「高村薫」の長篇ミステリ作品『冷血〈上〉〈下〉(『新冷血』を改題)』を読みました。
『四人組がいた。』に続き、「高村薫」の作品です。
-----story-------------
〈上〉
刑事「合田雄一郎」は歯科医一家殺害事件に何を見る。
生と死を問い直す、圧巻の長篇。
クリスマスイヴの朝、午前九時。歯科医一家殺害の第一報。
警視庁捜査一課の「合田雄一郎」は、北区の現場に臨場する。
容疑者として浮上してきたのは、「井上克美」と「戸田吉生」。
彼らは一体何者なのか。
その関係性とは?
「高梨亨」、「優子」、「歩」、「渉」――なぜ、罪なき四人は生を奪われなければならなかったのか。
社会の暗渠を流れる中で軌跡を交え、罪を重ねた男ふたり。
「合田」は新たなる荒野に足を踏み入れる。
〈下〉
刑事 「合田雄一郎」シリーズ
逮捕、それは巨大な謎の始まりだった。
罪と罰を根源から問う、圧倒的長篇!
「井上克美」、「戸田吉生」。
逮捕された両名は犯行を認めた。
だが、その供述は捜査員を困惑させる。
彼らの言葉が事案の重大性とまるで釣り合わないのだ。
闇の求人サイトで知り合った男たちが視線を合わせて数日で起こした、歯科医一家強盗殺害事件。
最終決着に向けて突き進む群れに逆らうかのように、「合田雄一郎」はふたりを理解しようと手を伸ばす――。
生と死、罪と罰を問い直す、渾身の長篇小説。
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2010年(平成22年)から2011年(平成23年)に、毎日新聞社が発行する週刊誌『サンデー毎日』に連載された作品… 連載時は『新冷血』というタイトルだったようですね、、、
「合田雄一郎刑事」シリーズの第5作目にあたる作品… 同シリーズの作品を読むのは『照柿』以来で2作目です。
■第一章 事件
■第二章 警察
■第三章 個々の生、または死
2002年クリスマス前夜、東京郊外で発生した歯科医師一家殺人事件… 衝動のままATMを破壊し、通りすがりのコンビニを襲い、目についた住宅に侵入、一家殺害という凶行におよんだ犯人たち、、、
二転三転する供述に翻弄される捜査陣… 容疑者は犯行を認め、事件は容易に解決へ向かうと思われたが……。
彼らはいったいどういう人間か? 何のために一家を殺害したのか? ひとつの事件をめぐり、幾層にも重なっていく事実… 都市の外れに広がる<荒野>を前に、「合田雄一郎刑事」は立ちすくむ……。
徹頭徹尾、硬い筆致で描かれた作品で、ずっと緊張感を維持しながら読み進めた感じ… ルポルタージュを読んでいると感覚に陥るほどの生々しさを感じるリアリティのある物語にぐいぐいと惹き込まれ、心臓を鷲掴みにされたような感覚を覚えました、、、
凶行に至った犯人の証言は、「歯が痛かった」「ずるずると勢いで」「何も考えていなかった」「目が合ったから」…… と、どれも犯意にならない理由ばかりだけど、犯人たちが何かを隠している素振りはなく、嘘の気配もないのに、なぜ事件が起きたのかがわからない……。
面白い… というよりは恐ろしい と感じる作品でした、、、
ホラーよりも、リアルな人間の物語の方が怖いなんてね… エネルギーがないと読めない作品、そして、あまりにも深く思い読後感に、どう心の整理をしたら良いのか、未だに戸惑いを隠せない作品でしたね。
人間存在の根源を問う、圧巻の物語… 私には到底答えを出すことができません。
『四人組がいた。』に続き、「高村薫」の作品です。
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〈上〉
刑事「合田雄一郎」は歯科医一家殺害事件に何を見る。
生と死を問い直す、圧巻の長篇。
クリスマスイヴの朝、午前九時。歯科医一家殺害の第一報。
警視庁捜査一課の「合田雄一郎」は、北区の現場に臨場する。
容疑者として浮上してきたのは、「井上克美」と「戸田吉生」。
彼らは一体何者なのか。
その関係性とは?
「高梨亨」、「優子」、「歩」、「渉」――なぜ、罪なき四人は生を奪われなければならなかったのか。
社会の暗渠を流れる中で軌跡を交え、罪を重ねた男ふたり。
「合田」は新たなる荒野に足を踏み入れる。
〈下〉
刑事 「合田雄一郎」シリーズ
逮捕、それは巨大な謎の始まりだった。
罪と罰を根源から問う、圧倒的長篇!
「井上克美」、「戸田吉生」。
逮捕された両名は犯行を認めた。
だが、その供述は捜査員を困惑させる。
彼らの言葉が事案の重大性とまるで釣り合わないのだ。
闇の求人サイトで知り合った男たちが視線を合わせて数日で起こした、歯科医一家強盗殺害事件。
最終決着に向けて突き進む群れに逆らうかのように、「合田雄一郎」はふたりを理解しようと手を伸ばす――。
生と死、罪と罰を問い直す、渾身の長篇小説。
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2010年(平成22年)から2011年(平成23年)に、毎日新聞社が発行する週刊誌『サンデー毎日』に連載された作品… 連載時は『新冷血』というタイトルだったようですね、、、
「合田雄一郎刑事」シリーズの第5作目にあたる作品… 同シリーズの作品を読むのは『照柿』以来で2作目です。
■第一章 事件
■第二章 警察
■第三章 個々の生、または死
2002年クリスマス前夜、東京郊外で発生した歯科医師一家殺人事件… 衝動のままATMを破壊し、通りすがりのコンビニを襲い、目についた住宅に侵入、一家殺害という凶行におよんだ犯人たち、、、
二転三転する供述に翻弄される捜査陣… 容疑者は犯行を認め、事件は容易に解決へ向かうと思われたが……。
彼らはいったいどういう人間か? 何のために一家を殺害したのか? ひとつの事件をめぐり、幾層にも重なっていく事実… 都市の外れに広がる<荒野>を前に、「合田雄一郎刑事」は立ちすくむ……。
徹頭徹尾、硬い筆致で描かれた作品で、ずっと緊張感を維持しながら読み進めた感じ… ルポルタージュを読んでいると感覚に陥るほどの生々しさを感じるリアリティのある物語にぐいぐいと惹き込まれ、心臓を鷲掴みにされたような感覚を覚えました、、、
凶行に至った犯人の証言は、「歯が痛かった」「ずるずると勢いで」「何も考えていなかった」「目が合ったから」…… と、どれも犯意にならない理由ばかりだけど、犯人たちが何かを隠している素振りはなく、嘘の気配もないのに、なぜ事件が起きたのかがわからない……。
面白い… というよりは恐ろしい と感じる作品でした、、、
ホラーよりも、リアルな人間の物語の方が怖いなんてね… エネルギーがないと読めない作品、そして、あまりにも深く思い読後感に、どう心の整理をしたら良いのか、未だに戸惑いを隠せない作品でしたね。
人間存在の根源を問う、圧巻の物語… 私には到底答えを出すことができません。
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