気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

‘12. インフレ契約金・ダルビッシュ、果たして適正価格!?

2012年01月21日 | スポーツ

  時代と共に価格が上昇するのは世の常なのですけれど、全く以って異常な金銭感覚の世界が有ったものですね。一口に「費用対効果」として片付けるには、少々首を傾げざるを得ません。勿論メジャー・リーグには彼以上の高額所得者が多数いるのですが、全員の成績がそれに見合っている選手とは言い難いのも、これまた事実。であるのに「優勝請負人」の如く、アメリカでの経験が全く無い選手の評価額としては、異常さを感じないではいられません。確かに日本では一応トップ・クラスの選手ではありますが、果たしてどこ迄通用するものなのかは全くの未知数。評価が高いのは嬉しい事で日本人としては鼻が高いです。地区優勝のその上を望む球団の切なる思いもよく伝わってきます。

  しかし危惧するのは、同じ様に多大な期待と共に、日本国内では考えられない程の「インフレ契約金」で海を渡った松坂の様に、結果を出せずに終ってしまうのではないか…という事なのです。「費用対効果」を見積もっているのは当然としても、やはりイチかバチかの賭けでしょう。本当にそこ迄する必要性がスポーツの世界に有るのでしょうか? 『ワールド・チャンピオン』という大義名分の為に、気の遠くなる様な大金が飛び交う。これは紛れもなくマネー・ゲームですよね。当然、選手とは無縁の次元での。私達スポーツ・ファンとしては何も考えず、ただ試合を楽しんでいれば良いのかもしれませんが、そのスポーツ界がマネー・ゲームの賜物…なのだと思う時、それが本当の有り方なのかと疑問を感じないではいられません。

  サッカーの世界でも同様の事が起きていますよね。スポーツという観点から考えれば、選手生命の期間が短く、三十代が限度という事で、一流選手の年棒が高額になってしまうのは、解らなくもない事です。しかし現状は行き過ぎではないのか…と私は考えているのです。同じプロスポーツでも種目によってはそこ迄異様な高額が動かないものも有ります。いや、そちらの方が多数派でしょう。陸上・水泳・体操…etc。バレー・ボールを除くと、どういうわけかチーム・プレイの方に「インフレ所得」が付き纏っているのは事実です。一体選手達は『マネー・ゲームに組み込まれた駒』である事をどの様に思っているのでしょうか? 私としてはそれが知りたく思っています。

  スポーツが純粋にスポーツとして存在した時代はいつの事だったのでしょう? いや、今でもその傾向は、事実は有りますよね。しかし、ひとたび『プロ』という世界へと移行すると、悲しいかなその純粋性が、選手本人とは別の次元で変貌を始めてしまうのです(すべての競技がとは言いません)。

  まァ、何はともあれダルビッシュに関して言うならば、異常とも言える「インフレ契約金」に見合った活躍をして欲しいものです。そしてイチローに続き、日本の野球界のレベルの高さを本場メジャーの地で知らしめて欲しいです。

  頑張れ、メジャーの日本人選手達 !!!

  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿