60代半ばにして本格的主「夫」業を始めた。家事をまったくしない亭主関白ではないけれども専業主婦のもとで育ったため家事についてはまったくの素人。家事を始めて驚くことの連続で、主婦歴の長い女性たちからみたら笑われそうなことにばかりかもしれない。
そんなことも知らなかったのと言われそうなこと
(1)食器洗いナイロンスポンジの裏表
柔らかい面は何に使うのだろうかといつも思っていたが、実はこの面は、食器用洗剤を泡立てるためにあり、よく泡立てることにより汚れが落ちやすくなるそうである。さらに洗剤が泡立ったまま、もったいないので次回までそのままにしておく場合も多いが、実は、台所のスポンジは、便座の20万倍の菌が付着している、あるいは、家の中で最も汚い場所であるとも言われている。食器洗いが終わったら、台所スポンジをしっかり洗う必要がある。知らなかった。
(2)焼き魚って後片付けがたいへんと思っていたが、ちょっとしたことで手間暇がぐんと減ることに。我が家の魚焼きグリルは片面焼なので、途中ひっくり返す必要があり、網に魚の一部がひっついたり、落ちたり、また、魚の油が受け皿にたまって後片付けがたいへんだったりした。まず、受け皿にアルミホイールを引く。これだけで後片付けが超簡単に。網につく魚の軽減には、グリルを多少温めてから魚を置く。サンマなど食後に廃棄物が多く出る場合、食パンのビニール袋をとっておいて、そこにサンマの頭やのこり、お皿にこびりついたカスを使用後ティッシュなどで拭き、さらに使ったアルミホイールもそこにまとめて捨てると臭いが残らない。食パンのビニール袋は、消臭には威力を発揮する。ちなみに魚を焼くときは、お皿にのせた時、表になる方から焼くそうで、そんなことも知らないの(知りませんでした)。
(3)台所の排水溝は、どこまで掃除?
台所の排水溝はいろいろな種類があるので、掃除の仕方が、どれが正しいということは無いと思う。けれども、いちばん汚れるところであることは確かだ。泡が出るタイプや重曹をまく、などいろいろ試している。もっとも驚いたのが、カゴの下にあるワントラップと呼ばれる装置のよごれである。ワントラップとは、排水管の中の悪臭が台所へ上がるのを防いでくれる器具だけれども、そのワントラップというプラスチックの奥側の内側にびっしりと汚れ、特に油汚れが付着しているのを見つけた時には驚いた。また、これは、お風呂の排水溝でも同じことで、普通は見えないより内側の器具を取り出してみた時に髪の毛がびっしりと詰まっていたのにはも驚いた。お掃除は、大変だ。
ところで、妻の実家の台所の排水溝が詰まった。業者を呼んだら、排水管をすべて掘り起こさないと無理だと言われ、出張費だけとって帰っていった。ネットで調べて、いろいろ挑戦してみた。昔買っていたワイヤー式ブラシを持ち出し、ぐるぐると回しながら押し込んだら、油のようなものが付着してきた。そこで、熱湯を流し込みながらぐるぐる回し続けるとつまりが解消した。義母曰く、「熱湯を流してはいけない」と思っていたそうである。
我が家の「つまり」で困ったのは、トイレの流れが異常に遅くなったことがあった。排水枡の木の根つまりであったが、自分で解決できた。業者にたのむと数万円から二十数万円ほどかかるそうでDo it yourself.がんました。
(4)風が通るところの掃除。
エアコンやファンヒーター、換気扇などのネット汚れが目立つところの掃除は、年に数回はしますよね。しかし、思わぬところの風の通り道が詰まっていることもある。
我が家のウォッシュレットには、消臭機能が付いている。使用後、ブーンと臭いを取ってくれるが、その途中の風の通り道にネットがあり、ゴミを遮断している。そこにゴミがたまるとは知らず数年、そこの部分を外してみるとびっしりとゴミが付着、けんめいに洗い落とした。また、掃除機がなかなかゴミを吸ってくれない。調べてみるとホースにゴミが詰まっていたことがあるが、さらに調べてみると、紙パックの前にあるネットがゴミでいっぱいになっていた。知らなかった。デスクトップ型パソコンの裏側のゴミに気づいていてもノートパソコンの裏は、どうですか。そこも風が通るのでゴミが付着します。掃除をしましょう。
清潔に気持ちよく生活するのは大変です。主婦(主夫)の仕事が楽ちんだなんて誰が言ったのでしょうか。主夫やってみて、その大変さが身に沁みました。(続)
<主夫の作る夕食>
鶏肉ともやしのナムルに韓国酒、よく合う。
<想い出の一枚>
北海道、ジャンプ台の上から
北海道で食べた生のカニ、美味!!