*敬称略 悪しからず
鶴岡市の奥座敷?に湯田川温泉が有る。
6年ほど前、「藤沢周平記念館」を訪れたとき、湯田川の
「九兵衛旅館」に泊まった。
おかみさんが教え子の一人で、藤沢が鶴岡に行った時の定宿に
していたという。
色紙ゃ著作物、映画のポスターが展示されている。
藤沢氏の許可を得て、旅館の宣伝にも「藤沢の定宿」と謳ったという。
「お~、私の名前が役に立つなら幾らでも使ってくれていいよ」と
云ってくれたのだという。
教え子達が東京で開く集まりには、必ず出席したという。
相談事にも、親身になって聞きアドバイスもしてくれたそうだ。
その、教え子たちが「藤沢記念碑」を作ろうとしたとき、大反対していた。
とうとう根負け・生徒たちの説得に応じ、湯田川小学校に建立された。
唯一の文学碑である。
世に出ることはなかったが、某温泉(湯治宿)の主人に藤沢は大変世話に
なったという。
この方の所に、装飾されていた「閑古斎の壺」作品が残されていた。
「丁寧な人でね、私たちを忘れないでいてくれるんですよ」と主人。
藤沢の原稿はすべて手書きである。
ある時、同業の田辺聖子氏との会話で「先生の原稿はワープロですか?」
田辺「いいえ、手書きなんですよ」
藤沢「私もシコシコと手書きなんです。良かった仲間がいて・・」と。
そうそう、九兵衛旅館に泊まった時「この部屋は、吉永小百合さんが
泊まっていったんですよ」と。
へぇ~・・、そうだっのか
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