ソフトバンクとサウジ、世界最大の太陽光発電に着手
サウジアラビアの政府系ファンド「公共投資基金(PIF)」と ソフトバンク グループは27日、世界最大の
太陽光発電事業に着手する計画を発表した。世界有数の投資家である両者が野心的な目標を新たに打ち立てた。
ソフトバンクの孫正義社長によると、同事業は年内にスタートし、同社がサウジなどと立ち上げた
「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」から10億ドルを出資する。2030年までの投資総額は2000億ドルとなり、
発電能力は約200ギガワットに達する見通しという。これは30年時点でサウジ全体を照らすのに必要な電力量を
上回る水準だ。
孫氏は27日夜にニューヨークで行った記者会見で、2位以下を大きく引き離す史上最大の太陽光事業になると述べた。
同氏は会見に先立ち、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と覚書に署名した。
年内に始まる第1段階の費用は約50億ドルで、19年時点の発電能力は7.2ギガワット程度になるという。
事業資金の大半は借入金で賄う。
同事業は孫氏が示した概要通りの規模となれば、PIFとソフトバンクがこれまでに発表した投資案件の中で最大となる。