イランのザリフ外相、G7サミットを電撃訪問。緊張緩和に向け
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2019年08月26日 BBC
24日から2日間にわたって主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開催されていたフランス・ビアリッツを、
イランのムハンマド・ジャヴァド・ザリフ外相が急きょ訪問した。
ザリフ氏は25日、ビアリッツでフランスのエマニュエル・マクロン大統領やジャン=イヴ・ル・
ドリアン外相と会談。また、ドイツやイギリスの高官とも協議を行った。
その後、ツイッターにその様子を投稿し、「道のりは困難だが、試す価値はあった」とコメントした。
Iran's active diplomacy in pursuit of constructive engagement continues.
— Javad Zarif (@JZarif) August 25, 2019
Met @EmmanuelMacron on sidelines of #G7Biarritz after extensive talks with @JY_LeDrian & Finance Min. followed by a joint briefing for UK/Germany.
Road ahead is difficult. But worth trying. pic.twitter.com/oXdACvt20T
報道によると、イランとの関係が悪化しているアメリカの代表団にとって、ザリフ外相の訪問は予想外
だった可能性がある。
ザリフ外相はサミット前の23日にも、パリでマクロン大統領と会談していた。
ザリフ氏のビアリッツ訪問をめぐっては、情報が錯綜(さくそう)している。フランス政府はアメリカ
代表団の合意も得た上でザリフ氏を招いたと説明している。これに対してホワイトハウス関係者は、
突然の訪問に驚いたと示唆している。
また、マクロン大統領とドナルド・トランプ米大統領の間でも、イランとの緊張緩和についてG7が
協力すべきかどうかで意見が分かれた。
トランプ大統領は25日、イランの問題について「我々は我々独自のやり方で行く。でも他人の
話し合いを止めることはできない。話し合いたいなら、話し合える」と述べ、フランスによる仲介努力を
一蹴するかのような発言をした。