ゾンビです@離島
Kanさん、大丈夫ですか? 最後は本人が決めることだから無理にすすめるわけにもいきませんが、暇を見つけて、お医者さんに行ってくださいね。香港の医者、恐くないですよ~
さてさて、このMLの方は駐在員やそのご家族など、たとえプライベートの高いお医者さんにかかっても、医療費が出るのでOKさ!っていう方も多いかとは思いますが、やっぱり私のようなビンボー人もいるかもしれないので、ちょっとだけ公立病院について書いてみます。「日本野菜がないなら街市に行こう!」っていう話題もあったことだし、まねっこ。
そうは言うものの、医者知らずの私なので(酒でアルコール消毒してんのか?)、以前書いた「ゾンビ犬噛まれ事件」の時の経験です。一部内容重複しますが、お許しを。
まず最初に、離島の特殊事情を説明いたしますと(でもランタオなら、九龍・香港島と変わらないぐらい整ってますよね、きっと。どうですか、もりたさん?)、うちのラマ島の場合、そもそも小さい公立の診療所しかないので、選びようがありません。それも、平日の昼間と土曜の午前中だけ。緊急時のみヘリが来ますが、それ以外は、その診療所で間に合わなければ、病人だろうが、ケガ人だろうが、歩ける限り、みんなフェリーに乗って、町の病院に行かなくてはなりません。
私が犬に噛まれた時は、まず島の診療所に行きました。香港ID所持者なら、1回HK$35。これはドクターに診てもらう場合の値段で、包帯の交換、注射だけ、など、看護婦さんだけで済む場合は$15です。なお、値段は同じ公立でも、場所によって若干差があるようですが、天下の碼麗醫院(Queen Mary Hospital)でも確か$42だったな。折しも現在、健康保険制度の導入を検討中のようですが、とりあえず今んとこは、こんなもんです。
1回、というのはつまり、医者に行って、その日家に帰るまで、薬もコミコミ、全てのお値段です。何回も通うことになったり、入院したりすれば、そりゃもちろんお金がかかりますが、やっぱり安い。これもひとえに、イギリス様のおかげ(サッチャーさんまでは「ゆりかごから墓場まで」をキャッチフレーズとした福祉大国)、あの国も、いいところはあるべな。
私が最初に地元の診療所に行った時は、そのまま「すぐクイーンメアリーに行け」と送り込まれましたが、その日はもう、最初にラマで払った$35ポッキリでした。怪我の程度はともかく、直ちに狂犬病・破傷風のワクチンを受ける必要があったことから、何やらカルテみたいなのも持たしてくれ、おかげで急患用セクション(急症室 A&E Department)で、それほど待たずに診て貰えました。その後、狂犬病の心配はなくなった後も、全部で3回必要な破傷風のワクチンは、引き続きタダでやってもらっております。
しかしクイーンメアリーのような総合病院は、通常は、とおっても混んでおりますので、病院側でも急患や重傷・重症患者でない限り、最寄りの公立の診療所にまず行くように指導しています。なので、あまり急ぐ病気でない場合は、とりあえず、近所の公立に行き、どっちみち、そこで手に負えないようなら、そこから総合病院に必ずや送り込んでくれる筈なので、そうされると一番いいと思います。Kanさんのものもらいも、その手でいけるんじゃないかなあ、あまり無責任なことは言えませんが。内科でもなんでも、とりあえず泣きそうな顔でもして、行ってみるのもいいかもしれません。
また、IDがない旅行者でも、もちろん高くなりますが、行けることは行けます。それは保険でカバーするなりなんなり、その場の状況を見て決めてみて下さい。
言葉が心配なので行けない...という方もいらっしゃるでしょう。当然、公立病院ではまず、日本語なんか通じません(クイーンメアリーで「ええっ、日本人なのに英語喋れるのお、ホントー?」と看護婦さんに言われたぜ、なんなんだ)。しかし、たとえ英語できたって、医学用語はラテン語のオンパレードで私だってわかりゃしませんから、何はともあれ、体当たりで、身ぶり手ぶりなり、筆談(病名の場合、効果バツグン)するなり、絵かいてみるなり、旅の6か国語会話集見せるなり、とにかくどーーんと行ってみてください。だって、病気を治すのがまず先決だもん、恥ずかしがってたら、何もできないぞー。
私が行った時も、顔はともかく(ゴメン先生)、とっても優しくていねいに説明してくれ、いろいろ教えてくれました。日本の一部の医者のように、ムッツリと診断くだして、よくわからん薬出してオシマイ、っていうのに比べたら、もうエラい違いです。
それと、香港の病院はよく、えええそんなことがあああ!?っていう医療ミスがスッぱぬかれますが、これは日本だって同じだと思います。単にひた隠しにしてるだけなんじゃないかなあ。かえって、そういうのが明るみに出た方が、安心できる気もする。香港のドクターは、世界一流医大への留学当たり前のエリートも多いです。
最後にボソッと、うちのダンナ(医者じゃないが、ちょっと医療関係者)が言ってたことを付け加えちゃおっと。彼いわく「香港最高の医者は、やっぱりクイーンメアリーなんかの総合病院のトップクラスだ」そうです。まあ、そんなエラ~い医者には、なかなか診てもらえるもんじゃないですが。もちろん、プライベートで腕のいいお医者さんもたくさんいる、ただ、高い、っていうことですので、誤解しないでね。
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Junko FOX
Kanさん、大丈夫ですか? 最後は本人が決めることだから無理にすすめるわけにもいきませんが、暇を見つけて、お医者さんに行ってくださいね。香港の医者、恐くないですよ~
さてさて、このMLの方は駐在員やそのご家族など、たとえプライベートの高いお医者さんにかかっても、医療費が出るのでOKさ!っていう方も多いかとは思いますが、やっぱり私のようなビンボー人もいるかもしれないので、ちょっとだけ公立病院について書いてみます。「日本野菜がないなら街市に行こう!」っていう話題もあったことだし、まねっこ。
そうは言うものの、医者知らずの私なので(酒でアルコール消毒してんのか?)、以前書いた「ゾンビ犬噛まれ事件」の時の経験です。一部内容重複しますが、お許しを。
まず最初に、離島の特殊事情を説明いたしますと(でもランタオなら、九龍・香港島と変わらないぐらい整ってますよね、きっと。どうですか、もりたさん?)、うちのラマ島の場合、そもそも小さい公立の診療所しかないので、選びようがありません。それも、平日の昼間と土曜の午前中だけ。緊急時のみヘリが来ますが、それ以外は、その診療所で間に合わなければ、病人だろうが、ケガ人だろうが、歩ける限り、みんなフェリーに乗って、町の病院に行かなくてはなりません。
私が犬に噛まれた時は、まず島の診療所に行きました。香港ID所持者なら、1回HK$35。これはドクターに診てもらう場合の値段で、包帯の交換、注射だけ、など、看護婦さんだけで済む場合は$15です。なお、値段は同じ公立でも、場所によって若干差があるようですが、天下の碼麗醫院(Queen Mary Hospital)でも確か$42だったな。折しも現在、健康保険制度の導入を検討中のようですが、とりあえず今んとこは、こんなもんです。
1回、というのはつまり、医者に行って、その日家に帰るまで、薬もコミコミ、全てのお値段です。何回も通うことになったり、入院したりすれば、そりゃもちろんお金がかかりますが、やっぱり安い。これもひとえに、イギリス様のおかげ(サッチャーさんまでは「ゆりかごから墓場まで」をキャッチフレーズとした福祉大国)、あの国も、いいところはあるべな。
私が最初に地元の診療所に行った時は、そのまま「すぐクイーンメアリーに行け」と送り込まれましたが、その日はもう、最初にラマで払った$35ポッキリでした。怪我の程度はともかく、直ちに狂犬病・破傷風のワクチンを受ける必要があったことから、何やらカルテみたいなのも持たしてくれ、おかげで急患用セクション(急症室 A&E Department)で、それほど待たずに診て貰えました。その後、狂犬病の心配はなくなった後も、全部で3回必要な破傷風のワクチンは、引き続きタダでやってもらっております。
しかしクイーンメアリーのような総合病院は、通常は、とおっても混んでおりますので、病院側でも急患や重傷・重症患者でない限り、最寄りの公立の診療所にまず行くように指導しています。なので、あまり急ぐ病気でない場合は、とりあえず、近所の公立に行き、どっちみち、そこで手に負えないようなら、そこから総合病院に必ずや送り込んでくれる筈なので、そうされると一番いいと思います。Kanさんのものもらいも、その手でいけるんじゃないかなあ、あまり無責任なことは言えませんが。内科でもなんでも、とりあえず泣きそうな顔でもして、行ってみるのもいいかもしれません。
また、IDがない旅行者でも、もちろん高くなりますが、行けることは行けます。それは保険でカバーするなりなんなり、その場の状況を見て決めてみて下さい。
言葉が心配なので行けない...という方もいらっしゃるでしょう。当然、公立病院ではまず、日本語なんか通じません(クイーンメアリーで「ええっ、日本人なのに英語喋れるのお、ホントー?」と看護婦さんに言われたぜ、なんなんだ)。しかし、たとえ英語できたって、医学用語はラテン語のオンパレードで私だってわかりゃしませんから、何はともあれ、体当たりで、身ぶり手ぶりなり、筆談(病名の場合、効果バツグン)するなり、絵かいてみるなり、旅の6か国語会話集見せるなり、とにかくどーーんと行ってみてください。だって、病気を治すのがまず先決だもん、恥ずかしがってたら、何もできないぞー。
私が行った時も、顔はともかく(ゴメン先生)、とっても優しくていねいに説明してくれ、いろいろ教えてくれました。日本の一部の医者のように、ムッツリと診断くだして、よくわからん薬出してオシマイ、っていうのに比べたら、もうエラい違いです。
それと、香港の病院はよく、えええそんなことがあああ!?っていう医療ミスがスッぱぬかれますが、これは日本だって同じだと思います。単にひた隠しにしてるだけなんじゃないかなあ。かえって、そういうのが明るみに出た方が、安心できる気もする。香港のドクターは、世界一流医大への留学当たり前のエリートも多いです。
最後にボソッと、うちのダンナ(医者じゃないが、ちょっと医療関係者)が言ってたことを付け加えちゃおっと。彼いわく「香港最高の医者は、やっぱりクイーンメアリーなんかの総合病院のトップクラスだ」そうです。まあ、そんなエラ~い医者には、なかなか診てもらえるもんじゃないですが。もちろん、プライベートで腕のいいお医者さんもたくさんいる、ただ、高い、っていうことですので、誤解しないでね。
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Junko FOX