李登輝訪日ビザが拒否された問題で、日台の各メディアや台湾人団体、親台日本人から抗議の声があがっている。
全部がそうである訳ではないが、ここでいつも疑問に思うのが「李登輝氏は引退した私人なのか?」という問題である。答はもちろん「否」。
総統をやめ、国民党主席もやめ、現在では党からも離脱している。しかし、主席でこそないものの「台湾団結連盟(台聯)」というれっきとした政党の「精神的指導者」であり、現実に、台聯という政党は李氏の政策方針に完全に従っており、今日現在も李氏自身が精力的に政治的活動をこなしている。彼が「私人」であるというのは詭弁に過ぎない。仮に私人として訪日ビザを申請するのだとすれば、それは、程度の差こそあれ、中国の顔色を窺い、事を荒立てないようにと画策する外務省と同じ穴の狢ではないか。
「日本が台湾を国として認めない」という事こそが問題なのではないか。それに対して「私人だから」と主張するのは、その路線に迎合しただけの、単なる事なかれ主義ではないのか。「公人なら不可」「私人なら可」という不毛な論点では、何時まで経っても状況は何も変わらない。それよりむしろ、現役の政治家として正々堂々と、訪日を希望されたし。
全部がそうである訳ではないが、ここでいつも疑問に思うのが「李登輝氏は引退した私人なのか?」という問題である。答はもちろん「否」。
総統をやめ、国民党主席もやめ、現在では党からも離脱している。しかし、主席でこそないものの「台湾団結連盟(台聯)」というれっきとした政党の「精神的指導者」であり、現実に、台聯という政党は李氏の政策方針に完全に従っており、今日現在も李氏自身が精力的に政治的活動をこなしている。彼が「私人」であるというのは詭弁に過ぎない。仮に私人として訪日ビザを申請するのだとすれば、それは、程度の差こそあれ、中国の顔色を窺い、事を荒立てないようにと画策する外務省と同じ穴の狢ではないか。
「日本が台湾を国として認めない」という事こそが問題なのではないか。それに対して「私人だから」と主張するのは、その路線に迎合しただけの、単なる事なかれ主義ではないのか。「公人なら不可」「私人なら可」という不毛な論点では、何時まで経っても状況は何も変わらない。それよりむしろ、現役の政治家として正々堂々と、訪日を希望されたし。
ご意見、正論だとは思います。
李氏側は李氏側で、日本政府には、このけんについて、真っ向から中国に反論する気概は無いと見ているのではないでしょうか。日本政府がいつ自律性を取り戻すのか、それまで李氏は待てないのではないでしょうか。
台湾の政治の改革、日本の政治の改革と日台関係は、ドリルが穴を突き抜けるように同時進行してゆくもののような気がします。
それと、日本政府の対応を見ると、公人にもいろいろあるようです。王金平氏の例にあったように民意の代表である議会間の交流が可であるならば、民選の前大統領が来ることは同様に可能だと思うのですが。如何でしょうか。
> ご意見、正論だとは思います。
そうですね。「理想」でもあります。理想というのは往々にして実現性に乏しい。現実的な、実現性の高いチャンネルから岩(豆腐だが)を切り崩していく、という手法の方が、結局は民意を尊重する事になるのかも知れません。理想主義者はえてして、周囲を無用に傷つけますからね。
私個人は、呂秀蓮副総統のように「総統として、副総統として」正式に招聘すべきと外国政府に忌憚なく要求する方が好感が持てます。また、それこそが「正名」の真の精神ではないかと思います。難しいですね。
> それと、日本政府の対応を見ると、公人にもいろいろあるよう
> です。王金平氏の例にあったように民意の代表である議会間の
> 交流が可であるならば、民選の前大統領が来ることは同様に可
> 能だと思うのですが。如何でしょうか。
中共側の反応で、王金平ダメで連戦はOKというので「アレッ?」と思いませんでしたか。彼は国民党の中でも主流ではないのかな(というかアッチが主流か?)結局「党」ですらない、ただのレッテル貼りで決めてるんですね、中共(笑)
或る意味で、分かりやすいし、扱いやすいんですよね。だから、たとえチューゴク様のご機嫌取るのが好きな連中にしても、一律へえへえの叩頭マンになる必要は全然ないんです。日本政府こそもっと「老獪」になれると思うんだけどなー
もっとも私も、前回の時のような「日本政府と内約」説もあると思います。前回は、アジアフォーラムの最終回で訪日を断言してた中嶋嶺ちゃん先生が真っ赤になって怒ってたけど、朱鎔基訪日でタイミングが悪かったので、いったんは譲ったでしょう。で、その時に「次回は必ず」と確約したため、去年の春の時に最初はスッタモンダしてたように見えましたが、李登輝氏も最初から自信満々だったと言われています。今回も、なんかそれと同じ流れを作ってるような気がしないでもない。