今年は自治医大教室から
首都圏の中学を受ける子たちがいるので
夏休みは高校生よりも
教室に来る日が多くなっている。
その夏休み、
勉強面でやりたいことは
たくさんあるかと思うが、
実際のところ、ほとんどできない。
私の経験に基づくと
夏休み中に大きな影響を及ぼすのは、
やはり「算数」のスピードだ。
算数の問題を解くスピードが速い子、
多少雑でも鉛筆を動かすスピードが速い子、
解くべき問題の取捨選択が
きちんとなされている環境にある子。
このような6年生は、
意外と「苦しい」印象を持たないまま
夏を乗り越えることがある。
「もう無理……」となったら、
少なくとも塾の先生に相談した上で
「夏は算数」と割り切るのも
ひとつの選択だ。
その代わり4科で受験するのであれば、
9月中には理社の+αを
考えておいた方がよい。
11月や12月になって、
理社が「1からの解説が必要な状況」だと
個別指導塾や家庭教師を使っても
高確率で間に合わない。
「間に合わない」というのは
その時点の偏差値よりも高い学校に
合格するのはかなり厳しいってこと。
本当に大切なのは
「大変なのはみんな一緒であり、
どの家庭も似たり寄ったり」
という意識だ。
できる子にはできる子の悩みがあるし
「うちの子は手がかからないわ」
と言っている保護者の方が
実は……ということもよくある。
夏休みが終わると
夏バテがやってくる。
親も子も栄養と睡眠を死守して、
塾に頼るところは、しっかり頼って
2学期を迎えよう。