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中国 = 相次ぐ大手企業経営者の失踪、当局が摘発強化か 

2017-06-19 19:54:53 | 中国・中国共産党・経済・民度・香港

中国=相次ぐ大手企業経営者の失踪、当局が摘発強化か 

2017.06.19 Mon posted at 16:22 JST   CNN

香港(CNNMoney) 中国でここ数年、大手企業の経営者や大物実業家が突如(とつじょ)として失踪する事件が相次い

でいる。背景には、習近平(シーチンピン)国家主席が進める腐敗撲滅や、2015年の夏に起きた中国の株式市場暴落

に対する政府の捜査が絡むと思われる。2016年にはいったん沈静化していたが、17年秋の共産党大会を前に、再び

摘発が強化されている様子だ。


直近では、米ニューヨークの高級ホテル、ウォルドルフ・アストリア買収で知られる大手保険会社、安邦保険集団の呉小

暉会長が姿を消した。政府の捜査の一環として、当局によって今月9日に拘束されたと伝えられている。

安邦保険集団は呉会長について、「個人的理由のために、職務を遂行できない」とのみ説明した。


2015年には中国企業数十社の経営者らが姿を消していた。後に復帰した人もいれば、戻らないままの人もいる。


今年に入って中国の証券監督当局は、市場操作に関与した大物実業家らをさらに摘発すると宣言した。


過去1年半の間に起きた主な失踪事件は以下の通り。

中国人の富豪、肖建華氏は今年1月下旬、香港にあるフォーシーズンズ・ホテル内の自室で拘束され、中国本土へ連

行された。

肖氏は銀行や保険会社、不動産開発業者などを傘下に置く持ち株会社、明天グループの経営者。失踪から数日後、香

港の新聞の1面の広告欄に、肖氏の名で声明が掲載された。

声明によれば、同氏は「海外で療養中」で、回復すればマスコミの取材に応じる意向だった。しかし5カ月たった今も、同

氏の身に何が起きたのかは分かっていない。


クラブメッドやシルク・ドゥ・ソレイユ、トーマス・クックなどに出資する中国の複合企業、復星集団の会長で、「中国の

ウォーレン・バフェット」とも呼ばれる郭広昌氏は、2015年末の数日間、突如として行方が分からなくなった。これを受け

て株式市場では同社株の取り引きが中止された。

復星集団は郭会長が復帰した後の声明で、郭氏は当局の捜査に協力していたと説明した。同社の業績に影響は出て

いない。


アパレル大手、美特斯邦威(メタスバンウェイ)の創業者で億万長者の周成建氏は昨年1月に失踪した。周氏が当局に

拘束されたと報じられると、同社株の取引は中止になった。

周氏は10日後に、突然業務に復帰。同社は周氏が失踪した経緯について、詳しいことを明らかにしていない。