気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

(‘75) 7月19日 本が届いた

2022年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム
小包みが届いた。差し出し人の名前を見て驚いた。まさかの人だった。
7/8に竹富で出逢い翌9日に別れただけの増田悦子が、〈その場限りの約束〉だと思っていた約束を守ってくれたのだ。

あの日、別れの際に、
「何か欲しいもの有る?」
と尋かれ、
「音楽の本、カントリーの…」
と思わず答えたのだけれど、そんなもの見つけ出すのは、正直面倒くさいという事は私自身良く知っていた。それに社交辞令的に言った言葉だと思い、然程アテにはしていなかった。現に今日迄忘れていた。
しかし悦子は(たった一晩・二日の私との間柄なのに)律儀にも約束を守ってくれた。この様な驚きと嬉しさは思い出せない程久方振りの事だ。
包を開けると『カントリー音楽の歴史』(三井徹・著)¥850.   が顔を見せた。厚さ2.8cmぐらい。
よくこの様な本を見つけたなぁ…と関心しながら、感謝の念を抱きながら早速読み始めた。夕方近く迄読んでいて、ふと妙な事に気が付いた。知らないであろう事が何となく、先読みの様に納得出来るのである。
「あれ、この本、読んだ事あるみたい」
と思っていたら、ふとしたひょうしに思い出した。そう、私はこの本を持っていたのだ。

しかし買ったのはかなり前の事で、どういうわけか途中迄読んでそのままだったのだ。その様な本を今、この島で読む事になったのだ。完全にこじつけだけど、悦子が『今度はちゃんと読むのよ』と言って送ってくれた様に思えた。そう考えると益々嬉しく、有り難い本であり、心尽くしの様に思えた。《約束》を守ってくれる歓び。私は感謝の気持ちとお礼を伝えなければならない。早速手紙を書こう。




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