タクシーから降りる時に転んでから、入院、寝たきりからだんだんと元気になり、現在は老人介護施設に入所している。もう、10年近くなるだろうか。月に一回程度面会していたが、現在コロナの影響で面会禁止状況が続いていたが、やっと会えるようになった。施設の一日は結構いろいろな行事などがあり、昼間は退屈しないが、夕食を食べてしまうと何もすることがなく、7時過ぎには、就寝に入る老人が多い。そんななか、趣味で編み物などがんばっていた母も外から遮断された状況で、寝る以外あまりすることもないようだ。
面会の条件、前日までに予約、面会時間は2時から4時まで10分間、最大2人まで、18歳以下は禁止、日曜日は除外、各自の部屋ではなく食堂で面会。なかなかきびしい条件だが、会いに行った。広い食堂に2セット準備されたテーブルには、段ボールで作られた囲みとビニールで作られた窓で話す。監獄の面会室みたいな感じで対話するが、それでなくても耳が遠い母には、事らから話すことはなかなか通じない。さすがに少し弱気になっているようで、もう先がないから兄弟でいろいろ話をしておくように、と何度も何度もの一方的に話す。外で待っているひ孫とラインでテレビ電話してみる。赤ちゃんのほうがイマイチの反応。帰りがけに玄関の窓越しにひ孫と手を振って別れる。実際の姿を見ることができて喜んでいるようだった。こんな風な面会も準備してほしいと思った。

さて、夕食は、手羽元のポン酢炒め。刺身2種。ちょっとした家居酒屋でビールや焼酎飲みながらゆっくりと過ごす。