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日本、北朝鮮制裁決議の実施に向けた露中との連携に意欲

2017-08-06 17:18:11 | 国際社会・国際会議・国際政治・経済・法及び条約等

日本、北朝鮮制裁決議の実施に向けた露中との連携に意欲

2017年08月06日 16:08     SPUTNIK

安倍首相は、国連の安全保障理事会で北朝鮮に対する新たな制裁決議が採択されたことを歓迎し、ロシアや中国など関係国との

緊密な連携という日本政府の方向を示すコメントを出した。決議採択は、北朝鮮が弾道ミサイル発射を続けていることを背景にしたも

の。


日本外務省のサイトで、次の安倍首相のコメントが公開されている。

「北朝鮮が国際社会の強い抗議・警告を無視して,二度のICBM級の弾道ミサイルの発射を始めとする挑発行動を続けていることは

断じて容認できない。これらのICBM級弾道ミサイル発射により,北朝鮮が,日本を含む地域及び国際社会全体にとって一層重大かつ

現実の脅威となっていることが明白となった。」


さらに安倍首相は北朝鮮に向けて「朝鮮半島の非核化に向けた真剣な意思と具体的行動を直ちに示すことを強く求める」と

呼びかけた。


「日本政府は,引き続き,国連安保理理事国として,米国,韓国を始めとする関係国と緊密に協力し,中国やロシアとも緊密に連携し

て,関係国と緊密に協力しつつ,一連の国連安保理決議の実効性を確保していく。」


これに先立ちトランプ大統領もロシアと中国に対し、北朝鮮に対する制裁決議通過のための協力に感謝を伝えた。


スプートニクが入手したサラ・サンダース米大統領報道官の発表には「トランプ大統領は最近の弾道ミサイル発射実験に応えた、

北朝鮮への制裁を拡大する国連安保理の新たな決議案を歓迎する。大統領はこの決議通過を確保するための中国とロシアの協力に

感謝する」とある。


「彼(トランプ大統領)は同盟国やパートナーと協力を続けていき、その脅迫的で不安定化させる行動を終わらせるために北朝鮮に

対する外交ないし経済的圧力を高めていく。」



内閣総理大臣コメント(北朝鮮による累次の弾道ミサイル発射等に関する国連安保理決議の採択について)

 平成29年8月6日   外務省

 

1 北朝鮮が7月4日別ウィンドウで開く及び28日にICBM級の弾道ミサイルを発射別ウィンドウで開くしたこと等を受け,北朝鮮に対する制裁

措置を一層強化する国連安保理決議第2371号が,全会一致で採択されたことを高く評価する。

 

2 北朝鮮が国際社会の強い抗議・警告を無視して,二度のICBM級の弾道ミサイルの発射を始めとする挑発行動を続けていることは断じて

容認できない。これらのICBM級弾道ミサイル発射により,北朝鮮が,日本を含む地域及び国際社会全体にとって一層重大かつ現実の脅威と

なっていることが明白となった。今回採択された安保理決議第2371号は,この現実のものとなった脅威に対して,北朝鮮に対する圧力を一段

と高い次元に引き上げなければならないことを国際社会の意思として明確に示したものである。

 

3 日本政府は,北朝鮮に対し,国際社会の求めを厳粛に受け止め,今般採択された国連安保理決議第2371号を始めとする一連の安保理

決議を遵守し,更なる核実験や弾道ミサイル発射等の挑発行動を自制するとともに,朝鮮半島の非核化に向けた真剣な意思と具体的行動を

直ちに示すことを強く求める。

 

4 日本政府は,引き続き,国連安保理理事国として,米国,韓国を始めとする関係国と緊密に協力し,中国やロシアとも緊密に連携して,

関係国と緊密に協力しつつ,一連の国連安保理決議の実効性を確保していく。

 

5 今回の決議の主文では,北朝鮮にいる人々が受けている深刻な苦難に対し,深い懸念が改めて表明された。これは,拉致問題を始めとす

る北朝鮮の人権・人道問題に対する国連安保理を含む国際社会の強い懸念が示されたものである。

 

6 日本政府としては,「対話と圧力」,「行動対行動」の原則の下,核,ミサイル,そして,引き続き最重要課題である拉致問題といった北朝鮮

をめぐる諸懸案の包括的解決に向け,北朝鮮に対して具体的行動をとるよう強く要求していく。特に,拉致問題については,北朝鮮に対してス

トックホルム合意の履行を求めつつ,一日も早い全ての拉致被害者の帰国に向け,全力を尽くしていく。