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台湾SARS報告

2003-04-07 23:16:00 | [ML] 中日網橋 CJNB
こんにちは。フォックス淳子@SARS蔓延で絶望の淵・香港です。一昨日は3人、昨日は2人死にました。今日の分は、これからチェックしよう(投げやり)

本日「台湾の声」というメールマガジンに投稿した記事を転載します。中国や、日中友好マニアな方には直接関係のない台湾情報が中心ですが、ご参考までに。

広州から来た、たった一人の医者の為に崩壊の危機にある香港。正直に情報公開したばかりに、今もなお来ない客を待ち続ける可哀相なホテル。律儀にも、日本人を始め、当時宿泊していた各国の客にも追って連絡したそうです。

SARS情報を隠し続け、世界に禍をもたらし、今でも抜け抜けと「安全」を強調する中国政府と、何と対照的な事でしょうか。生涯、絶対に許さない(怒髪天)

【捨て台詞】文句あるなら言って来い。証拠山ほど出してやる。

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台湾SARS報告

     香港 フォックス淳子   jj251096@hknet.com

【概略】

SARS(重症急性呼吸器症候群)は、世界各地で大きく報道されている。しかし、中国から始まった感染拡大ルートを除けば、各国の症例は、自国を除き単に公表された人数を知らせるに止まる。このため「正直な国ほど損をする」という現象が起きているのも事実である。

台湾では、早くから感染者の存在が公表されていたこともあり、一部の外国から「危険地域」と見なされてしまうという残念な事態が起きている。確かに感染そのものは事実である。が、各例の経緯を見ると中国帰りのビジネスマンが多いことがわかる。中国滞在中に発病し、その後帰国するというケースである。その先の二次感染の危険性はあるものの、最初の感染例から現在に到るまでの数週間に渡り増加率がほとんど上がっていない事を考えると、台湾国内よりはむしろ、台湾と中国を結ぶルート(香港マカオ経由の飛行機など)の方がよほど危険である事がわかる。条件は、日本など中国との往来が多い諸外国と全く変わらない。

今月5日には、日本訪問中の台湾人男性が、滞在中に発熱、息切れなどの症状を見せたため、SARSの疑いで隔離されるという「事件」も起きている。万人の安全を尊重する為であれば日本当局を責める事は出来ないが、「台湾から来た」という先入観があったとすれば由々しき事態と言わざるを得ない。

台湾では早くから、本人の隔離入院や、同居者など感染の危険がある者の自宅隔離(潜伏期間最長とされる十日間)、病院からの通報制度、疑似感染者が出た飛行機の搭乗者の追跡調査などに加え、当然ながら、情報公開もしている。これをしなかったばかりに世界に感染を拡大させた中国の二の舞とならない為にも、また風聞やデマに左右されないためにも、台湾でのSARS状況の情報を正確に伝えることが重要であり、不安を取り除く最良の手段であると思われる。

最後に、筆者は現在SARSの「本場」となってしまった香港在住の日本人であり、決して台湾人に都合のいい事だけを書いているわけではないことをお断りしておく。中国政府の情報隠蔽は、それが発覚した2月中旬からずっと追っている。このような野蛮な行為が国内に止まらず他国にまで災禍をもたらすこと、WHOなどの国際組織への台湾加盟を阻止することで、健康、安全を始めとする台湾人の権利を侵害していることは、紛れもない事実である。

【統計】

■台湾 全国 4月7日現在(報告は5日時点で集計)
SARSが疑われる通報 累計120件 このうち
 可能病例 19(7日現在も同じ)
 疑似病例 18
 排除病例 43
 その他、追跡調査中
 死者    0

■各自治体 台北県の例 4月7日現在
SARSが疑われる通報 累計26件 このうち
 可能病例 1
 疑似病例 3
 結果待ち 9

疑似感染者、可能感染者と同じ飛行機の搭乗者に隔離通知家族など38人に10日間の自宅隔離通知

上記のように、全国のほか各自治体でも報告を受けた件数をまとめ、公開している。

北縣累計通報二十六例SARS 三十八人仍隔離
(中央通訊社 2003.04.07 09:53TWT)
http://news.yam.com/cna/healthy/news/200304/200304070033.html
北市SARS疫情最新状況 衛生局:極可能八例
(中央通訊社 2003.04.06 16:31TWT)
http://news.yam.com/cna/city/news/200304/200304060153.html
台南縣新?兩名SARS疑似病例病情穩定
(中央通訊社 2003.04.03 11:05TWT)
http://news.yam.com/cna/healthy/news/200304/200304030083.html
台中縣衛生局公布有一例為SARS極可能病例
(中央通訊社 2003.04.05 13:18TWT)
http://news.yam.com/cna/city/news/200304/200304030164.html
(他、多数)

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【感染・疑似感染者の例】

■台北県
6日午後、疑似感染が疑われた男性のケース。54歳男性。発熱、咳、呼吸困難の症状があったため病院から報告。3月末に中国から帰国。本人は隔離入院、家族には自宅隔離通知を発行。

■台中市
香港で集団感染を出したマンション淘大花園に住む59歳香港人男性(兄)が台中在住の56歳男性(弟)に会いに来台、兄弟ともに発病したケース。衛生署では、搭乗機の近辺乗客の隔離、住民への注意よびかけのため、兄の搭乗機や座席番号、利用列車の詳細を公開している。

3/26 兄 香港から台北へ
    キャセイ航空 CX460 座席35G
3/27 兄 弟の住む台中へ
    13:05発 自強号1021 3号車 
3/27 (香港では淘大花園の集団感染が判明しパニックに)
3/27 兄発病、台中市の病院へ
3/28 兄 台北から香港へ
    キャセイ航空 CX511 座席42H
3/30 弟 発病
4/05 弟 可能病例に

■高雄市
49歳男性。3月16日から30日まで海南、広州、南京、山東、上海の中国各地に滞在。27日、山東滞在時に発病。30日上海からマカオ経由で帰国、隔離病棟へ。搭乗便は30日のマカオ航空NX105(上海-マカオ)、NX668(マカオ-高雄) 現在、病状は安定している。家族も10日間の自宅隔離中。

【その他】

■東京 4月6日
高雄から日本に渡航した72歳の男性が5日、発熱、呼吸困難の症状があったため、SARSの疑いで一時隔離されるという事件があったが、その後、間違いであったことが判明。

一名台灣旅客在日本疑似罹患SARS緊急就醫 (中央通訊社)
http://news.yam.com/cna/healthy/news/200304/200304060192.html
台灣老翁在日本得肺炎 査證並非SARS (中央通訊社)
http://news.yam.com/cna/healthy/news/200304/200304060215.html

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Junko FOX

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