対ドイツ戦、予想通りの混戦になりました。スターティング・メンバーを見た時、『これは危ない』と思ったのが実情でした。第1セットを25-20で先取したのを見ても“ 好スタートを切った ” とは思えませんでした。というのもドイツの不自然な不調さが目に入っていたからです。しかしさすがはドイツ、第2・第3セットはきっちりと修正してきて僅差での連取。ここ迄で1-2とリードされ嫌なムードが漂い始めてきました。それというのも既に指摘済みですが、バックに回った時の荒木と江畑・木村のディフェンスの下手さが加減がモロ出しになっていたからなのです。確かに3人共前衛に回ればそれなりの得点源にはなっていますが、ワールド・カップの様な世界戦を戦うには致命的な欠点としか言い様が有りません。何度か長く厳しい(観ている方はシビレる様な)ラリーをものにしてはいましたが、それは守備能力というよりは攻撃が成功したからに他ならず、他の選手たちのレシーヴ能力の高さを評価するのが妥当と言ったところです。今の日本のチーム内情は…と言ったら、竹下佳江と佐野でもっている様なもので、この二人がいなければ世界戦などは戦えないでしょう。真鍋監督の目指すスピード・シンクロバレーは竹下がいてこその話し。ならばあとはどうするのか? 荒木・江畑・木村に拘るのをやめればいいのです。不調な時は使い続け試合の中で修正させるより、目先を変えて入れ替えるというのも選手起用です。今更云うまでも無く、野球やサッカーと異いバレー・ボールはそういう作戦が可能なゲームなのですから。その意味で云っても対ドイツ戦、あれだけ苦戦を強いられたのは「美翔女」迫田をワンポイント・ブロッカーとして2~3度しか起用しなっかったところにも有ります。そして残念なのが狩野舞子の欠場。これも非常に大きな痛手になっていますね。
しかしそんな中で第4セット辺りから「いよいよ私の出番よ」とばかりに名乗りを上げてきたのが、新鍋理沙でした。迫田・山口・狩野の分までも…と思わせる様な快進撃を始めたのでした。アタックを打ち込む度に「マイ・ネーム・イズ・リサ」とシャウトしているかの様でした。結果この第4セットは25-17と差をつけ、試合を五分に戻して最終第5ラウンドへ持ち込ませたのでした。そしてそのもう後の無い第5ラウンド。理沙はここでも止まりませんでした。全員が一つにまとまり15-12。そうです、辛くも逃げ切っての勝利をつかんだのです。本当にシビレましたね。日本バレーボールの真骨頂である、繋いで繋いでボールを落とさない試合運びで強敵ドイツに勝ったのです。考えてみれば、監督の選手起用ミスさえ無ければ、もう少し楽に勝てたのですが・・。マァ、今日のところは結果オーライ ! という事にしておきましょう。それよりも新鍋理沙の活躍を称えましょう。覚えておいて下さい。新鍋理沙、「My name Is Risa」です。
と、ばかり喜んでばかりはいられません。次のアメリカ戦に勝たなくてはこれ迄の苦労が報われないのですから・・。日替わりのヒロイン、明日は絶対に「美翔女」迫田さおりが必要になる展開です。 もしもここで真鍋監督が起用を誤るようなら、日本の勝利は無いでしょう。対アメリカ戦に於いては迫田・山口は外せない筈です。勿論日本の要、竹下・佐野は言わずもがなです。とにかく、応援しましょう。そしてドイツが支那を粉砕して、奇跡的にケニアがイタリアを破ってくれたら、最高の最終日になるのですが・・・。 日本を苦しめたドイツの⑭コズーフ、⑮ブリンカー、⑦グリュン、②ワイス選手には頑張ってもらいましょう。
「美翔女」迫田さおり、「マイ・ネーム・イズ・リサ」新鍋理沙、山口舞。頑張って!!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます