シリア国営テレビ報道「イスラエルによるミサイル攻撃を撃退」
2017年12月02日 19:25 SPUTNIK
シリアの防空システムがイスラエルによるミサイル攻撃を撃退したと、シリア国営テレビ「シリアニュースチャンネル」が伝えた。
それによると、現地時間2日未明の0時30分頃、イスラエル軍がダマスカス近郊の陣地に向けて地対地ミサイルを数発発射
したものの、「防空システムがこれらを撃退し目標を2つ破壊した」。陣地にも物的損害があったという。
同テレビ局は今回の事件を「露骨な攻撃」としている。
地元筋は「スプートニク」に対し、事件はダマスカス南方で発生したと確認している。
一方、イスラエルメディアは、攻撃の標的がシリア国内にあるイランの軍事施設だったと伝えているが、イスラエル当局者は
コメントしていない。
オンライン紙「タイムズ・オブ・イスラエル」は、イスラエルによる攻撃とされる今回の事件は、イランがダマスカス南方で
恒久的な軍事基地を建設していると英BBCが報じた3週間後に発生したと伝えている。BBCは現地での広範囲にわたる建設作業を
示す一連の衛星画像について報じていた。
イランは、シリアの内戦で優位に立つアサド政権を支援しており、イスラエルは「イランがシリアで精密誘導ミサイルの生産拠点を
建設している」と主張するなど、シリア国内でイランの存在感が増すことを強く警戒している。