「正解がないAO入試だからこそ、自分をどのようにアッピールしたらいいかわからない」という質問も良く受けますが、これはふつうに考えてもとても難しい事なのです。なぜかと言うと人の事は良い点や悪い点が良くわかりますが、こと自分については急に聞かれてもなかなか正確には答える事が難しいからです。
ふだん自分のセルフイメージは心の中で対話されている、潜在意識が感じている事なのでとても捉えにくい事だからです。そういう訳で今回は少し専門的な話もして、どういう風に自分と言う人間を位置ずけてそれをまったく初めての、それも専門分野のエキスパート達で一流人達に伝えるという“建築AO入試”をわかり安く説明していきたいと思います。
少し専門用語が入りますが、聞けば多分すこしAO入試での自己アッピールをどのような方法で組み立てるかの、“パーソナル・デザイン”や“パーソナル・ブランデイング”という個人のイメージ創出方法をお話します。
- 1. まず、これはUSPというマーケテイング分野での戦略手法が必要です。この用語は3つから成り、
ユニーク(独自な)+セールス(販売・売り込み)+プロポジション(提案)という事です。しかし受験生ではセールスという売り込みに抵抗のある人も多いと思います。しかし自己PR入試自体がそう
いう前提でのリーダーシップという積極性と共に、働く人への気配りや強みや成長を促す人。それと
その空間や立体造形など“工学と芸術の両方を備えた総合芸術建築家”という専門分野への才能を示す作品や特徴、情熱、誠実、人格などの自己表現が求められる入学試験だからです。だから、むしろ恥ずかしいとか謙虚という態度で、建築への自信と情熱、使命感が相手に伝わると思いますか?周りの
全国や世界から集まる優秀なライバルがいます。だからおどおどせず、うろたえず自分の心で考え捉えた美術や立体造形などの自分の内面的な世界観を表す視覚的作品と、今までの君の人生で何を見つけなぜ建築に興味をもち、どういう本や経験に感動した事はすなわち新しい自分をそこに見いだした
ので、それらをあるテーマやコンセプトで構成し言葉によるテキストと、他の様々な図像とともに等身大の自分と未来の自分を通じて美しくまた、初めての専門家相手にわかりやすく編集をして自己PR資料を作りましょう。そして、その主要な部分を圧縮して3分以内での自己アッピールと共に、自己PR資料を活用して、集団と個人の面接におけるあなたのプレゼンテーションを堂々と楽しんで空間を共有し絆と共に強い印象を相手の頭の中に残す事ができるように目指してください。
- 2. あなたという人材を入学させることで、相手(早稲田大学建築科)は将来世界的に活躍する建築芸術家を輩出した大学という便益を手にする事ができます。これは企業における就職活動に極めて近い試験であるとも云えます。そして専門領域での卒業制作など実技作品の将来への夢を一部予感するものとも云えます。
- 3. “人生は知識を知恵にする、ただ一度の時間芸術”です。TM
人生という一度の時間は心の一部であり、それはあなたの出来事への関わりであり、あなたという世界で唯一の人間存在の出来事のひとつであるからです。
■ 問題における全体の定義をすると、ある特定の環境と条件の制約の中で求められる、特別な手法を必要とする自己紹介という形の提案です。その提案は他の競争相手が示せない、もしくは示さないものでなければならない。それは独自(ユニーク)でなければならない。すなわちそれはあなた独自のものであるか、その分野でなされていない主張でなければならないのです。
“USPというマーケテイング分野での戦略手法が必要です。この用語は3つから成り、
ユニーク(独自な)+セールス(販売・売り込み)+プロポジション(提案)から構成されている“
引用;USP / ロッサー・リーブス
■ “マーケテイングはセールスを不要にする” マーケテイングはセールスではなく、共感を得る絆づくりに関する様々な企業活動。セールスは販売という売り込みなので、業界の専門家でも混同して同じと思う人が多いけど、全く異なる事でそれが上手く浸透している例では、Apple,デイズニー、スターバックスなどビジョンと企業イメージが明確で同一感がある。単なる金儲けの会社とは全く違うのがわかると思います
■ 。現在はアメリカの大学でも日本の大学でもこういうブランデイング戦略が上手くいってない大学は問題が必ず出てきます。今の日大の問題などが良い例です。明治、慶応、早稲田なども懸命に研究して専門家がブランドデザインを手がけています。わたしの美大の同期で親友がそういう事の専門で早稲田を始め様々な、大学、博物館、美術館など数々の建築を伴う空間における情報デザインの総合プロヂューサーがいます。機会があればまた、そういう実際の展示や情報空間でのビジュアル・コミュニュケーション・デザインの話もしたいと思います。
引用;ドラッカー
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