「ヴェ...なんて読むの?」
軽く身を乗り出して、なんとなく威圧感のあるどっしりとした銀色のクーラーからボトルをおそるおそる持ち上げると、淳子は甘えるように、向かいに座っているRに視線を移した。
「ヴーヴ・クリコっていうんだよ」
「ふうん」
どこかで聞いたことがあるような気もしたが、下手に間違った事を言って笑われたくなかったので、黙っていることにした。金色に輝く無数の細かい泡が立ち上る細長いグラスを見ているうちに、映画のワンシーンの中にいるような気がして、ゾクゾクしてきた。
「じゃ、乾杯」
「かんぱあい」
Rは、穏やかに微笑んだままそっとグラスを近付けたので、勢いよく乾杯しようとしていた淳子はグラスの柄をあわてて握り直し、真似して静かに彼のグラスに近付けた。見るからに上質そうなグラスは、品のいい透き通った音を響かせ、微かな余韻を残した。
しばらくグラスを宙に浮かせたまま迷っていたが、優しく自分を見つめるRからツッと目をそらすと、思い切って半分ほどを一気に飲み干した。ちょっと品がないような気がしたが、今日はもう、そんな事は構わない...
* * *
最近、淳子は面白くなかった。大学で知り合った同い歳の彼とは些細な事ですぐ喧嘩してしまうし、かと言って仲直りしたところで、以前のようにそれで心が晴れるわけでもない。
(何かが足りない...)
そんな空虚な気持ちから、自分でもどうしていいのかわからない、もどかしい日々が続いた。今日も、彼と食事の約束をしていたにも関わらず、突然いろいろな事がわずらわしくなってしまい、ろくに説明もせず予定をキャンセルしたいとだけ告げると、彼の声を振りきるようにしてキャンパスを後にし、一人午後の街をあてもなくさ迷い出した。
普段から人通りの多い大学界隈は、平日とは言え、夕方近くともなるとかなり賑わっている。ゆきかう人々の中にはカップルの姿も目立つ。淳子は、幸せそうに腕を組んで通り過ぎる彼らをぼんやり見ているうちに、今日のデートのためにお洒落して出て来たことを思い出し、急に泣きたいような気持ちになってきた。
淳子は自分でも気が付かないうちに、Rに電話していた。そして思いつめたように
「わたし今日、シャンパンが飲みたい...」
とだけ告げた...
---
***女子大生じゅんこの優雅な生活・虚構編***
(つづく)
---
うわああああああああああああああああああああああ(絶命)
「つづく」じゃねえよ、「つづく」じゃ。続かねえよ、もー、むひょーーーーーーー恥かしーーーーーーーーー(七転八倒)
はぁはぁはぁはぁはぁ。やっぱアタシ、いいわ、下品路線で。そそそ、それでは今日も一発下品に、けっ今朝のヘッドラインですはぁはぁ(赤面...やはり純情なのか?):
軽く身を乗り出して、なんとなく威圧感のあるどっしりとした銀色のクーラーからボトルをおそるおそる持ち上げると、淳子は甘えるように、向かいに座っているRに視線を移した。
「ヴーヴ・クリコっていうんだよ」
「ふうん」
どこかで聞いたことがあるような気もしたが、下手に間違った事を言って笑われたくなかったので、黙っていることにした。金色に輝く無数の細かい泡が立ち上る細長いグラスを見ているうちに、映画のワンシーンの中にいるような気がして、ゾクゾクしてきた。
「じゃ、乾杯」
「かんぱあい」
Rは、穏やかに微笑んだままそっとグラスを近付けたので、勢いよく乾杯しようとしていた淳子はグラスの柄をあわてて握り直し、真似して静かに彼のグラスに近付けた。見るからに上質そうなグラスは、品のいい透き通った音を響かせ、微かな余韻を残した。
しばらくグラスを宙に浮かせたまま迷っていたが、優しく自分を見つめるRからツッと目をそらすと、思い切って半分ほどを一気に飲み干した。ちょっと品がないような気がしたが、今日はもう、そんな事は構わない...
* * *
最近、淳子は面白くなかった。大学で知り合った同い歳の彼とは些細な事ですぐ喧嘩してしまうし、かと言って仲直りしたところで、以前のようにそれで心が晴れるわけでもない。
(何かが足りない...)
そんな空虚な気持ちから、自分でもどうしていいのかわからない、もどかしい日々が続いた。今日も、彼と食事の約束をしていたにも関わらず、突然いろいろな事がわずらわしくなってしまい、ろくに説明もせず予定をキャンセルしたいとだけ告げると、彼の声を振りきるようにしてキャンパスを後にし、一人午後の街をあてもなくさ迷い出した。
普段から人通りの多い大学界隈は、平日とは言え、夕方近くともなるとかなり賑わっている。ゆきかう人々の中にはカップルの姿も目立つ。淳子は、幸せそうに腕を組んで通り過ぎる彼らをぼんやり見ているうちに、今日のデートのためにお洒落して出て来たことを思い出し、急に泣きたいような気持ちになってきた。
淳子は自分でも気が付かないうちに、Rに電話していた。そして思いつめたように
「わたし今日、シャンパンが飲みたい...」
とだけ告げた...
---
***女子大生じゅんこの優雅な生活・虚構編***
(つづく)
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うわああああああああああああああああああああああ(絶命)
「つづく」じゃねえよ、「つづく」じゃ。続かねえよ、もー、むひょーーーーーーー恥かしーーーーーーーーー(七転八倒)
はぁはぁはぁはぁはぁ。やっぱアタシ、いいわ、下品路線で。そそそ、それでは今日も一発下品に、けっ今朝のヘッドラインですはぁはぁ(赤面...やはり純情なのか?):
(蘋果、東方、太陽、SCMP、HKSヘッドライン)
はぁはぁはぁはぁ(まだ動悸が) アそうそう、これ、昨日速報で出そうと思ってたんだけどさ、実は昨日から「女子大生じゅんこ」に熱中しててよ(バカ) 実は、あーでもない、こーでもないとコネクリ回しとったのよ。もうエエから、それは。ドキドキ。
中港澳をマタにかける一大マフィア「14K」組長「歯抜けの駒(崩牙駒 Broken Tooth)」こと尹國駒(Wan Kuok-koi)(45)、長引いてたマカオでの裁判も昨日23日ついに終結。現行のマカオの法律では、組織暴力に対しては最も厳しい、計15年の判決が下されました。最後まで「ワシは無実や!」と主張しとったオヤビンですが。いや、そんなこと言われても、マカオ返還も、もうソコまで迫っとりますから。皆さんちょっと急いでおるのよ。
どうでもいいけど、ワタシ元々マカオネタ弱いのもあるんだけど、それにも増して、諸々の事情で書きにくいな。何の事情だ。む。間違ってたら教えてね。誰に言ってる。
えーと。弱気モードの言い訳、段落1個分したところで、話戻ります。以下、昨日判決を言い渡されたオヤビンとその仲間たち:
尹國駒(Wan Kuok-koi) 「崩牙駒」
暴力団(非合法組織)の首領・組員となった罪で懲役12年
資金洗浄(マネーロンダリング)の罪で懲役5年及び罰金12万ドル(パタカだと思うんだが「元」になっとるのでわからん)
高利貸しの罪で1年6か月
盗聴の罪で6か月
(大陸の偽造身分証使用の罪は不成立)
以上あわせて、組織暴力への刑としては最高の懲役15年。保釈金による減刑不可。但し服役10年の後、仮釈放の可能性あり。判決に不服の場合、10日以内に上訴、ざんす。
尹國雄(Wan Kuok-hung) *オヤビンの弟
5年6か月
施青雲(Si Cheng-wan)
8年
黄蘊華/黄敏華/黄韻華(Wong Wan-wa) 「肥妹」
9年
林玉燕(Lam Iok-in) 「大家姐/福建婆」
5年6か月
李耀明/李玉明(Tommy Li Yiu-ming) 「Tommy仔」
9年3か月
陳成良/陳勝良(Chan Seng-leong) 「曽良」
9年4か月
黄達豪/王達豪(Wong Tat-hou) 「豪仔」
10年6か月
阮信明/袁順明(Un Song-meng)
9年3か月
陳克勤(Chan Hak-han) 「陳華」
無罪釈放
「...なんで同じヤツの名前が漢字違うねん」と思われるかも知れませんが、マカオの裁判だったんで、音からアテたんでしょう。新聞によって違うんです。口から生まれてきたため読み書きにはキワめて弱い人が多い香港ではよくある事です。気にしないで下さい(いいのか?) 「尹」の字は、環境によってはバケるかも。ど?
さてさてオヤビン、判決が下されるやイナや、ハデに「粗口」ブチかましつつも、泣き崩れる年老いた母親やベッピンでボインの娘を後に残し、厳重な警戒の下、昨日はナニごともなく(また余計な事を)刑務所に護送されました。
数多の死人を出し、途中で弁護人も裁判官もとっかえ、マカオ政府だけでなく中国・ポルトガル両国の厳しい監視と返還目前という慌しい状況のもと断行された世紀の裁判、これにて一件、ら~く~ちゃ~く~~。
それにしてもブツブツ...そうなんだよな、最近、コレを書くとコノ人、アレを書くとアノ人に悪いか...? ナドと考え出すと、サスガのアタシも、あんまりいろんなこと、書けなくてよ。んー、それもあって、ちょっと悩んでんだよなあブツブツ...あ、独り言です。
んーでも、アノ方とアノ方とアノ方には、何があろうと、書きたい事を書いて欲しい...アこれも独り言です。ゴホ。
(HKS p.3)
あと「東洋の真珠」か。香港。あ、アタシひょっとしたら勘違いしてっかもしんないけど「百万ドルの夜景」って、要はあの香港名物の毒々しいネオンサインのことですよね?
サテ、毒々しいかどうかは、エー個人の価値観ですからソッとしておくことにいたしまして、ここ香港、例年なら冬ともなれば、建ち並ぶ摩天楼が色とりどりの華やかなイルミネーションを競っておったのですが、昨年末は不景気なこともあり(香港にしては)極めて地味でした。な~んもせん所や、ビンボーくさくクリスマス・正月・旧正月と使いまわしする所も多かったようで。
しかし!今年は何つっても「ミレニアム」、もー猫も杓子もミレニアム、それに加えて景気もようやくちょっと良くなってきたかあ?てなワケで、元々お祭り騒ぎの大好きな香港人(おチョーシ者とも言う)、は~り切ってます。やりまっせ。
「ミレニアム」記念ライティングを予定しておるのは今んとこ381のビル。来年2000年が丁度、香港の象徴とも言える「イヤー・オブ・ドラゴン」...あ辰年ね、ハイハイ、という事もあって、龍のデザインが多くなりそう。
ところで、少し前の11月14日付サウスチャイナにも、景気の回復に伴い、過去数年間低迷していた企業の広告費が再び増加傾向にあるとの記事がございました。
ACニールセン・メディア・インターナショナル調査によると、99年上半期のアジア太平洋各地域における広告費は、前年同時期比で107億ドル増加。
インドネシア 38億(+32%)
タイ 40億(+22%)
韓国 156億(+21%)
フィリピン 43億(+11%)
オーストラリア 134億(+ 7.5%)
香港 107億(+ 7%)
マレーシア 22億(+ 5%)
台湾 71億(+ 3%)
中国 215億(+ 3%)
ベトナム 2億6500万(+3%)
シンガポール 25億(- 7%)
中国の広告費215億ドル(+3%)のうち3分の2は、テレビ広告だそうです。
へー見たいね、中国のTVコマーシャル。どういうのなのか皆目見当つかんぞ。M岡(今大変だろうけど...ヨシヨシ)、ちょっと一発、紹介してくれへん?