ブルンジ、WHOチーム全員に国外退去命令 「受け入れがたい干渉」
2020年5月14日 16:54 発信地:ナイロビ/ケニア AFP
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、5月20日に予定されている選挙に向けた集会に参加するブルンジの政権与党「民主防衛国民会議・民主防衛勢力(CNDD-FDD)」の支持者ら。同国中部ギテガにて(2020年4月27日撮影、資料写真)。
【5月14日 AFP】アフリカ中部ブルンジの政府が、国内で新型コロナウイルス対策に
従事していた世界保健機関(WHO)の代表と専門家3人に国外退去を命じたことが分かった。
ブルンジ外務省の書簡をAFPが13日に確認した。
WHOアフリカ支部に宛てた12日付の外務省書簡は、WHOの高官4人を
「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)に指定した」とし、15日までに
「ブルンジの国土から退去しなければならない」と述べている。
匿名でAFPの取材に応じたブルンジ当局者は、退去処分を受けた4人について
「ブルンジの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策を支援するWHOチームの全員」
だと説明。「彼らは追放された。保健相は、ブルンジの新型コロナ対策に受け入れがたい
干渉をしたとしてWHOを完全に除外した」と語った。
外務省の書簡には、国外退去処分を決定した理由は記されていない。外交筋や行政
当局筋によれば、ブルンジ外務省は1か月前にもこの4人の国外追放を試みていたという。
ブルンジは20日に大統領と国会議員、地方議員を選出する総選挙を控えている。(c)AFP
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、5月20日に予定されている選挙に向けた集会に参加するブルンジの政権与党「民主防衛国民会議・民主防衛勢力(CNDD-FDD)」の支持者ら。同国中部ギテガにて(2020年4月27日撮影、資料写真)
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、ブルンジの政権与党「民主防衛国民会議・民主防衛勢力(CNDD-FDD)」の支持者らが参加した選挙集会に立ち会う地元の医療従事者ら。同国中部ギテガにて(2020年4月27日撮影、資料写真)