こんにちは。フォックス淳子@雨の香港です。
昨日(現地時刻10日)米国の次期駐中国大使にジョゼフ・プリューアー(またはプルアー Joseph W. Prueher)前太平洋軍司令官が上院本会議で承認された事を、ニュースなどでお聞きになったと思います。
人事自体は、サッサー大使の辞任が決まった直後の5月13日すでに内定していたので特に目新らしい事もないのですが、その後7月になって、ワシントンの中国大使館が「現在までこちらに連絡がない」と抗議したいきさつがあり、どうなるのか興味があったのですが、無事就任が決まったようです。中国政府もその後9月頃、結局承認していると思います。
ところで、どういう人なのか調べようと思って、新聞の過去記事検索をしていたら(それで表記が「プルアー」になっているのがわかった)、また別の話なのですが、面白い記事がありました。
産経新聞 東京版 朝刊 1999.08.03
日米要人の「対中硬軟度」 強い米財界の影響力
ロナルド・モース麗澤大教授
このモース教授は「日本研究家として知られ中国問題にも詳しい」方らしいのですが、今年8月2日、「日米両国の対中国姿勢に影響力を持つ人たちの“対中硬軟度”を図表化した「モース・ターゲット」を発表した」ということです。
「硬軟度」図表は、過去記事検索(テキストだけ)のため見られず、わからなかったのですが、以下がモース教授の「ターゲット」です。著名な民主活動家、対中強硬派などもズラリと揃っているので、この話題ちょっとマズいかなとも思ったんですが、単なるリストという事でご了承下さい。
(肩書きは当時のまま)
---
<日本人>
経済界など
関本忠弘(元NEC会長)池田大作(創価学会名誉会長)牛尾治朗(ウシオ電機会長)森下洋一(松下電産社長)小林陽太郎(経済同友会代表幹事)藤野文晤(伊藤忠中国研究所所長)豊田章一郎(前経団連会長)今井敬(経団連会長)
学界・ジャーナリスト
小島朋之(慶応大教授)中嶋嶺雄(東京外大学長)岡崎久彦(元駐タイ大使)古森義久(産経新聞中国総局長)船橋洋一(朝日新聞編集委員)矢吹晋(横浜市大教授)国分良成(慶応大教授)杜進(東洋大)田中明彦(東京大助教授)田久保忠衛(杏林大学教授)渡辺恒雄(読売新聞社長)岡部達味(専修大)朱建栄(東洋学園大教授)稲垣清(三菱総研)鮫島敬治(日本経済研究センター研究顧問)中江要介(元中国大使)
政界
志位和夫(共産党書記局長)土井たか子(社民党党首)中曽根康弘(元首相)野中広務(官房長官)竹下登(元首相)小渕恵三(首相)菅直人(民主党代表)山崎拓(自民党前政調会長)橋本龍太郎(前首相)加藤紘一(自民党前幹事長)椎名素夫(参院議員)小沢一郎(自由党党首)神崎武法(公明党代表)梶山静六(元官房長官)石原慎太郎(東京都知事)
官界
与謝野馨(通産相)阿南惟茂(外務省アジア局長)柳井俊二(外務事務次官)薄井信明(大蔵事務次官)古川貞二郎(官房副長官)谷野作太郎(駐中国大使)佐藤行雄(国連大使)
<米国>
実業界・ロビイストなど
ブレント・スコウクロフト(元国家安全保障問題担当大統領補佐官)ヘンリー・キッシンジャー(元国務長官)ロバート・カップ(米中ビジネス評議会)リチャード・ギア(親チベットの俳優)ジャック・バレンティ(米国映画協会会長)スティーブ・フォーブス(2000年の次期大統領選候補)ジェフリー・フィードラー(米労働総同盟産別会議)モーリス・グリーンバーグ(AIG社社長)ネルソン・リポート(元議会スタッフのネルソン氏のリポート)
学界・ジャーナリストなど
ジョージ・W・ブッシュ(テキサス州知事、次期大統領選候補)ハリー・ハーディング(ジョージ・ワシントン大教授)ジョン・ポンフレット(ワシントン・ポスト紙、北京駐在経験あり)ニコラス・ラーディ(ブルッキングズ研究所、経済学者)アーサー・ウォルドロン(共和党系シンクタンクAEI)魏京生(民主活動家)ジム・マン(ロサンゼルス・タイムズ紙、中国駐在経験あり)コニー・ライス(ジョージ・W・ブッシュ氏の外交顧問)ミッドナイト・パトリオッツ・ソサエティー(中国の政権変革を目指してひそかに活動する約40人の強硬派の自称)
クリントン政権
ティモシー・ガイトナー(財務次官)ステイプレトン・ロイ(前駐中国大使)ロバート・サター(CIAシンクタンクの東アジア担当)ケネス・リバーソル(国家安全保障会議アジア問題担当)ビル・クリントン(大統領)ジョゼフ・プルアー(退役海軍提督、次期駐中国大使)カート・キャンベル(国防次官補・東アジア・太平洋担当)ウィリアム・ペリー(北朝鮮政策調整官、前国防長官)スーザン・シャーク(国務次官補代理、東アジア・太平洋担当)シャーリーン・バーシェフスキ(USTR代表)リチャード・ブッシュ(米国在台湾協会会長)スタンレー・ロス(国務次官補・東アジア・太平洋担当)サミュエル・バーガー(国家安全保障問題担当大統領補佐官)
連邦議会
クリストファー・コックス(下院共和党・下院特別委員長)ジェシー・ヘルムズ(上院共和党外交委員長)ピーター・ブルックス(下院国際関係委)マット・サーモン(下院共和党)トレント・ロット(上院共和党院内総務)ダイアン・ファインスタイン(上院共和党)ケリー・ダンバウ(議会調査局)ボブ・スミス(下院共和党、次期大統領選候補)ナンシー・ペロシ(下院民主党)ダグ・ベルーター(下院共和党、アジア太平洋小委)フランク・ジャンヌッジ(上院東アジア太平洋問題小委スタッフ)ベンジャミン・ギルマン(共和党下院国際関係委員長)
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(余談)
#ところで私よく産経の記事の話をしておりますが、決して産経だけ読んでいるわけではありません(何言い訳してるんだ) 産経はスゴい事も書いていますが、一般ニュースも含め、中国関連の記事の量がダントツで多いので、海外からでもモレなく読めるように有料版を申し込んでいるためです。
朝日の有料版も、過去記事が84年夏からデータベースに入っているので大変良かったんですが、元々高い上、少し前に検索件数ごとに課金する方式に変わってしまったので、やむなく購読中止。残念です。
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Junko FOX
昨日(現地時刻10日)米国の次期駐中国大使にジョゼフ・プリューアー(またはプルアー Joseph W. Prueher)前太平洋軍司令官が上院本会議で承認された事を、ニュースなどでお聞きになったと思います。
人事自体は、サッサー大使の辞任が決まった直後の5月13日すでに内定していたので特に目新らしい事もないのですが、その後7月になって、ワシントンの中国大使館が「現在までこちらに連絡がない」と抗議したいきさつがあり、どうなるのか興味があったのですが、無事就任が決まったようです。中国政府もその後9月頃、結局承認していると思います。
ところで、どういう人なのか調べようと思って、新聞の過去記事検索をしていたら(それで表記が「プルアー」になっているのがわかった)、また別の話なのですが、面白い記事がありました。
産経新聞 東京版 朝刊 1999.08.03
日米要人の「対中硬軟度」 強い米財界の影響力
ロナルド・モース麗澤大教授
このモース教授は「日本研究家として知られ中国問題にも詳しい」方らしいのですが、今年8月2日、「日米両国の対中国姿勢に影響力を持つ人たちの“対中硬軟度”を図表化した「モース・ターゲット」を発表した」ということです。
「硬軟度」図表は、過去記事検索(テキストだけ)のため見られず、わからなかったのですが、以下がモース教授の「ターゲット」です。著名な民主活動家、対中強硬派などもズラリと揃っているので、この話題ちょっとマズいかなとも思ったんですが、単なるリストという事でご了承下さい。
(肩書きは当時のまま)
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<日本人>
経済界など
関本忠弘(元NEC会長)池田大作(創価学会名誉会長)牛尾治朗(ウシオ電機会長)森下洋一(松下電産社長)小林陽太郎(経済同友会代表幹事)藤野文晤(伊藤忠中国研究所所長)豊田章一郎(前経団連会長)今井敬(経団連会長)
学界・ジャーナリスト
小島朋之(慶応大教授)中嶋嶺雄(東京外大学長)岡崎久彦(元駐タイ大使)古森義久(産経新聞中国総局長)船橋洋一(朝日新聞編集委員)矢吹晋(横浜市大教授)国分良成(慶応大教授)杜進(東洋大)田中明彦(東京大助教授)田久保忠衛(杏林大学教授)渡辺恒雄(読売新聞社長)岡部達味(専修大)朱建栄(東洋学園大教授)稲垣清(三菱総研)鮫島敬治(日本経済研究センター研究顧問)中江要介(元中国大使)
政界
志位和夫(共産党書記局長)土井たか子(社民党党首)中曽根康弘(元首相)野中広務(官房長官)竹下登(元首相)小渕恵三(首相)菅直人(民主党代表)山崎拓(自民党前政調会長)橋本龍太郎(前首相)加藤紘一(自民党前幹事長)椎名素夫(参院議員)小沢一郎(自由党党首)神崎武法(公明党代表)梶山静六(元官房長官)石原慎太郎(東京都知事)
官界
与謝野馨(通産相)阿南惟茂(外務省アジア局長)柳井俊二(外務事務次官)薄井信明(大蔵事務次官)古川貞二郎(官房副長官)谷野作太郎(駐中国大使)佐藤行雄(国連大使)
<米国>
実業界・ロビイストなど
ブレント・スコウクロフト(元国家安全保障問題担当大統領補佐官)ヘンリー・キッシンジャー(元国務長官)ロバート・カップ(米中ビジネス評議会)リチャード・ギア(親チベットの俳優)ジャック・バレンティ(米国映画協会会長)スティーブ・フォーブス(2000年の次期大統領選候補)ジェフリー・フィードラー(米労働総同盟産別会議)モーリス・グリーンバーグ(AIG社社長)ネルソン・リポート(元議会スタッフのネルソン氏のリポート)
学界・ジャーナリストなど
ジョージ・W・ブッシュ(テキサス州知事、次期大統領選候補)ハリー・ハーディング(ジョージ・ワシントン大教授)ジョン・ポンフレット(ワシントン・ポスト紙、北京駐在経験あり)ニコラス・ラーディ(ブルッキングズ研究所、経済学者)アーサー・ウォルドロン(共和党系シンクタンクAEI)魏京生(民主活動家)ジム・マン(ロサンゼルス・タイムズ紙、中国駐在経験あり)コニー・ライス(ジョージ・W・ブッシュ氏の外交顧問)ミッドナイト・パトリオッツ・ソサエティー(中国の政権変革を目指してひそかに活動する約40人の強硬派の自称)
クリントン政権
ティモシー・ガイトナー(財務次官)ステイプレトン・ロイ(前駐中国大使)ロバート・サター(CIAシンクタンクの東アジア担当)ケネス・リバーソル(国家安全保障会議アジア問題担当)ビル・クリントン(大統領)ジョゼフ・プルアー(退役海軍提督、次期駐中国大使)カート・キャンベル(国防次官補・東アジア・太平洋担当)ウィリアム・ペリー(北朝鮮政策調整官、前国防長官)スーザン・シャーク(国務次官補代理、東アジア・太平洋担当)シャーリーン・バーシェフスキ(USTR代表)リチャード・ブッシュ(米国在台湾協会会長)スタンレー・ロス(国務次官補・東アジア・太平洋担当)サミュエル・バーガー(国家安全保障問題担当大統領補佐官)
連邦議会
クリストファー・コックス(下院共和党・下院特別委員長)ジェシー・ヘルムズ(上院共和党外交委員長)ピーター・ブルックス(下院国際関係委)マット・サーモン(下院共和党)トレント・ロット(上院共和党院内総務)ダイアン・ファインスタイン(上院共和党)ケリー・ダンバウ(議会調査局)ボブ・スミス(下院共和党、次期大統領選候補)ナンシー・ペロシ(下院民主党)ダグ・ベルーター(下院共和党、アジア太平洋小委)フランク・ジャンヌッジ(上院東アジア太平洋問題小委スタッフ)ベンジャミン・ギルマン(共和党下院国際関係委員長)
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(余談)
#ところで私よく産経の記事の話をしておりますが、決して産経だけ読んでいるわけではありません(何言い訳してるんだ) 産経はスゴい事も書いていますが、一般ニュースも含め、中国関連の記事の量がダントツで多いので、海外からでもモレなく読めるように有料版を申し込んでいるためです。
朝日の有料版も、過去記事が84年夏からデータベースに入っているので大変良かったんですが、元々高い上、少し前に検索件数ごとに課金する方式に変わってしまったので、やむなく購読中止。残念です。
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Junko FOX