ジョン・フォックス氏の思惑

ダンナ様からのプレゼント、フォックス家（仮名）の場合。

２００２年８月２７日朝。パソコンは全て人マカせ（ワタシより）方向音痴（ワタシより）運動音痴で「行きつけのパブが開くのは６時」ということ以外何一つ記憶できない男、ジョン・フォックス（仮名）　しかし、そんな彼が女房の誕生日と結婚記念日だけは不思議な事に毎年思い出すのが世界の七不思議である。あの顔＆芸風で案外ろまんちすと？（ぞくっ）

そんなワケで、今年も一応、覚えていたようである愛妻（誇張あり）の誕生日。数字というものを全く把握できない脳のドコにドーしまってあるのか不明ではあるが、起きるなり「おめでとお！バースデーガール！」ナドと妙にウカれる彼に「はいどーも」と答える妻（注：ウチは殆どの会話を香港で有名なあまりガイジン連中にまで広く知られている日本語「はいどーも」で済ませている）

朝は世界一機嫌の悪い男ジョン・フォックスがナゼかミョーにニコニコしながら背後にしのびよる。う、何。私ニュース一覧でエソがしんですけど。すると

ジョン・フォックス「たんじょおびのぷれぜんとー、オーブントースターと電気ケトル、どーーっちがいいかなあ？」

ゾンビ・フォックス「．．．．．．」

【注釈】

オーブントースター：イギリス人がパンを焼くのに必需品。ワタシは焼き鳥作るぐらいで滅多に使わない。現在フォックス家では絶望的にボロボロの６年モノが活躍している

電気ケトル：イギリス人の生命維持装置。茶を飲むための湯を沸かす必需品（彼らにとっては）　現在フォックス家では使えない（壊れたともいう）ボロボロの６年モノが台所の片隅で埃をかぶっている

（注釈おわり）

ジョン・フォックス「ねーねー、どっちぃ？」

ゾンビ・フォックス「それは私の為のものか？」

ジョン・フォックス「もちろんだよー」

ゾンビ・フォックス「．．．オーブントースター」

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そんなワケで午後から街に出かけたフォックス氏であるが、結局

１　「オーブントースター売り切れだった」
　　　（お前が行った一軒だけだろう）

２　「帰って来たら花も売り切れだった
　　　（南Ｙ島には花を売っている所は何軒もある）

３　「じゃ、これ」
　　
と言ってくれたのは、彼が日頃愛飲しているというウェルカムで$38の、南アフリカ産赤ワインでした。ありがとう、ジョン・フォックス（憮然）