3日目(2018年9月7日)
シシィ・ミュージアム、最高裁判所、オペラ座ツアー、シュテファン寺院&ラートハウス・ケラー
ホテルで朝食を摂り、地下鉄でシュテファン広場駅へ向かう。
今日の観光はシシィ・ミュージアムからスタート。駅を降りてホーフブルク(王宮)まで歩きます。
王宮ミヒャエル門から入り右側に「シシィ・ミュージアム」の入り口。入場チケット€13をここで買う。このチケットは「シシィ・ミュージアム」「銀器コレクション」「皇帝の部屋」の3館共通チケットです。
シシィ・ミュージアム入口
3つの美術館をゆっくりと廻る。シシィの愛称で国民から愛された王妃エリザベートの逸話や愛用品など興味深く見学しました。
シシィの肖像画
シシィ美術館を出ると、そろそろ11時。アリア・テレジア広場まで歩き、近くにあるユスティーツカフェで早めのランチにします。このユスティーツカフェは超穴場。まさかの司法宮殿(日本で言う最高裁判所)の最上階にあるレストラン。ネット検索でプリントした地図を持って来たが、司法宮殿が見つからない。通りかかった若い女性に尋ねたが、場所は知らないと言う。まあ、普通の人は最高裁判所には縁がないよなあ~。それでも親切にスマホでチェックし、画面を見せながら丁寧に教えてくれた。感謝!!! スマホを使ったことがない我々二人は便利さに感心。ちょうど最高裁判所の裏手にいたので、広い建物に沿ってぐるっと廻ると玄関に出た。入口では空港のようなセキュリティチェックがある。荷物検査とボディチェックを受ける。入場者は我々二人だけ。中に進むとすぐに大きなエントランスホールに出た。
司法宮殿エントランス
誰もいないエントランス。正面奥は裁判を司る女神かな?
すごい場所に来ちゃったけれど、レストランはどこだ? 職員に場所を教えてもらい、エレベータで最上階まで行くとお目当てのカフェがありました。システムがわからずまごまごしていると、スタッフが説明してくれました。「今日のランチは2種類。肉か魚を選べ」と教えてくれる。私は肉、妻は魚のアラカルトを選ぶと目の前のカウンタに料理が出される。あとはセルフサービスで好みのパンやサラダをトレイに取り、レジで精算。アラカルトはメインとスープがセットで€8.0、パンは€1.5とリーズナブルな値段です。味も美味しく、ウィーン市街を眺められるテラス席で有意義なランチでした。昼どきになり混みはじめたレストランをあとにする。裁判所から外に出る時もチェックが必要でした。
リンクまで歩きトラムに乗り2駅、オペラ座に向かう。これからオペラ座ツアーに参加。オペラ座前はすでに行列ができている。慌てて列に並び、ツアーチケットを買いました。65歳以上だと割引になるシニア・チケット€7を購入。オペラ座正面の階段前にチケットを持った人が集められ、20人程度のグループができるとガイドに先導されオペラ座見学が始まる。説明はすべて英語。舞台裏を何か所か見て最後にオペラ会場に入りました。まず会場の広さと天井の高さにびっくり。
舞台では次の公演のセットを組んでいる最中です。
オペラ座の雰囲気をチョッピリ味わうことができました。
オペラ座裏にある伝統カフェハウスのティローラーホーフで一休み。オペラ座のすぐ後ろにありながらあまり観光客が来ない、地元の人が多く来るカフェです。このすぐそばには有名なカフェ・モーツァルトがあるので、観光客はそちらに行くようです。
ティローラーホーフ店内
年配のボーイさんがタキシード姿で注文を取りに来ます。名物のアップフェル・シュトゥデール、コーヒーはメランジェとマリアテレジアを頼みました。マリアテレジアは、エスプレッソにコアントローとオレンジリキュールを垂らし、ホイップクリームとオレンジピールがトッピングされています。
アップフェル・シュトゥデール マリアテレジア
メランジェの入ったカップ(ユリウス・マインルのマーク)
豪華ではないけれど、いい意味での場末の雰囲気があり、ウィーンらしい上品なカフェでした。個人的には写真のコーヒーカップが気に入った。オペラ座ツアーでもこのカップを沢山見かけて気になっており、ユリウス・マインルでお土産に買うつもりです。
外に出ると午後の暖かな日差し、散歩を楽しみながらシュテファン寺院へ向かいました。今日は、ドームに登るぞ!
シュテファン寺院とドーム
ドーム頂上はエレベータを使わず、階段を登りました。ちょうど343段で頂上に着きます。
ドーム頂上からウィーン市街を見渡す。天気は晴れ、良い眺めです。
夕食までに時間があるので、トラムに乗りリンクを一周してみる。シュテファン寺院からケルントナー通りを北へ歩き、ドナウ運河手前のシュヴェーデン広場からトラム2番に乗ります。座席に座り景色を楽しみながら休憩。市民公園、オペラ座、マリア・テジア広場と次々現れる観光名所に見とれていると国会議事堂の手前でトラムは左折。おや?と思い不安になった。前に座っている老婦人が心配そうに我々夫婦を見ている。トラムはトンネルに入りどんどん進んでいく。トンネルを抜け地上に出ると住宅街の雰囲気になった。ようやく間違いを確信してトラムを降りる。逆方向のトラムに乗りリンクへ戻る。マップを見るとリンクを一周する路線はなく、途中で乗換る必要があった。
リンクに戻り、ラートハウス(市庁舎)へ向かう。市庁舎は荘厳な教会のようなゴシック建築で見る者を圧倒します。
ラートハウス1F前面の廊下も素晴らしい。
廊下中央から見たブルグ劇場
この市庁舎の地下は、文化財に登録されているラートハウスケラー(市庁舎地下室)。今夜のディナーはここに予約してある。入口は市庁舎の右端にあるがわかりにくい場所である。
ラートハウスケラー入口
地下へ降りる階段の壁には旗を持った騎士の像が飾られている。これはラートハウスマンと呼ばれる像で、市庁舎屋上の一番高い尖塔に付けられており、ここにあるのはレプリカがということです。また、業績のあった人物にはラートハウスマンの黄金のミニュチュアが贈られるということです。
ラートハウスマンの像
我々が案内された部屋は、黒と金色の装飾で統一された豪華な部屋です。給仕は全員タキシード姿。予約した時刻は18:00。こちらではまだ早い時間なので、客は我々夫婦一組だけで貸切様態です。
喉が渇いているのでビールで乾杯。料理はウィーン名物のツバイベル・ローストブラテイン(カリカリに揚げた玉ねぎと豚肉ロースト)とスープとサラダ。
ツバイベル・ローストブラテイン
どの料理もとても美味しかった。
外に出ると夕闇がせまってきており、ほろ酔いでトラムと地下鉄を乗り継ぎホテルへ戻りました。
3日目終了