モルディブで非常事態宣言、元大統領逮捕 政治混迷深まる
【2月6日 AFP】観光地として有名なインド洋の島国モルディブのアブドラ・ヤミーン(Abdulla Yameen)大統領は5日、15日間の
非常事態宣言を発令した。重武装した軍の部隊が最高裁に突入し元大統領が逮捕されるなど、同国では政治危機が深まっている。
最高裁は1日、反体制派9人の釈放を命じるとともに、与党を離党して議員の資格を奪われた12人の復職を命じていた。これが実現
すれば議会で野党側が過半数を占めヤミーン大統領弾劾の可能性も生じるが、ヤミーン大統領は最高裁の命令に応じることを
拒否していた。
ヤミーン大統領は大統領に就任した2013年以降、敵対する政治勢力のほぼ全員を収監するなど、何年にもわたって反体制派の
取り締まりを続けており、モルディブの高級観光リゾート地としてのイメージを傷つけてきていた。
警察は5日、ヤミーン氏の異母兄であるマウムーン・アブドル・ガユーム(Maumoon Abdul Gayoom)元大統領(80)を逮捕した。
同氏は主要野党勢力と協力しヤミーン大統領に反対する運動を行っていた。
ガユーム元大統領の娘ユムナ・マウムーン(Yumna Maumoon)氏は、ガユーム元大統領が6日午前0時(日本時間同4時)ごろ、
首都マレの自宅から連行されたとツイッター(Twitter)に投稿した。ガユーム氏は同国初の民主的な選挙が行われた2008年まで
30年にわたって大統領を務めた。
ガユーム元大統領は警察に連行される直前、支持者に向けたビデオメッセージを撮影し、「私は逮捕されるようなことは何も
していない。皆さん、決意をしっかりと持ち続けてください。われわれは、現在取り組んでいる改革をあきらめることはない」と
話していた。この動画はツイッターに投稿された。
政府報道官は5日声明を発表し、最高裁の命令は国の最高法規である憲法に公然と反抗するものだと主張するとともに、政府は
「平穏を促す」意向であり、「この異常な期間を通して」すべての国民と観光客の安全を保証すると強調した。
モルディブ首都マレで、テレビを通じて非常事態宣言を伝える大統領側近のアジマ・シュコール氏。同国大統領府提供(2018年2月5日提供)
モルディブの首都マレの最高裁前で警備に当たる治安部隊。現地紙ミハール提供(2018年2月5日撮影)
「国家の主権が中国に買われている」モルディブ元大統領が現政権非難
2018.1.26 20:59 産経新聞
【ニューデリー】インド洋の島嶼(とうしょ)国モルディブのモハメド・ナシード元大統領は26日までに、少なくとも16の島で
中国による開発やインフラ整備が進行中だとし、「国家の主権が買われている」と非難した。自身は野党党首でもあり、今年中に
予定される大統領選を前にした政府批判の一環でもあるが、中国傾斜を強める現状に危機感をあらわにした格好だ。
ナシード氏は「モルディブだけでなく、地域全体の平和と安定を脅かす土地奪取が行われている」と指摘。ヤミーン大統領が正式な
手続きを経ずに「中国に対し投資を無制限に開放している」と糾弾した。
反政府派への弾圧、元大統領の逮捕は中国の命令でしょうね。
「インフラ開発しませんか。お金出しますよ」に多くの発展途上国は国を侵略されることだと気づいて欲しい。
日本が一帯一路に協力すると言ったのは、プロジェクトに入り込み、中国のあこぎなやり方にクサビを打ちこむ役割もあるのではないかと思います。もちろん日本の経済発展も重要な目的です。