昭和の時代、専業主婦のもとに育ったことから、大学で一人暮らしを始めるまで家事のほとんどを知らなかったし、料理も目玉焼きとインスタントラーメン以外は作ったことがないなかった。60代半ばにして本格的主「夫」業を始め、今まであまりにも家事について無知であったことに驚き、また、反省する今日この頃である。
初めて知って驚いたこと
1. 掃除機のコードの黄色いマークと赤いマーク。黄色でそろそろ終点で、赤色でこれ以上引っ張らないで、と思っていたが、実は、黄色いマークは、「ここまでは引っ張って掃除をしてください」の印だったのですね。そうしないと、コードが熱をもち故障の原因になるからということ。
2. 料理後のシンクは、必ずふき上げること。料理を終えてシンクを水でさっと流す。そこからキレイに拭き上げるても、また水にぬれるから意味ないと思っていた。だが、料理中にシンクは飛び跳ねた材料などでばい菌からけになっているのだから、とにかく、調理後必ず拭き上げて清潔にしなければならない。そんなことも知らなかった、ごめんなさい。
3. 安いものには気をつけよ。肉、魚、野菜、米までも安いのにはわけがある。価格の安い野菜にどうしても目が向いてしまうが、やはり、ちょっと古かったり味が悪かったりで二度と手を出さないつもりなのだが、何度も同じ過ちを繰り返してしまう。あまりにも安いジャガイモを買ったら、食べられる部分がほとんどなく、捨てようと思ったが、庭の隅の畑に埋めてみた。おいしいジャガイモが収穫できて逆におどろいた。半額のかつおのたたきを買ったら、口の中にいれたとたん吐き出した、腐りかけていたのかも。近くのスーパーの激安手羽元を買ったら、肉の部分の少なさと味の薄さにおどろいた。でも、無茶苦茶やすいのでカレーなどには使っちゃうのですが。
4. トイレは臭いがするものと思っていて、いつも、できるだけ、息を止めてがんばるか、口で呼吸をしていた。ある時、徹底的に掃除してみたら、芳香剤などまったく置かなくても無臭になった。すがすがしいトイレになった。
5. 「みりん」と「みりん風調味料」の違い。安いから、みりん風調味料を買っていたら、それは、「みりんじゃない」と言われたので、本みりんを探し、少々お値段が高いけれども、無理して「みりん」を買っていた。でも、実は、多少の添加物の差があるけれでも、アルコールの度数の違いが一番大きくて、小さな子がいる家庭では、「みりん風調味料」のほうが、よりよい選択と考えてもいい場合があるようだ。
まだまだ、主婦業(主夫業)の知らないことだらけだけれども、専業主婦の母親のせいにせず、子供や孫たちに気付いたことを伝えていこうと思う。(続)
<主夫の作る夕食>
※表題の写真は、寒さ対策にずらりと並んだ石油&ガスファンヒーター
<想い出の一枚>
インドの高級レストランで食べたインドカレー