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米パリ協定離脱、世界中から批判 仏大統領「地球を再び偉大に」

2017-06-02 16:18:43 | 国際社会・国際会議・国際政治・経済・法及び条約等

米パリ協定離脱、世界中から批判 仏大統領「地球を再び偉大に」

2017年06月02日 10:41   AFP

ドナルド・トランプ米大統領が「パリ協定」からの離脱を表明したことを受けて、緑にライトアップされたパリ市庁舎

(2017年6月1日撮影)


【6月2日 AFP】(更新、写真追加)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が地球温暖化対策の国際枠組み

「パリ協定(Paris Agreement)」からの離脱を表明したことに対し、世界中から批判の声が上がった。

 

 欧州の経済大国であるドイツ、フランス、イタリアの3か国は共同声明を発表し、「米国の決定を遺憾に思う」として

トランプ氏の離脱決定を批判。さらに、パリ協定は「私たちの地球と社会、経済にとって不可欠なものである」とし、

トランプ氏が求める再交渉には応じない意向を示した。

 

 欧州委員会(European Commission)のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長は

トランプ氏の決定を「深刻な誤り」だと非難。

同委員会のミゲル・アリアスカニェテ(Miguel Arias Canete)委員(気候行動・エネルギー担当)は、

気候変動対策において欧州が「国際的な指導力」を発揮し続けていくと誓った。

 

 ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は「遺憾」を表明し、「私たちの世界を守る」気候変動対策を

継続していく必要があると訴えた。

 

 フランス大統領府によれば、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領はトランプ氏に電話を掛け、

パリ協定で「再交渉できるものはない」と伝えたという。

 

 マクロン大統領はテレビ演説も行い、トランプ氏は「自国と私たちの地球にとって間違いを犯した」と批判。

トランプ氏の選挙スローガン「米国を再び偉大にする」をもじって「地球を再び偉大にする」と呼び掛けた。

 

 カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相もトランプ氏に電話し、「失望している」と直接伝えた。

キャサリン・マッケナ(Catherine McKenna)環境・気候変動相は、同国で9月にEU、中国と気候変動対策に関する

会合を開催すると発表した。

 

 環境NGO「気候行動ネットワーク(Climate Action Network)」は、米国の離脱は「トランプ政権が現実と国際社会

の両方と完全に対立していることの表れだ」と非難した。