を派遣する。Sky Newsが報じた。
哨戒機は沖縄の米軍基地に配備される。オーストラリアのターンブル首相は、「私たちの哨戒機『P8A』は、制裁の履行状況を
監視するため地域で活動する」と述べた。
北朝鮮の船舶による、いわゆる「瀬取り」を監視するため、オーストラリア軍とカナダ軍の哨戒機が沖縄のアメリカ軍嘉手納基地に
派遣されることが、防衛省関係者への取材でわかりました。アメリカ軍が中心となって北朝鮮の非核化に向けて圧力をかけ続ける
狙いがありますが、日本を拠点に各国の部隊が活動するのは極めて異例です。
国連の安保理決議に反して北朝鮮の船舶と外国の船舶が洋上で物資を積み替える、いわゆる「瀬取り」をめぐっては、海上自衛隊が
艦艇や哨戒機を出して東シナ海周辺で監視を続けています。
防衛省関係者によりますと、瀬取りを監視するため、オーストラリア軍とカナダ軍の哨戒機が沖縄のアメリカ軍嘉手納基地に近く
派遣される見通しになったということです。
アメリカ軍が中心となってこれらの哨戒機の運用を調整することになっていて、海上自衛隊も情報共有など連携を図るということです。
北朝鮮の瀬取りについては、今月、神奈川県のアメリカ軍横須賀基地に入港したイギリス軍のフリゲート艦が監視にあたることも
明らかになっていて、各国の部隊は、朝鮮戦争に伴う国連軍地位協定に基づき、日本国内のアメリカ軍基地を使用するということです。
今回の活動には、アメリカ軍が中心となって北朝鮮の非核化に向けて圧力をかけ続ける狙いがありますが、日本を拠点に各国の
部隊が活動するのは極めて異例です。