水前寺にある夏目漱石内第三旧居が熊本地震後一般公開しています。
地震前は家の中に入ることができなかったので、外から見るだけでしたが、今は中に入れるのでこの機会に是非足を運んでくださいませ。
夏目漱石内第三旧居
熊本市中央区水前寺(熊本洋学校教師ジェーンズ邸の横)
時間は9:30~16:30まで。無料。
※この情報は2016月5月14日のものです。
なおジェーン邸は地震で全壊しましたので入ることができません。これについてはこの後記事にしますね。
夏目漱石内第三旧居も何度は行きましたが、いつも外から見るだけでした。だから、中に入ることができるなんて夢のようでした。
この第三旧居は漱石が熊本に居た明治時代は飽託郡大江村(現在の熊本市中央区新屋敷1丁目)にありました。
この家から漱石は同僚の山川信次郎先生と玉名郡の小天村(おあまむら)(現在の玉名市天水町小天)へ旅行に行きました。
今までは、外から第三旧居を見ながら、草枕の最初の文章が浮かんできました。
山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
でも、今回は中に入れるということで、舞い上がり草枕の一文が出てきませんでした(笑)
玄関です。まさかこの中に入れるとは(@_@)
嬉しかったし、ありがたかったです。
今まではこの窓ガラスの向こうから中を見ていました。
それが今回は中から外を見ることができました。
ここに夏目漱石が住んでいたんだー 鏡子夫人も居たんだー 山川先生もここに来たんだー
そして、『吾輩は猫である』に出てくる野蛮な書生・多々良三平のモデルとなった書生俣野君さんもここに住んでいたんだー なんてあれこれと頭の中をぐるぐる駆けめぐりました。
地震の被害です。
ここはひびが入ったり、一部の壁が落ちたりしましたが、家自体は大丈夫でした。被害が少なくて本当によかったです。
今年は漱石没後100年、来年が生誕150年に当たり、『夏目漱石記念年』のイベントが漱石ゆかりの地で開催されます。昨日(2016年5月14日)は全国オープニング式典が熊本で開催され、全国からたくさんの方が熊本にお越しになりました。今後も漱石ファンが熊本のゆかりの地を訪れると思われますので、第三旧居の公開は本当に嬉しいです。
夏目漱石内第三旧居
熊本市中央区水前寺
開館時間 9:30~16:30
熊本市内観光施設開館状況(平成28年5月12日現在)
⇒ 詳細はこちらを参照してください(PDFファイル)
少しずつですが、観光施設も開園できるようになりました。
電話 096-356-2333
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