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六四17周年 風化対策はオヤジか子供か、はたまたガイジン(私)か。

2006-06-06 18:31:15 | 香港写真ルポ
蘋果日報 2006.06.05 一面写真


デジカメが使えないという環境は、他ならぬ昨年の六四から全く改善されておりません。よって今年は蘋果の記事&写真にあわせて、ついでにコメントも付けてみました。gooブログは容量制限で全部入らないので、完全版は香港のほほん島で。

六四未平反燭光不滅 逾四萬人出席集會  

毎年恒例の「六四燭光晩會(キャンドル追悼会)」には子供連れが多い。筋金入りの親を見て育つ?せいか、みな子供なりに神妙な顔つきで蝋燭を持っている。騒ぐ子など皆無。会場の雰囲気は特に堅苦しい訳ではなく、思い思いの服装で気軽に参加できるのだが、何と言っても死者への追悼会である。それだけでも世のバカ母子に見習って欲しいものである。歴代の参加者数も17回目に。主催者発表と警察発表に開きがあるのも恒例の行事。

人數不減反映民主信念堅定  

89年当時の「民主の女神」を香港で再現したもの。毎年追悼会場に搬入される。右の写真は香港バプティスト大学の学生、89年ではなく、北京でもない...が、ある意味で泥臭いこの雰囲気、今どきこんなの香港にしかいないのではないだろーか。

曾蔭權繼續講大話 有否出席《獻中華》 先狡辯後否認

今年の六四の話題の一つに、曾蔭權(ドナルド・ツァン)行政長官が、89年当時には学生運動を支持する集会「民主歌声獻中華」に出席していたと支連会の司徒華主席に指摘され、本人は否定するという一幕があった。結局真偽の程は分からなかったのだが、見渡せば「当時はアンナだったくせに今はコレかよ」てな輩は余りにも多い。

陳樞機:還犧牲者公道  

香港民主のシンボルの一人、陳日君カトリック香港教区主教による恒例の六四祈祷会。枢機卿になって初めてのミサだったので是非とも行きたかったのだが、今年は中環の教会に場所を移し、時間も16:45と早くなってしまったので行けませんでした。祈祷会の後は信者らで政府総部までデモ行進。

民主終會來到中國

【参加者の声】

「毎年参加する友達から感動するという話を聞いて」初参加。Ceci呉さん

「中国の歴史は“断断続続”17年前の事だからと言って忘れてはナラン」林さん

「今の中国は不正だらけ。六四は政府への不満を発するのにいい機会」陳さん

「鎮圧は間違いだった。自分の過ちを認める事から希望は生まれる」陳ばあちゃん

重■六四標語(■は髪の友を休に)

こちらも恒例、香港大学の学生有志によるキャンパス内の太古橋に「民主メッセージ」のペインティング。「冷血屠城,烈士英魂不朽,誓殲豺狼,民主星火不滅。」だそうです。文章で見ると右翼か熱血愛国中華男児のよーだが、香港ではフツーの大学生。

少年長[足包]求歴史真相

今年の話題その2「17周年記念17キロマラソン」(最後の写真参照)に参加した17歳の李くんは、参加者最年少。

何俊仁:民主係要迫出[口黎]

何俊仁(民主党副主席、支連会秘書)ら民主派による座談会。

有兩個民主女神像

エッほんと。「毎年搬入される」と書いていた香港の民主の女神は二体あったらしい。そう言えば昨日のはヤヤ小さかったような。ちゃんと見てんのか>ワタシ。

支聯會籌款箱塞滿

ウッすいません。昨日は、主催者の支連会にはビタ一文も寄付できませんでした。それと言うのもエミリー様の「前綫」作成の「64」「71」サッカーシャツを買ってしまったからなのでした。1枚80ドルにもビビりましたが、どーしても両方ほしかったので、2枚で150ドルのところ、ウッカリ200ドルを出して。。。釣りは貰わないのが民主デモ集会のお約束(涙) あとは「天安門母親運動」の紅白のバラ・バッジ(20ドル)に50ドル出して今年の支出の部は終了することを固く決意したのでした。。。

公民黨成員有出席

民主派では最大人気を占めていた「(基本法)45條関注組」メンバーらで結成した新政党「公民党」。しかし主席の「六四の再評価は中央政府との関係作りに不利」などの発言で非難続き。1週間前の六四デモ行進にも欠席し、一斉に白い目で見られていたのでした。昨日は、確かに(若いボランティアは)沢山いたが。

自由行同胞很感動

中国内地では都市住民を中心に香港個人旅行が解禁され、はや3年。この通称「自由行」で香港名物のデモ見物をする観光客も。

六四賠償正處理第二宗 周國聰案 海内外反應正面    

「六四」犠牲者の遺族の一人である四川省成都の周国聰さん一家に現地政府から「生活保護費」として7万元が支払われることになり、事件の賠償金か政府の歩み寄りかハタマタ口封じか!?と憶測を呼んだのが今年4月末。そして今年の六四にあわせ、第二の“賠償”案件も進行中との未確認情報が入って来た。また、一件をスッパ抜いたウェブサイト「六四天網」(www.64tianwang.com)の黄[王奇]氏(最初の写真)には、89年の学生運動リーダーの一人でアメリカ亡命後の今も精力的な民主活動を続ける王丹氏から「第6回中国青年人権賞」が贈られている。最後の写真は「天安門母親」を代表する丁子霖さん。毎年六四前になると中国政府への公開書簡を発表している。ここ数年は、香港のキャンドル追悼会でもビデオメッセージが送られて来るが、ちょうどビデオの上映の頃に、まるで涙かと見まごうような雨に見舞われる、とのもっぱらの噂。いや噂どころではなく、少なくとも昨年と今年についてはホントーである。今年は写真撮影はしていないが、確かに上映後まもなく、一時パラパラと降って来た。

多少人被殺官方沒公布

維權律師:事件並未走入歴史

17年前は中国政法大に在籍していたという浦志強氏。現在は人権問題弁護士として活躍中。毎年六四前夜の3日には封鎖を突破して天安門広場で亡くなった学生を偲んでいたそうだが、今年はあえなく公安に阻止されてしまった。

馬英九:中共遲早平反六四

こちらもナゼか六四ではお馴染みの顔、馬英九・国民党主席。台湾独立派からはメッタくその親中~なカレであるが、保釣出身の血が騒ぐのか、六四など中国人権問題では対中強硬派。抗日でも燃える。要は香港の民主派と同じ傾向である。

異見人士禁踏足天安門   

「毎年6月4日が近付くと北京の天安門広場は厳戒態勢...」って、メディア一同ユーザ辞書登録してんじゃねえのか?つうぐらい、お馴染みのフレーズ(各国版)。マ、確かにその通り、それしか書きようがないであろう。今年見かけた記事で面白かったのが、読売の天安門事件から17年、厳戒態勢の北京・中南海。言われてみれば、天安門広場のオマワリサンは人目があるせいもあるが軽装、私服もカジュアル。貧民相手?の私服はコワモテと、中国公安も公安なりにイメージ戦略があるのか、使い分けているように思う。

京年輕學生 不知六四事

「六四(リュースー)? 何ソレ知らなーい、誰かの誕生日?」な若者が増えているとのこと。「イアンフって~?」な日本のバカ娘とあわせて日中バカ対決をしてはどうか。

尊子漫画    

【隔牆有耳】[保/火][口太]六四神不守舍  

「[保/火][口太](ぽーたい=蝶ネクタイ)」ことドナルド君は、上の「尊子漫画」とあわせてどうぞ。僕チャン、行ってないったら行ってない~で、結局わからず。今年はとりあえず広西訪問団ご一行様と雲南滞在中なので、アリバイ(?)あり。

【隔牆有耳】楊森望仔女接棒

余計な世話だと思うが、民主派の中でも支連会など熱血派の人気が今イチなのは、何れ劣らぬダサ(中略)確かに、カッコいいと思われる男はいない。イヤ尊敬してますよ、司徒華じいちゃんとか。しかし毎年の六四Tシャツも、彼らが着ているのを写真で見るせいか昨年まで全く食指が動かなかったのだが、今年は、半年前ぐらいから日常発作的に近所でデモをするようになった事もあり、着るのが天安門母親Tシャツ一枚きりでは、いい加減マンネリ気味で、最初はビビってたオマワリにも飽きられそうとの危機感(?)から六四17周年Tシャツを一枚購入してみたら...自分で言うのもナンだが、背が高く手足が長いワタシが着ると、それなりにカッコいいじゃないですか! 南Y島警察も含めて、周りに結構ウケてますよ、マジで。六四風化阻止対策で若者を動員するに必要なのは、この層なのではないだろうか...と深く考え込んだ今年の六四である。で元々何の話かと言うと、楊森・前民主党主席も、娘は可愛い。ウムようやく希望が。イヤそういう話でもないのだが。

【隔牆有耳】民主長[足包]  

これが「17周年記念17キロマラソン」。ワタシも事前に聞いていたが、聞くなりウッ。5月28日のデモ行進の時に貰ったパンフにコースが印刷してあったが、見て再度ウッ。香港の地理がわかる人なら誰でもウッと言うと思う。さすがにこれは迷う事なく不参加。しかも早朝やで! こんなん行ったら夜の本番までモたんやんけ...と思っとったら、李卓人(黒のTシャツ)が先頭で走ってたとは。追悼会の最後の大会宣言(夜9時半ぐらい)でもバリバリ。香港で元気なのはオヤジだと、つくづく思ったのであった。

(以上、全て蘋果日報 2006.06.05)

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