じゅうのblog

こちらでボチボチ更新していく予定です。

『殺し屋、やってます。』 石持浅海

2024年04月13日 20時12分24秒 | ■読書
石持浅海の連作ミステリ作品『殺し屋、やってます。』を読みました。
石持浅海の作品は、昨年3月に読んだ『扉は閉ざされたまま』以来なので約1年振りですね。

-----story-------------
安心・安全のシステムで、殺し屋、やってます。

コンサルティング会社を営む男、富澤允。
彼には裏の仕事があった。
650万円の料金で人殺しを請け負う「殺し屋」だ。

依頼を受けたら引き受けられるかどうかを3日で判断。
引き受けた場合、原則2週間以内に実行する。
ビジネスライクに「仕事」をこなす富澤だが、標的が奇妙な行動が、どうにも気になる。

なぜこの女性は、深夜に公園で水筒の中身を捨てるのか?
独身のはずの男性は、なぜ紙おむつを買って帰るのか?

任務遂行に支障はないが、その謎を放ってはおけない。
殺し屋が解く日常の謎シリーズ、開幕です。
-----------------------

2005年(平成17年)に刊行された殺し屋探偵シリーズの第1作です。

 ■黒い水筒の女
 ■紙おむつを買う男
 ■同伴者
 ■優柔不断な依頼人
 ■吸血鬼が狙っている
 ■標的はどっち?
 ■狙われた殺し屋
 ■解説 細谷正充

ひとりにつき650万円で承ります……経営コンサルティング会社を経営する富澤允、、、

普通に社会生活を送っているが、彼は一人につき650万円の料金で人を殺す、殺し屋だった……依頼を受けたら引き受けられるかどうかを3日で判断、引き受けた場合は原則2週間以内に実行する。

ビジネスライクに「仕事」をこなす富澤だが、標的の奇妙な行動が、どうにも気になる……なぜこの女性は、深夜に公園で水筒の中身を捨てるのか? 独身のはずの男性は、なぜ紙おむつを買って帰るのか? 任務遂行に支障はないが、その謎を放ってはおけない、、、

殺し屋が解く、日常の謎シリーズ、開幕です! 危険な魅力にあふれた、殺し屋探偵の活躍をお楽しみください。

経営コンサルタントとして表の顔を持ちつつ、裏の顔は殺し屋として活動している富澤の、殺し屋としての仕事ではなく、ターゲットとなる人物のちょっとした引っ掛かる行動の謎解きに焦点を当てた展開が愉しめる物語でした……どの作品も面白かったのですが、そんな中で特に印象に残ったのは、

殺害依頼に母親が同伴!? 結婚詐欺の被害に遭ったという息子の無念を晴らそうと殺害依頼にやってきた中年女性と若い男性……という展開から、意外な真相やダークなオチが愉しめる『同伴者』、

ターゲットの人物が二人存在!? 同姓同名を語り同居している二人のうち、一人は身分を偽っており、どちらが本当のターゲットなのかわからず富澤はこの依頼を断る……その後、身分を偽っていた女性が殺され、その真相を富澤が見事に推理する『標的はどっち?』、

まさか自分がターゲットになるとは!? 自ら探偵となって依頼者の正体を暴いていく『狙われた殺し屋』、

の3篇かな……続篇『殺し屋、続けてます。』が刊行されているようなので、ぜひ、読んでみたいですね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『食味風々録』 阿川弘之 | トップ | 『君の望む死に方』 石持浅海 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■読書」カテゴリの最新記事