来園者の投石でワニが死んだ動物園、一時閉鎖へ チュニジア
2017年03月06日 20:31 AFP
【3月6日 AFP】チュニジアの首都チュニス(Tunis)にある動物園のワニが、来園者に石を投げつけられ死んだ事件を受け、この動物園が一時閉鎖されることになった。同国の地方問題・環境省が3日、明らかにした。
ワニが死んだのはチュニスのベルベデーレ動物園(Belvedere Zoo)。地方問題・環境省によると同園は6日より「緊急の清掃・維持管理業務および来園者の入退場を管理する措置の導入」のため、閉鎖されるという。
市当局が先週、血だらけになったワニの頭部の画像をフェイスブック(Facebook)に投稿すると、市民たちからは激しい怒りの声が巻き起こった。画像にはワニの頭部とともに、血が付着した舗装用の敷石と大きな石が写っていた。市当局はワニが来園者に石を投げつけられ、内出血で死んだとしている。
リヤード・ムアッヒル(Riadh Mouakher)地方問題・環境相は園内の警備員を増員し、また環境警察官3人を新たに配置することを決定したという。
チュニジアの首都チュニスにあるベルベデーレ動物園のワニ(2017年3月2日撮影)
死亡したワニ・・頭部をやられたんですね。隣にあるのが投げられた石かな。
ノルウェーがオオカミ駆除の範囲を拡大へ 活動家らから抗議の声
2017年03月06日 21:15 AFP
ロシアとの国境に近いフィンランド・クフモで撮影されたオオカミ(2011年6月17日撮影、資料写真)
【3月6日 AFP】ノルウェー政府が先週、オオカミの駆除の範囲を拡大する方針を発表し、絶滅危惧種の保護を訴える環境活動家らが抗議の声を上げている。
農業関係者や議会の圧力を受け、ビダル・ヘルゲセン(Vidar Helgesen)気候・環境相はオオカミ駆除の法的な適用範囲を公式に認められている生息地まで拡大する改定案を提起した。
これまではヒツジやその他の家畜を襲う「可能性がある厄介な存在」とされる捕食動物に限り、駆除が認められていた。改正案ではこの条件について、人間の特定の活動を妨げるオオカミの駆除の許可にまで範囲を拡大するという。
捕食動物を監視する同国の機関「Rovdata」が昨年冬に調査した結果によると、ノルウェーで絶滅一歩手前の「近絶滅種」とされているオオカミは現在、同国内に65~68匹生息している。またスウェーデンと国境を接する地域でも、少なくとも25匹のオオカミが確認されているという。
ヘルゲセン気候・環境相はオスロ(Oslo)での記者会見で、駆除されるオオカミの数について明確な数字は答えられないと述べ、「少数の処分を可能にする決定だが、『少数』をどう捉えるかについては何とも言えない」と語った。
世界自然保護基金(WWF)ノルウェー支部の支部長を務めるニーナ・イェンセン(Nina Jensen)氏は「法を改定して絶滅危惧種の動物をこれ以上撃ち殺すというのはもってのほかであり、環境に配慮する国とされているノルウェーではなおさらだ」と非難する声明を発表した。