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『赤い博物館』 大山誠一郎

2024年12月29日 22時22分40秒 | ■読書
大山誠一郎の連作ミステリ作品『赤い博物館』を読みました。
大山誠一郎の作品は今年6月読んだ『『アリバイ崩し承ります』 』以来ですね。

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本格ミステリ大賞受賞作家がミステリ人生のすべてを賭けた警察小説!

超ハイレベルで奇想天外、予測不能なトリック駆使の本格ミステリ!

警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長・緋色冴子はコミュニケーション能力は皆無だが、ずば抜けた推理力を持つ美女。
そんな冴子の手足となって捜査を行うのは、部下の寺田聡。
過去の事件の遺留品や資料を元に、難事件に挑む二人が立ち向かった先は――。
予測不能なトリック駆使、著者渾身の最高傑作! TVドラマ原作

「読者に対して手がかりを堂々と提示しながらも真相を当てさせない」という
難題を見事にクリアしている。 ――飯城勇三「解説」より
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2013年(平成25年)から2015年(平成27年)にかけて文藝春秋の雑誌『つんどく!』、『オール讀物』に掲載された後、2015年(平成27年)に刊行された作品、、、

捜査中に大失態を犯してしまい警視庁捜査一課から警視庁付属犯罪資料館・通称「赤い博物館」に左遷された寺田聡巡査部長が、いつも無表情でコミュニケーション能力皆無といういわくつきの美女で、ずば抜けた推理力をもつ赤い博物館館長の緋色冴子とともに、過去の事件の遺留品や資料を元に、未解決事件(コールドケース)の再捜査を行い解決するシリーズの第1作で、以下の5篇が収録されています……2016年(平成28年)にTBS系で松下由樹主演によりテレビドラマ化さているらしいですね。

 ■パンの身代金(『赤い博物館』を改題)
 ■復讐日記
 ■死が共犯者を別つまで
 ■炎
 ■死に至る問い
 ■解説 飯城勇三

迷宮入り事件の綻びを探せ! ミステリ巧者の大傑作……『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を射止めた著者がミステリ人生のすべてを賭けて贈る渾身作、、、

キャリアながら《警視庁付属犯罪資料館》の館長に甘んじる謎多き美女と、一刻も早く汚名を返上し捜査一課に戻りたい巡査部長……図らずも「迷宮入り、絶対阻止」に向けて共闘することになった2人が挑む難事件とは――。

予測不能の神業トリックが冴え渡る、著者初の本格警察小説!

面白かったですねー 正確な観察力や聞き取りが優秀な元警視庁捜査一課の刑事で助手の寺田聡が情報を収集し、優秀なキャリアでありながらエリートコースから外れ犯罪資料館の館長を長年務め類稀な推理力を持つ緋色冴子……このコンビが未解決事件(コールドケース)の真相を暴くという展開が愉しめました、、、

5篇とも面白かったのですが、特に印象に残ったのは、

犯人が残した日記から浮かび上がった2つの殺人事件の顛末……真犯人たる条件を当てはめて再検討することで事件を様相が一変する『復讐日記』、

交通事故の被害者が死の間際に告白した交換殺人……単純と思われた2つの殺人事件の構図が一変する『死が共犯者を別つまで』、

の2篇ですかね……面白かったので、次は続篇の『記憶の中の誘拐 赤い博物館』を読もうと思います。

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