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今日は御船町にある八勢眼鏡橋(やせめがねばし)です。
ここはこの眼鏡橋ができる前は日向往還最大の難所でした。それ以前は木の橋でしたが、川が増水するたびに流れてしまい、行き来に難儀していました。
でも、年貢は納めなくてはいけないので、無理して渡り亡くなった人も。そこで御船の豪商・林田能寛(はやしだのうかん)さんが私財を投じ頑丈な石橋を造りました。おかげでその後は安心して往来できるようになりました。奥の水路橋まで入れて長さ62mで県内最長の石橋です。
熊本には石橋の中でもアーチ型石橋(眼鏡橋)が多いです。その数は250以上(江戸期~明治期)あり、全国でも最多を誇ります。
石橋が多い理由は、石材として適当な硬質凝灰岩が豊富にあること、岩永三五郎や橋本勘五郎なで優れた技術をもつ石工が多かったからです。
地震の影響で眼鏡橋は渡れなくなりました。
【被災状況】
※左岸側の壁石垣部が半分崩落
※過去(昭和63年3月)に左岸側の壁石垣部が崩落し、修復した箇所とほぼ同じ箇所
左岸側の壁石垣部が半分崩落しています。これ実際に見るといかに悲しくなります。
崩れた石材はよけられていました。そして中の栗石もまとめて置いてありました。
栗石は割石なんですよね。川があるからてっきり川の小石を使っているものと思っていましたが・・・。
昭和63年の修復のときに割石を入れたのかな?
ここは桜の名所です。今年も桜はきれいに咲くことでしょう。
眼鏡橋は傷んでいますが、これも歴史の1ページ。ちゃんと目に焼き付けたいですね。
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