基準値3万7千倍↑... 洛東江に流れる「カドミウム地下水」
2019.05.14 22:11 SBS
環境省が慶北奉化である大企業が運営する工場内の地下水を調査したところ、重金属濃度が基準値の
3万7千倍が超える数値が検出されました。
問題は、その汚染された水が、嶺南圏最大水源である洛東江に流入しているという点です。
ジャンセマン記者が取材しました。
<記者> 煙突から濃い煙を噴き出す石浦製錬所、日帝時代の時からあった亜鉛鉱山を買収した後、
永豊グループが1970年に立てたところです。 工程上重金属などの有害物質があふれ出ていると、
水質汚染の議論が続いてきました。 毎年近くの河川で魚と渡り鳥大量死が繰り返されています。
【イテギュ/洛東江愛環境保護会長】:(死んだ鷲)27匹を回収しました。そして今日までに50匹ほど
回収しています。 環境省が先月製錬所の敷地内33箇所での地下水試料を検査したところ、33箇所
すべての場所で重金属であるカドミウムが基準値を超えおり、最大3万7千倍以上の深刻な数値が
出ました。一部では、水銀、鉛、クロムなども基準値を超えました。
製錬所の前を通る河川も汚染が深刻で、川の上流区間ではきれいだった水が製錬所付近の検査で
重金属が基準値の4千5百倍まで急激に高まりました。
【パク・チャングン/安東ダム上流の環境管理協議会共同代表】:亜鉛工場を過ぎ下流側に行くと
希釈され大幅に減少します。これから推察すると、カドミウム成分が浸透し、地下水が汚染されている。
製錬過程で発生した汚染水を処理する際に浄化装置を経るようになっているが、不法に別途配管を
設置し、排出している事実も摘発されました。 環境部は製錬所近隣地域では、この河川を飲料水に
使わないので、人体に影響がないが、嶺南圏1000万人の飲料水として使う洛東江本流に流れ込むため、
根本的な対策が必要です。