うへえ。具体的な修正要求文は全て画像からタイプしました。何のためにやっとるのか自分でもわからん。
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I 序
1 国際化時代の教科書を見る視点
学生たちに世界の中で生きていく国民としての資質をはぐくませるためには歴史が基本教科であることは言うまでもない。とりわけ国家間・民族間の壁が突き崩され、国際的な相互理解と友好協力がますます重要になっている今日、歴史教育の役割はいっそう重くなっている。
歴史教育は学生たちに、歴史資料を収集・分析・解釈させ、問題を解決するためにこれを用い、その結果についてほかの学生と話し合う方法を教えるものである。その上、歴史教育は資料を批判し推論する術を教え、人間の行動や事件との因果関係を探る術を養うので、学生の思考力と判断能力の向上に大いに役立つといえる。
学生は歴史教育を通じて事実と証拠を尊重する習慣と人間行為の多様性を認識する機会が与えられる。これを基に学生たちは先入観や偏見を排し、歴史事実をあるがままに受け止める態度、極端なことは受け入れず合理的に考える態度、自分と違う社会や文化を尊重する態度、他人の意見を尊重する態度などを身につけられる。
以上の客観的で開かれた態度こそ今日のグローバル化時代を生きる私たちに求められる心構えである。したがって、歴史教育の基本教材である歴史教科書がこれらの能力を培う内容でなければならないことは、すべての国にとって共通の命題であるといえる。
2 検討の理由と目的-扶桑社の歴史教科書を中心に-
韓国と日本は長年にわたって歴史的に深くかかわり、今後も一層緊密な協力体制を維持していかなければならない隣国である。よって歴史に関する正しい認識は両国間の善隣友好関係を支える基本である。しかし最近文部科学省の検定を通過した日本中学校歴史教科書のうち一部はこの面においてまことに憂慮される。
日本は1982年の“歴史教科書歪曲”を機に“近隣アジア諸国に関する近現代の歴史的な事実には国際理解と国際協調の見地からの必要な配慮をする”という条項を教科書の検定規定に付け加えた。そして1995年の村山首相の談話で“植民地支配と侵略によって多くの国々、特にアジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与え”、これについて“痛切な反省の意を表し心からのおわびの気持ちを表明する”とし、1998年の金大中大統領と小渕首相の「21世紀の新たな韓日パートナーシップ共同宣言」では、日本の植民地支配に対する反省と謝罪を前提に“両国国民、特に若い世代が歴史への認識を深めることが重要であることについて見解を共有する”と発表した。ところが一部の教科書には日本の韓国強制占領や植民地支配などに関する叙述において上の規定や宣言の趣旨から著しくかけ離れた内容がある。
またこれらの教科書は「国際理解、協力、平和のための教育と人権、基本自由に関する教育勧告」(1974)、「あらゆる形の人種差別撤廃に関する国際協約」(1965)、「青少年の平和理念および国民間の相互尊重と理解の増進に関する宣言」(1965)、「平和、人権、民主主義教育に関する宣言および統合実践体系」(1995)などに表れているユネスコなど国際機関の精神にも反するものである。
そのうえ、日本の歴史を美化するために韓国の歴史をおとしめたり、日本の侵略戦争と植民地支配に対する責任から逃れようとしたり転嫁したりしようとする内容が、現行の教科書よりはるかに多くなっている。日本の優越性を強調するために韓国の歴史を否定的に叙述することは客観的な歴史記述とはいえない。
最近文部科学省の検定を通った日本中学校の歴史教科書のうち一部は人類の平和共存や韓国との友好親善を損なう内容が含まれている。歴史の教育を通して青少年たちに民主主義、人権の擁護、生命の尊重など人類普遍の価値を教え、隣国との友好関係をますます深めようという意識をはぐくむことが望ましい。それにもかかわらず今回の検定に合格した一部の中学校歴史教科書には「近隣諸国配慮条項」などがきちんと反映されていないため、これらの教科書の韓国関連内容の誤りと歪曲は必ず是正されねばならない。
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I 序
1 国際化時代の教科書を見る視点
学生たちに世界の中で生きていく国民としての資質をはぐくませるためには歴史が基本教科であることは言うまでもない。とりわけ国家間・民族間の壁が突き崩され、国際的な相互理解と友好協力がますます重要になっている今日、歴史教育の役割はいっそう重くなっている。
歴史教育は学生たちに、歴史資料を収集・分析・解釈させ、問題を解決するためにこれを用い、その結果についてほかの学生と話し合う方法を教えるものである。その上、歴史教育は資料を批判し推論する術を教え、人間の行動や事件との因果関係を探る術を養うので、学生の思考力と判断能力の向上に大いに役立つといえる。
学生は歴史教育を通じて事実と証拠を尊重する習慣と人間行為の多様性を認識する機会が与えられる。これを基に学生たちは先入観や偏見を排し、歴史事実をあるがままに受け止める態度、極端なことは受け入れず合理的に考える態度、自分と違う社会や文化を尊重する態度、他人の意見を尊重する態度などを身につけられる。
以上の客観的で開かれた態度こそ今日のグローバル化時代を生きる私たちに求められる心構えである。したがって、歴史教育の基本教材である歴史教科書がこれらの能力を培う内容でなければならないことは、すべての国にとって共通の命題であるといえる。
2 検討の理由と目的-扶桑社の歴史教科書を中心に-
韓国と日本は長年にわたって歴史的に深くかかわり、今後も一層緊密な協力体制を維持していかなければならない隣国である。よって歴史に関する正しい認識は両国間の善隣友好関係を支える基本である。しかし最近文部科学省の検定を通過した日本中学校歴史教科書のうち一部はこの面においてまことに憂慮される。
日本は1982年の“歴史教科書歪曲”を機に“近隣アジア諸国に関する近現代の歴史的な事実には国際理解と国際協調の見地からの必要な配慮をする”という条項を教科書の検定規定に付け加えた。そして1995年の村山首相の談話で“植民地支配と侵略によって多くの国々、特にアジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与え”、これについて“痛切な反省の意を表し心からのおわびの気持ちを表明する”とし、1998年の金大中大統領と小渕首相の「21世紀の新たな韓日パートナーシップ共同宣言」では、日本の植民地支配に対する反省と謝罪を前提に“両国国民、特に若い世代が歴史への認識を深めることが重要であることについて見解を共有する”と発表した。ところが一部の教科書には日本の韓国強制占領や植民地支配などに関する叙述において上の規定や宣言の趣旨から著しくかけ離れた内容がある。
またこれらの教科書は「国際理解、協力、平和のための教育と人権、基本自由に関する教育勧告」(1974)、「あらゆる形の人種差別撤廃に関する国際協約」(1965)、「青少年の平和理念および国民間の相互尊重と理解の増進に関する宣言」(1965)、「平和、人権、民主主義教育に関する宣言および統合実践体系」(1995)などに表れているユネスコなど国際機関の精神にも反するものである。
そのうえ、日本の歴史を美化するために韓国の歴史をおとしめたり、日本の侵略戦争と植民地支配に対する責任から逃れようとしたり転嫁したりしようとする内容が、現行の教科書よりはるかに多くなっている。日本の優越性を強調するために韓国の歴史を否定的に叙述することは客観的な歴史記述とはいえない。
最近文部科学省の検定を通った日本中学校の歴史教科書のうち一部は人類の平和共存や韓国との友好親善を損なう内容が含まれている。歴史の教育を通して青少年たちに民主主義、人権の擁護、生命の尊重など人類普遍の価値を教え、隣国との友好関係をますます深めようという意識をはぐくむことが望ましい。それにもかかわらず今回の検定に合格した一部の中学校歴史教科書には「近隣諸国配慮条項」などがきちんと反映されていないため、これらの教科書の韓国関連内容の誤りと歪曲は必ず是正されねばならない。
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うへ。7時半のニュース見てから、またタイプしました。香港で大騒ぎしている「フォーチュン・グローバル・フォーラム」とか江沢民とか法輪功の話はどうなっているのか一体(自問自答)
(上は教科書内容で原文から引用、下は検討意見)
(1)古代、日韓関係
(東京書籍、大阪書籍、教育出版、日本書籍、日本文教出版、清水書院)
漢の影響を受け・・・朝鮮半島北部から小国を統一した高句麗が興った
↓
古朝鮮の存在を見過ごし朝鮮半島の初の統一国家を高句麗と記述、漢の影響を受けたと説明
年表上の時期が不正確
漢は朝鮮半島をベトナムの一部まで領土を拡張した
↓
漢の支配領域を誇張し朝鮮半島全体が漢の支配を受けたと誤解する余地がある
(2)任那日本府説
(東京書籍、日本書籍、日本文教出版、清水書院、帝国書院)
6世紀に大和国が朝鮮半島から勢力を失った(弱まった)、大和政権が朝鮮半島南部に勢力を伸ばした
↓
虚構の任那日本府説を根拠に事実とは異なる説明
(3)倭寇
(清水書院、帝国書院)
貿易に従事する日本人を中心とした集団・・・うわさによっては貿易を強要したり物を奪ったりも
↓
倭寇の海賊行為を、主に貿易に従事していたが時々犯した略奪行為として歪曲、美化
倭寇という済州島北口周囲の島を拠点に
↓
済州島を倭寇の拠点と説明
日本人だけでなく朝鮮人や中国人も混じって合流
↓
倭寇に朝鮮人や中国人が含まれ、倭寇=日本人との既存の歴史認識を払拭させようとしている
(4)壬辰倭乱
(東京書籍、大阪書籍、教育出版、清水書院、帝国書院、日本文教出版)
朝鮮が(明を攻撃するための)日本軍の通行許可を断るや・・・大軍を朝鮮に派遣した
↓
戦争勃発の責任を朝鮮川に転嫁している
「軍隊を派遣した」、「海を渡る」
↓
侵略性を隠蔽するための表現
(5)征韓論
(東京書籍、教育出版、帝国書院、日本文教出版)
日本政府は朝鮮に国交の開始を求めたが、朝鮮に応ぜず、国内で征韓論が持ち上がった
↓
朝鮮側の拒否は、既存の善隣外交関係を無視したまま、国交回復を強要した日本側の態度から端を発したことにつき説明せず、征韓論発生の原因を朝鮮側に転嫁している
中国の属国として位置づけられていた朝鮮は・・・日本との国交も断った
↓
当時の朝貢関係につき説明せず、朝鮮を中国の属国と表現している
(6)江華島事件
(帝国書院、教育出版)
日本の軍隊が江華島で砲撃される事件が発生した
↓
朝鮮の砲撃を誘導した日本側の底意を隠蔽し、江華島事件の原因を朝鮮側に転嫁している
清は、朝鮮を従属国として見なしていた
↓
「日朝修好条規」、「朝鮮は独立国」の条項は、清をけん制するためのものであったことにつき説明していない
(7)東学農民運動
(大阪書籍、清水書院)
東学を信ずる農民が大反乱を起こし、
↓
農民の抵抗を「反乱」と表現しているが、「抗争」か「農民運動」という用語がより客観的である
日本は、朝鮮支配を契機として、中国に進出
↓
「朝鮮支配」という表現は、当時、日本が朝鮮を完全に掌握していたように誤解する恐れがある
清の出兵を察知した日本は、軍隊を派遣し・・・戦争を開始した
↓
陸軍の派兵を、清軍の派兵に対する単なる対応措置として記述し、日本の計画的派兵を隠蔽している
(8)韓国強制併合
(日本文教出版)
安重根が伊藤を暗殺した。それで日本は韓国を併合し植民地として支配した
↓
韓国強制併合の原因を安重根の伊藤射殺から始まったと記述することで日本の計画性を隠蔽
(9)皇民化政策
(東京書籍、日本文教出版)
支援した朝鮮の若者(写真説明)、朝鮮では支援兵制度が実施された
↓
支援兵制度の強制性を隠蔽し朝鮮人の自発的な戦争参加との誤ったイメージを植え付ける恐れ
「天皇の民」にふさわしい皇民臣民になるよう同化を強いられた
↓
皇民化政策の具体的な記述が不十分。神社参拝や日本語教育の強制など具体的な内容の記述が必要
(10)軍隊慰安婦、強制徴用
(東京書籍、大阪書籍、教育出版、日本文教出版)
女性と子供を含む一般人も多く犠牲(軍隊慰安婦に関する記述がもれている)
↓
(扶桑社に対する指摘と同じ)
朝鮮の開国以降、その近代化を助けるために軍制改革を支援した。朝鮮が外国の支配に屈しない自衛力ある近代国家となるのは日本の安全においても重要である
↓
朝鮮に対する日本の影響力を植え付けようとした目的を隠し、軍事援助で朝鮮の独立に寄与したかのように叙述することで事実を塗り替え
(17)朝鮮を巡る清・日の対立
清は最後の有力な朝貢国である朝鮮だけは失わないように日本を仮想敵国とするようになった
↓
朝鮮を巡る清と日本の対立を一面的に説明し、日本が清を仮想敵国にした事実を歪曲
1884年・・・金玉均などのクーデターが起きたが・・・清の軍隊は親日派を徹底的に弾圧
↓
金玉均らの開化派を親日派と記述
(18)東学農民運動と日清戦争
東学の乱(甲午農民戦争)と呼ばれる農民暴動・・・東学党は西洋の基督教(西学)に反対する宗教を信じる集団
↓
反封建・反外勢運動を「東学の乱」や「暴動」と表現したのは不適切であり、農民運動を宗教集団運動と限定したのは誤解の余地がある
(東学農民軍の気勢が)首都漢城に肉薄
↓
「漢城に肉薄した」のではなく全州城を占領しただけ
日本も甲申事変後に清との合意に従って軍隊を派遣し、日清両軍が衝突して日清戦争が開始
↓
日本が日清戦争を誘発する目的で計画的に派兵した事実を隠蔽し、清兵派兵に対する単純な対応措置であるように叙述
(19)日露戦争
ロシアは・・・朝鮮北部に軍事基地を建設した
↓
伐木場を軍事基地と誤って会社ッ句
ロシアの・・・極東における軍事力は、日本が耐えがたい程増強されていることは明確・・・(日本)政府は遅れないうちにロシアとの戦争を始める決意を固めた
↓
日本が先に始めた戦争を、ロシアの兵力が朝鮮半島を掌握し日本の安全が脅かされるため勃発したと記述
日本は韓国(朝鮮)の支配権をロシアから認められ・・・有色人種国日本が当時、世界最大の陸軍大国であった白人帝国ロシアに勝利したのは、世界中の抑圧された民族に独立の限りない希望を与えた
↓
満州と朝鮮半島の支配権確保という戦争の目的を隠蔽し「人種間戦争」に美化韓国の支配権が認められ、抑圧を受けた民族には独立の希望を与えたと矛盾した記述
(20)韓国強制併合
日本政府は韓国併合が、日本の安定と満州の権益を防衛するため必要であると考えた。英国、米国、ロシア3国は・・・これに異議を提起しなかった
↓
韓国併合の過程で侵略行為と強制性を隠蔽し、国際的に認められた合法的なものとして記述
韓国内では、一部で併合を受け入れようとの声もあったが
↓
義兵闘争や安重根の義挙等、韓国内の抵抗や反発を縮小し、極少数の親日派の声をわざと浮き出させて記述
(21)植民地朝鮮開発論
日本は植民地化した朝鮮に鉄道、灌漑施設を整備するなどの開発を行い
↓
植民地近代化論、植民地施恵論の観点から「開発」がまるで朝鮮住民のためのように歪曲、収奪や支配目的の隠蔽
(22)関東大震災と朝鮮人
朝鮮人および社会主義者間で不穏な策動があったとのうわさが広まり、住民の自警団などが社会主義者や朝鮮人、中国人を殺害する事件が起きた
↓
官憲(軍警)による殺害事実隠蔽。殺害対象も朝鮮人が大部分(約7000人)であったにもかかわらず、「社会主義者、朝鮮人、中国人」と並列することで事件の本質に該当する朝鮮人殺害を縮小して記述
(23)強制動員と皇民化政策
徴用や徴兵などは植民地でも行われ・・・朝鮮では日本人として同化させようとの皇民化政策が強化
↓
皇民化政策の内容が明らかではなく朝鮮における収奪に関する記述がなく、朝鮮人を日本国民の一部として甘受することで日本植民地政策の本質を隠蔽強制動員された軍隊慰安婦の未記述
(24)軍隊慰安婦
(軍隊慰安婦に関する記述がもれている)
↓
日本軍に欲しいままにされた過酷な行為の象徴である軍隊慰安婦の問題をわざと記述から漏らし、残酷行為の事実を隠蔽最近、国連人権委に報告された「戦時の軍の性奴隷問題に関する特別報告書」、及び「戦時の組織的強姦、性奴隷、奴隷的行為に関する特別報告書」でも、軍隊慰安婦を反人倫的戦争犯罪と糾弾日本政府も1993年8月の軍隊慰安婦に関する「官房長官談話」で、日本軍が慰安所の設置及び運営に直・間接的に関与したこと、募集、移送、管理が甘言、強圧などのために総体的に本人の意思に反しなされたことを認めている
(25)韓国戦争(朝鮮戦争)
マッカーサーが指揮する米軍主体の国連軍は反撃・・・中国軍が北朝鮮側に参加
↓
国連軍と中国・北朝鮮軍の戦争と描写することで韓国軍の実体を無視
従来の国境線である北緯38度線付近で戦況は沈滞
↓
38度線を国境線として記述、昔から38度線が境界となって分断されてきたかのように描写
(上は教科書内容で原文から引用、下は検討意見)
(1)任那日本府説
海を渡って朝鮮に出兵・・・任那は拠点を置いた所
↓
「任那日本府説」は韓国と日本の50余年間の研究の結果、認められない説である
大和軍勢は百済と新羅を助け高句麗と・・・戦った。
↓
明白な誤り
-新羅の支援要請で高句麗軍が倭軍を撃退(広開土王碑文)
高句麗は・・・百済と任那を地盤とした日本軍の抵抗により
↓
常設的な駐屯を前提とした内容であり明白な誤り
任那から撤退し、半島政策に失敗した大和朝廷
↓
占領国である日本が被占領地の任那から撤収したことを前提に記述
-駐屯、撤退の記録がないため誤りであり削除が必要
(2)4世紀後半の三国関係
高句麗は半島南部の新羅および百済を圧迫
↓
歴史的事実の誤り
-4世紀後半は高句麗が新羅を支援する関係
(3)6世紀の三国および国際関係
高句麗が衰退し始め支援国である北魏も没落
↓
根拠のない主張
-当時高句麗は北魏と直接対決したりもした
新羅と高句麗が連合し百済を威嚇
↓
明白な誤り
-新羅と百済が連合して高句麗の南下に共同対応
(4)三国の朝貢説
高句麗が突然大和朝廷に接近・・・新羅と百済が日本に朝貢
↓
「日本書紀」だけを根拠とした記述
(韓国と中国の史書にはない内容)
6世紀以後、三国が日本よりも政治的文化的に優位にあったことは韓日学界の通説
(5)倭寇
日本人以外に朝鮮人も多く含む・・・大部分は中国人
↓
倭寇の発生原因に関する説明が欠落
「倭寇=日本人」という既存の歴史認識を払拭させるため倭寇に朝鮮人と中国人を含めて記述
(6)朝鮮の国号
高麗を倒し李氏朝鮮を建国
↓
「朝鮮」という国号の代わりに日帝強制占領期に使用された不適切な用語である「李氏朝鮮」を使用
(7)壬辰倭乱
題名に「朝鮮出兵」
↓
侵略を「出兵」と記述して一方的な侵略事実を隠蔽
秀吉は明を征服・・・インドまで支配しようという広大な夢にはまって大軍を朝鮮に送った
↓
壬辰倭乱の原因を明の征服、秀吉の個人的妄想とだけ記述
出兵の結果朝鮮の国土と人々の生活は著しく荒廃した
↓
戦争期間中の日本軍による人的物的被害の様子を縮小
(8)朝鮮通信使
幕府は・・・朝鮮との国交を・・・回復
↓
家康の国交回復努力に対する説明なしに事実だけ記述
将軍が代わるときごとに使節が江戸を訪問
↓
通信使の派遣目的、招聘理由等の説明をせず、日本将軍襲職使節団とだけ記述
釜山に「宋氏の倭館」が設置され
↓
朝鮮が釜山倭館を設置した事実を隠蔽し、日本が外国の土地で用意した行政機関であるかのように記述
(9)朝鮮の西欧列強に対する認識と国際的地位
欧米列強の武力脅威を十分に認識できないでいた
↓
欧米の武力脅威に対する朝鮮の対応を日本の方式と比較して低く評価
中国の付属国であった朝鮮も同じ
↓
朝鮮を中国の「服従国」として表現したものは削除必要
(10)前近代東アジア国際秩序と朝鮮
朝鮮とベトナムは、完全にその内部に入り中国歴代王朝に服従
↓
前近代国際関係を歪曲した記述(当時、冊封と朝貢は儀礼的な外国形態に過ぎず、中国が朝鮮の内政に干渉したことはほとんどなかった)
日本は中華秩序の外で自由に活動
↓
朝鮮と比べて日本は「自主独立国」であったように記述しているが、17世紀までは日本は中華秩序の中に存在した事実は未記述
(11)日本=武家社会、朝鮮=文官社会論
中国、朝鮮両国は文官が支配する国家であり、列強の脅威に十分に対応できなかったという考えもある
↓
論理的な根拠なしで武家社会である日本が文官社会である朝鮮よりも優れているという先入観を入れ込む表現
-日本の対外膨張・侵略をごまかす
(12)征韓論
1873年、開国の求めを拒否した朝鮮の態度が無礼であるとし・・・征韓論が台頭した
↓
朝鮮の条約締結の拒否理由を説明せず、日本の立場だけの偏った記述
-日本が既存の関係を一方的に破棄しようとしたためであることを説明していない
(西郷は)自分が朝鮮に行き、殺されればそれを名目に日本が出兵
↓
朝鮮が西郷を殺害する可能性があったかのように仮定
(13)江華島事件
日本軍艦が朝鮮に江華島で測量するなど、敵対行為を行なったために朝鮮の軍隊と交戦した事件
↓
朝鮮の発砲を誘導した計画的な軍事作戦であったという事実等、挑発の主体、目的、経緯を隠蔽
(14)朝鮮半島脅威説
日本に向けて大陸から腕が突出
朝鮮半島が日本に敵対的な国家の支配下に入れば日本を攻撃する絶好の機会になる
↓
朝鮮半島脅威説を強調して日本防衛を目的に隣国侵略・支配を合理化するという論理
-日清戦争ならびに日露戦争を自衛戦争として合理化
(15)日本政府の朝鮮中立化案
日本政府の中では・・・朝鮮を中立国とする条約を各国に締結するようにし、中立保障のために日本の軍備を増強させなければならないという考えもあった
↓
日本政府の一角で若干論議されたことを日本の朝鮮強圧政策を打ち消すために記述
日本の軍備増強が朝鮮占拠を目的としたことを隠蔽し、朝鮮中立のためのものとして歪曲
(1)検討方法
韓国に関連する内容の検討は国際化時代の歴史教科書をみる視点に立って、次の三つの範ちゅうで行われた。
第一に、事実と記述の誤りがあるか
第二に、解釈と説明に歪曲があるか
第三に、内容に縮小や欠落があるか
韓国関連の内容を検討するに際して次の事柄を考慮した。
第一に、新たに検定を申請した教科書の検討は、既存の中学校歴史教科書(七種)の普遍的な内容と水準に準拠した。
第二に、日本の中学校歴史教科書は日本の中学生に日本の歴史を教えるために作成されたということに留意した。
第三に、検討意見を記すにあたっては韓国と日本で行われた歴史学界の学問的な研究成果を十分に反映した。
(2)検討の範囲
韓国に関連する内容を重点的に分析したが、関連のある中国やその他の国に関連する内容についても検討した。
教科書の本文ばかりでなく写真・地図・挿絵の説明も検討した。
II 扶桑社歴史教科書の歴史認識の問題
1 いわゆる“任那日本府説”に基づいている
この教科書は軍事的征服による支配機構としての“任那日本府説”をそのまま維持している。こういう性格の“任那日本府説”は歴史的な事実に反することが韓日の歴史学界で共通して受け入れられている。それにもかかわらずこの教科書ではこの説が韓日関係の歴史の叙述において侵略を合理化する間違った認識の枠組みとして作用している。
2 日本の歴史を美化するために韓国の歴史をおとしめている
この教科書では徹底して日本の歴史を美化し、その代わりに日本と関連のあるほかの国の歴史は否定的に記述している。とりわけ古代から現代まで日本史の優越性を証明する比較対象として韓国史を引き合いに出している。例えば、韓国の歴史に言及するときに朝貢・従属・服属国・属国・宗主権などの用語を頻繁に用いている。
3 日本軍による軍隊慰安婦の強制動員事実を故意に欠落し、太平洋戦争当時の人倫にもとる残虐行為の実態を隠蔽した
この教科書は太平洋戦争の際に日本軍が朝鮮で軍隊慰安婦を強制動員した事実についてまったく言及していない。軍隊慰安婦の強制動員は侵略戦争を行いながら犯した人倫にもとる戦争犯罪行為であり、これを故意に欠落させたことは、太平洋戦争時の日本軍の非人道的な過酷行為の主な部分を隠蔽し、その実態を把握できなくすることであり、これは客観的な事実の叙述原則に反するものである。
4 両国の間で発生した事件の責任の所在をあいまいにしている
この教科書では両国の間で発生した事件を説明するとき、日本に不利であったり否定的な事件の原因などについてはきちんと記述していない。一例として、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)や江華島事件、韓国強制併合に関する説明などがある。
5 日本が韓国など他国に及ぼした被害を縮小または隠蔽した
この教科書では日本が侵略戦争の過程で行った蛮行や植民地支配により他国民に与えた被害について叙述しないかあるいは縮小して記述している。これは日本によって被害を被った国を冒とくする加虐史観である。
6 植民地支配に関する反省がない
この教科書には植民支配自体に対する反省がなく、かえって恩恵を施したように叙述している。例えば、朝鮮で鉄道と灌漑(かんがい)施設など植民地から収奪するために施設を造ったものを、まるで朝鮮を開発するためのもののように叙述し、歴史的な事実を歪曲した。
7 日本が隣国と平和に交流協力してきた事実を軽んじた
この教科書では日本中心の国家主義にたって外国との葛藤や戦争史を中心に叙述している。したがって、他国との友好協力や相互理解に対する関心が反映されていない。例えば、加耶国との平和的な交易や朝鮮時代の通信使の行き来など友好的な交流事実まで歪曲している。
8 人種主義の観点が色濃い
この教科書では西洋の白人人種と東洋の黄色人種の対立をあおっている。例えば、韓国侵略のための日露戦争をあたかも日本が黄色人種を代表して白人人種と戦ったかのように叙述している。
9 学術研究の成果が十分に反映されていない
この教科書では韓国における歴史研究の成果はもとより日本における研究成果もきちんと受け入れていない。特に、日本にとって不利であったり否定的な内容の研究成果はほとんど無視している。よってこの教科書は事実の叙述と解釈において客観性を欠いている。
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修正要求項目
出版社 項目数
扶桑社 25
扶桑社以外の七社 10
日本文教出版 7
東京書籍 6
大阪書籍 5
教育出版 5
清水書院 5
帝国書院 5