我孫子武丸の長篇ミステリ作品『裁く眼』を読みました。
我孫子武丸の作品は昨年3月に読んだ『探偵映画』以来ですね。
-----story-------------
法廷画家が描いたその絵は危険すぎる――。
美人被告人は残忍な殺人鬼か、それとも聖女なのか?
漫画家になりそこね、路上で似顔絵を描いて生計をたてていた袴田鉄雄。
ある日、テレビ局からの急な依頼を受け、連続殺人事件裁判の「法廷画」を描くことに。
注文通り仕上げた絵が無事に放送に使われた直後、何者かに襲われて怪我を負う。
鉄雄の絵には一体なにが描かれていたのだろうか?
容疑者の美人被告人は残忍な殺人鬼なのか、それとも聖女なのか?
頭の回転の速い姪っ子、警察官、テレビ局、それぞれの思惑と発言が絡み合い、裁判の展開は意外な方向へ。
予測不能、驚愕の法廷サスペンス。
解説・北尾トロ
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2016年(平成28年)に刊行された、連続殺人裁判の進行と法廷画がからみあうサスペンス作品です。
■第一章 似顔絵師
■第二章 一〇三号法廷
■第三章 蘭花
■第四章 一〇三号法廷・二日目
■第五章 一〇三号法廷・三日目
■第六章 一〇三号法廷・四日目
■第七章 一〇三号法廷・四日目午後
■第八章 判決
■解説 北尾トロ
法廷画家の描いた絵が危険を呼び込む! 法廷ミステリー……法廷画家が描いた被告人女性の絵がテレビ放送された直後、彼は何者かに襲われた、、、
絵に描かれた何が危険を呼び込んだのか? 展開の読めない直球・法廷サスペンス。
主人公・袴田鉄雄は、漫画家志望だがうまくいかず、路上で似顔絵を描いている……似顔絵で生活できるほどの稼ぎはないが、本格的に学んでいるため画力はかなり高く、観察力やスピードも似顔絵描きで鍛えられている、、、
そんな鉄雄にテレビ局から法廷画の仕事が舞い込む……いつも頼んでいる画家たちが食中毒で倒れ、画力を見込まれてピンチヒッターに指名されてしまう。
鉄雄も実際に裁判を見るのは初めてだから、知識のない読者でも鉄雄と一緒に法廷に足を踏み入れることで、違和感を抱くことなく、自然に法廷劇に入り込んでいきます……そして、どんな事件なのか? 被告人はどういう人物なのか? 少しでも良い絵を描きたい鉄雄が真剣に考える姿に自然と気持ちがシンクロしていき、とても読みやすい描き方がされていましたね、、、
そんな法廷画を描く羽目になった鉄雄が、法廷での様子を描くだけだったはずの事件そのものに巻き込まれ、姪の蘭花等とともに真相に辿り着こうとするプロセスを感情移入しながら愉しめました……平和な日常を、法廷という非日常が徐々に侵食していくという展開、理由は鉄雄の描いた絵にあるらしいが、本人に思い当たることはないのに、自分だけでなく、法廷で知り合った同じく法廷画を描く聖護院桜(桜田聖子)、そして蘭花に忍び寄る危機!
理由がわからないだけに怖いですねー 愉しめました……自分も過去に色覚異常と診断されたことがあるので、印象に残る真相でしたね。
我孫子武丸の作品は昨年3月に読んだ『探偵映画』以来ですね。
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法廷画家が描いたその絵は危険すぎる――。
美人被告人は残忍な殺人鬼か、それとも聖女なのか?
漫画家になりそこね、路上で似顔絵を描いて生計をたてていた袴田鉄雄。
ある日、テレビ局からの急な依頼を受け、連続殺人事件裁判の「法廷画」を描くことに。
注文通り仕上げた絵が無事に放送に使われた直後、何者かに襲われて怪我を負う。
鉄雄の絵には一体なにが描かれていたのだろうか?
容疑者の美人被告人は残忍な殺人鬼なのか、それとも聖女なのか?
頭の回転の速い姪っ子、警察官、テレビ局、それぞれの思惑と発言が絡み合い、裁判の展開は意外な方向へ。
予測不能、驚愕の法廷サスペンス。
解説・北尾トロ
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2016年(平成28年)に刊行された、連続殺人裁判の進行と法廷画がからみあうサスペンス作品です。
■第一章 似顔絵師
■第二章 一〇三号法廷
■第三章 蘭花
■第四章 一〇三号法廷・二日目
■第五章 一〇三号法廷・三日目
■第六章 一〇三号法廷・四日目
■第七章 一〇三号法廷・四日目午後
■第八章 判決
■解説 北尾トロ
法廷画家の描いた絵が危険を呼び込む! 法廷ミステリー……法廷画家が描いた被告人女性の絵がテレビ放送された直後、彼は何者かに襲われた、、、
絵に描かれた何が危険を呼び込んだのか? 展開の読めない直球・法廷サスペンス。
主人公・袴田鉄雄は、漫画家志望だがうまくいかず、路上で似顔絵を描いている……似顔絵で生活できるほどの稼ぎはないが、本格的に学んでいるため画力はかなり高く、観察力やスピードも似顔絵描きで鍛えられている、、、
そんな鉄雄にテレビ局から法廷画の仕事が舞い込む……いつも頼んでいる画家たちが食中毒で倒れ、画力を見込まれてピンチヒッターに指名されてしまう。
鉄雄も実際に裁判を見るのは初めてだから、知識のない読者でも鉄雄と一緒に法廷に足を踏み入れることで、違和感を抱くことなく、自然に法廷劇に入り込んでいきます……そして、どんな事件なのか? 被告人はどういう人物なのか? 少しでも良い絵を描きたい鉄雄が真剣に考える姿に自然と気持ちがシンクロしていき、とても読みやすい描き方がされていましたね、、、
そんな法廷画を描く羽目になった鉄雄が、法廷での様子を描くだけだったはずの事件そのものに巻き込まれ、姪の蘭花等とともに真相に辿り着こうとするプロセスを感情移入しながら愉しめました……平和な日常を、法廷という非日常が徐々に侵食していくという展開、理由は鉄雄の描いた絵にあるらしいが、本人に思い当たることはないのに、自分だけでなく、法廷で知り合った同じく法廷画を描く聖護院桜(桜田聖子)、そして蘭花に忍び寄る危機!
理由がわからないだけに怖いですねー 愉しめました……自分も過去に色覚異常と診断されたことがあるので、印象に残る真相でしたね。
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