経産相「RCEP関係ない」 対韓輸出管理、持ち出され
2019年7月29日18時37分
対韓輸出の規制強化をめぐり、世耕弘成経済産業相は29日の閣議後会見で、
中国で開かれている自由貿易圏構想「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」の事務レベル
会合で、韓国から規制強化の撤回を求められたことを明らかにした。
日本側は「適切な場ではない」と指摘し、「国内の輸出管理体制見直しの一環だ」と改めて
反論したという。
世耕氏によると、韓国側の発言は26日の全体の会合であった。輸出規制の強化の「撤回」を
求めた韓国に対し、議長国のインドネシアは「RCEPの議論に集中すべきだ」と注意した
という。27日の日韓2国間の会合でも、韓国側から同様の申し入れがあったという。
韓国は23~24日にあった世界貿易機関(WTO)の一般理事会でも、日本の措置を
批判した。
世耕氏は「(日本の措置を)WTOで議論するのもいかがなものかと思うが、RCEPになると
なお全く関係がない」と指摘した上で、「こういう場で発言を続けていくと、韓国自身が国際的に
信頼を失うのではないか」と批判した。
世耕氏は、8月3日に中国・北京であるRCEP閣僚会合に参加する。
世耕氏は「閣僚が集まるのは貴重な場なので、議題以外のことはなるべく話さずに、RCEPの
年内妥結に向けて集中的に議論をしたい」と話した。
世耕経済産業大臣「適切な場ではない」と反発 韓国がRCEPでの輸出管理強化撤回要求