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『ブルックリンの少女』 ギヨーム・ミュッソ

2023年09月02日 20時22分11秒 | ■読書
フランスの作家ギヨーム・ミュッソの長篇ミステリ作品『ブルックリンの少女(原題:La fille de Brooklyn)』を読みました。
ここのところフランスの作家の作品が続いています。

-----story-------------
失踪した恋人アンナの行方を追うラファエル。
元刑事マルクと調査を進めると、過去の連続少女拉致監禁事件や不審な死亡事故に突き当たり……。
仏No.1ベストセラー作家が贈る、息もつかせぬサスペンス長編。
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2016年(平成28年)に刊行された作品です。

人気小説家のラファエル・バルテルミは、亡妻とのあいだに生まれた幼い息子テオと暮らしており、研修医のアンナ・ベッケルと婚約している… ラファエルとアンナが南フランスで休暇を楽しんでいた際、なぜか過去をひた隠しにするアンナに彼が詰め寄ると、観念した彼女が差し出したのは、アンナが過去にしでかしてしまったある出来事の証拠となる衝撃的な光景の写真、、、

その予想外の光景に驚いたラファエルは思わず彼女のもとから飛び出してしまうのだが、冷静になって帰宅したところ、今度はアンナが姿を消してしまっていた… 友人で犯罪捜査部の元警部マルク・カラデックと共にラファエルが調査を進めると、かつて起きた不審な事件や事故が浮上し、ラファエルは、アンナがまったく別の人物であり、過去の凶悪な監禁事件の被害者の一人であったことを知ることになる。

彼女の秘められた半生とはいったい… フランスの大ベストセラーミステリ。

主人公のラファエルが友人で元警部のマルクとともに、失踪した婚約者アンナを捜索する中で、徐々に彼女の衝撃の過去が露わになるという展開… そこから彼女の母親の死亡事故の真相、そこにアメリカ大統領候補までが関係してくるというストーリー展開が見事でした、、、

次々に謎の答えが明かされるのに一向に事件の全容が見えてこないという、もどかしさを感じながらも、早く次が読みたくなる… そんな物語でしたね。

登場人物がやや多めで、久し振りに登場すると… あれっ、これは誰だっけ? と、感じることもありましたが、これは読み手側の問題ですね、、、

意外な犯人と、その動機… 赦しを感じる結末… バラバラだったピースもきっちり嵌るし、納得感もある、鮮やかな展開が愉しめました。

面白かったです… 次も、ギヨーム・ミュッソの作品を読んでみようと思います。

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