サウジ石油施設にドローン攻撃、2か所で火災 フーシ派が犯行声明
2019年9月14日 19:59 発信地:リヤド/サウジアラビア AFP
【9月14日 AFP】(更新、写真追加)サウジアラビアの東部(Eastern)州で14日午前、国営石油会社
サウジ・アラムコ(Saudi Aramco)の施設2か所が無人機(ドローン)による攻撃を受け、火災が
発生した。内務省が明らかにした。イエメンの反政府武装組織フーシ派(Huthi)が犯行声明を出した。
内務省は国営サウジ通信(SPA)を通じ、「午前4時(日本時間同日午前10時)にアラムコ社の
産業セキュリティーチームが、アブカイク(Abqaiq)とクライス(Khurais)にある施設2か所で、
ドローンがもたらした火災への対応を開始した」と発表するとともに、「2か所での火災は、火の勢いが
食い止められた」と明かした。
内務省はまた、施設への攻撃を受けて捜査に乗り出したと付け加えた。だがドローンの出所や
犠牲者がいたかどうか、施設の操業に影響があったかについては明らかにしていない。
被害の全容はまだ分かっておらず、現場となった施設の警備をサウジ当局が強化しているとみられ、
報道陣は付近への立ち入りを認められていない。
その一方、フーシ派傘下のテレビ局アルマシラ(Al-Masirah)は、フーシ派が「サウジ東部の
アブカイクとクライスにある製油所を標的とし、ドローン10機を伴う大規模な作戦」に乗り出したと
伝えた。
同国では先月にも、アラムコの天然ガス液化施設に対する攻撃があり、火災が発生。フーシ派が
犯行を主張した一方、アラムコによると犠牲者はいなかった。
Saudi Arabia: major fire at world's largest oil refinery after drone attack