ファーウェイの中国人幹部らをスパイ容疑で逮捕、ポーランド
【1月12日 AFP】ポーランド当局は11日、中国の通信機器大手幹部をスパイ容疑で逮捕したと
明らかにした。地元メディアの報道によれば、逮捕されたのは華為技術(ファーウェイ、Huawei)
ポーランド支社の中国人幹部で、ポーランド人のIT関係者も逮捕された。
ファーウェイをめぐっては、昨年12月に創業者の娘、孟晩舟(Meng Wanzhou)最高財務
責任者(CFO)が対イラン制裁に違反した商取引に関する詐欺容疑でカナダ当局に逮捕されたばかり。
創業者の任正非(Ren Zhengfei)最高経営責任者(CEO)は中国人民解放軍の技術者だった
経歴の持ち主で、同社に対しては、中国の情報機関とつながりがあるのではないかとの見方が
強まっている。
一方、今回逮捕されたポーランド人についてポーランド通信(PAP)は、特殊部隊の副代表の
発言を報じ、「IT部門にいたとされる」人物で、逮捕理由は「重要な通信企業で働いていた」
中国人の民間人とスパイ活動を行っていた容疑だと伝えている。
ファーウェイ、スパイ容疑で逮捕の幹部を解雇
【1月13日 AFP】中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)は12日、
今週スパイ容疑でポーランド当局に逮捕された現地法人幹部、王偉晶(Wang Weijing)容疑者を
解雇したと述べた。西側諸国の間で、ファーウェイが中国国家安全保障当局の代理として行動
しているとの懸念が広がる中、同社は事件から距離を置いた格好だ。
ファーウェイをめぐっては、創業者の娘、孟晩舟(Meng Whanzou)最高財務責任者(CFO)が
昨年12月、対イラン制裁に違反した商取引に関する詐欺容疑でカナダ当局に逮捕された。
さらに米国は安全保障上の懸念から同社をブラックリストに載せるよう各国に呼び掛けている。
中国政府は孟容疑者を擁護する姿勢を鮮明にし同容疑者の釈放を求めているが、ファーウェイは
ポーランド現地法人に勤務していた王容疑者の11日の逮捕を受け、同容疑者を直ちに解雇した。
ファーウェイはAFPに対し文書で「彼の容疑はわが社と何の関連もない」とし、
「ファーウェイの雇用契約条件に従うとともに、この事件がわが社の信用失墜を招いたため、
今回の(王容疑者を解雇する)決断を下した」と説明した。
同社CFOの孟容疑者は昨年12月1日、イラン制裁に違反した詐欺容疑で、米国の要請により
カナダのバンクーバーで同国当局に逮捕されていた。