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「Far Eastern Economic Review」タイ“王室”記事に再挑戦

2002-04-04 15:59:26 | メディア
おおおおおっ3連発。これはどういう事かと言いますと。
 
去る2月25日、香港拠点の経済誌『Far Eastern Economic Review』の支局長らが、同誌に掲載されたタイ王室に関する記事が「王室への中傷」にあたるとして、国外追放処分を受けたのでございます。肝心の記事を読んでおりませんので、そのいきさつについては、毎日の記事を拝借。
 
タイ入管:王室中傷で、香港経済誌支局長らに国外退去を通告
(毎日 速報国際欄 2002.02.25 18:42)
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200202/25/20020226k0000m030024000c.html
 
(記事より)
 
    「同誌は先月10日号の短信欄で、タクシン首相が王室とビジネス関係者を結び、王室の専権事項に干渉しようとしていると指摘。プミポン国王が首相に反感を持ち、首相府と王室が将来対立する恐れがあると記した。チャワリット副首相兼国防相は「国の治安を損なう記事だ。民主国家といえども無制限の言論の自由はない」と強調した。」

 
これを見る限り、タクシン首相ならともかく、王室への中傷とは思えませんが、タイでは王室記事そのものがヨロシクないとの事で、結局その後、編集長が謝罪の書簡を公開し、一件落着したと思います。ところが。
 
謝って大人しくスッこんでる“硬派”FEER誌ではなかったようで。本日発売の4月11日号トップで再びタクシン首相の記事を掲載。
 
THAILAND:Prickly Premier
(Far Eastern Economic Review Issue cover-dated April 11, 2002)
http://www.feer.com/articles/2002/0204_11/p014region.html
 
Press Release:THAKSIN SHINAWATRA’S LEADERSHIP STYLE
(Far Eastern Economic Review Issue cover-dated April 11, 2002)
http://www.feer.com/breaking_news/020404.html
 
ナント今度はタクシン首相御本人に独占インタビュー。「私は独裁者ではない」と語る首相の言葉をそのまま掲載しつつも、タイ国内にメディア弾圧を懸念する声があるという点を指摘し、更にチラりんとですが、「国王が誕生日のスピーチで異例の首相批判」という件も入ってます。
 
つまり
 
・首相の独裁体制への国内の批判
・タクシン君本人の言い分
 
これらを客観的に並べた上で、「国王が首相を批判」という点を残して“再度”挟んだワケです。
 
さあさあさあさあ、今度も「王室への中傷」「国家の治安を損なう」記事になるのでしょうか。前回の国外退去処分は本当に「王室への中傷」が原因だったのでしょうか。どっかで聞いたような話だワハハハハハハ。

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